第15話 痛烈なダメージ
懐かしい天井を見つめ目覚めた。
(ふぅ~まったく酷い夢を見たもんだ・・)
そして起きようと思い横を向くとピンクの壁が目に飛び込んできた。
(はぁ~やっぱり現実かぁ~)
そう云えば俺の愛する彼女は無事だろうか?
俺は足の痛みと何故か痛む頭の痛みをこらえリビングへと歩いた。
ケメコは外出したらしくそこには、
山積みになった煙草の吸い殻だけが残っていた。
それにしても何と悪趣味な・・
ピンクの壁に時間割の様なものが書いてある。
よく見ると・・・
炊事、洗濯、掃除が月曜日から土曜日に俺の名前が書いてある。
日曜日は何故か休みという文字が・・・
これはいったいどういう意味であろうか?
それにしても俺の彼女は何処にいるのだ?
俺はカーテンを開けバルコニーへ出た。
そしてそこで見たもの・・
彼女はこちらに背を向けテラスに座っていた。
俺はすかさず名前を呼んだ。
返事は無い・・・
よし!
俺はいつも通りの彼女の対応に安堵の息をついた。
可愛らしい帽子をかぶっている。
俺は正面に回り込み彼女を見た。
そして彼女を見て愕然とした・・・
何と彼女が被っていた、いや被らされていたものは、
真っ黒なオバサンパンツであった。
(ケメコだ!)
清純な俺の彼女が抵抗をしない事をいいことに、
モノ干し竿代わりに俺の彼女の頭を使ったのである。
(俺の清純な彼女に黒いオバサンパンツを被せるなんて・・)
俺は怒りに震え、即座に頭からはぎ取り「このケダモノ!」
と云ってケメコの黒いオバサンパンツを足で踏みつけてやった。
(ケッ!ザマ~みやがれ!)
俺はさらにその黒いオバサンパンツの股間にタバスコを一本塗り込み、
画鋲で部屋のピンクの壁に張りつけにしてやった。
ピンクの壁に黒いオバサンパンツ
実に芸術である!
しかし俺のキャラとしてこの行動はあまりにも器が小さすぎる・・・
洗って干し直しておこう。
その時である!
ガチャガチャと云う音と共にケメコの姿が目に飛び込んできた。
イカン!
俺は慌ててケメコの黒いオバサンパンツを壁から剥ぎ取り、
隠そうとしたが隠し場所が見つからない。
こうなったら仕方が無い・・・
俺は即座に自分のマイクロショーツを脱ぎ頭に被り、
ケメコの黒いオバサンパンツを下半身に身に着けた。
その3秒後である!
惨事は突然訪れた・・・
(ん????熱い!!)
「ぎゃぁぁぁぁぁ~~~」
俺は黒いオバサンパンツにタバスコを塗り込んだ事を、
すっかり忘れていたのである。
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