第45話 た行

「いやた行でしょう、なんですかいきなり『正直、田中がマイナー』」

 素早く、「……変ですか?」

 それをいわれると名字が変というのは怪訝からいっても論点にない。

 

「正直いって、白痴は病気じゃない『あっ……あぁ』」

 笑いながら……しかもなのにと返されそうで困る。

 俺は、もとい僕は困るんだな。

 もとい……それはそうと賢者はよ?申し訳ない。

「それと壁画の『急きますね』」

「これ、天皇でしょう」

 断言した。「上皇にしてもこんな所にいるはずない」

 救命、行かないが……「跡継げますか、もしあなた方が功利の権威を呈す場合に跡継げますか?」

 はい、無理、仰々。

 仰々を前提にして行うなど。

 どこの思惟だ。だろう?

「あっ、でも居たことにしますよ『仮定?』」

「……そうですね、それならいいですが」

 腹割って話す気なのだ。種外ほどそれを顕著にと。

 粋だね、全然いいが。……いや。

 数分が経ち。馬鹿なんだろうな、馬鹿。保守は。

「シャツ出てますよ」

 思い出したかのよう、まるであの時。

 いう事がないんだな。

「くそ……『一体?』」

「中央が霞む」

 全体的なこと……それより。

「繁茂してるわけですね」

 情操か。だがしかしこれほどになにかしらを物語ってなければやる気がしない。

「それと徹尾でしたね、『行こう』」

 不意にでた言語が行こう、さて。

「一体、どこに?『記されてはないんですか?』」

 淡い期待は違和なんだな、別にいってもいいと思うけど、キリシタンとか。

「そんなもん本当」

 らしいが、草をいいたかったのかが。ちょっと。生えてるよう見えなくもない。

「……まとめましょうよ『白痴は?よろしくお願いします』」

「大成功を収む、書いてあります。『……はい』」

「たしか、ウリウが哀でカタールが『怒でした?』」

「そうでゲス、『じゃカタールは』」

「見当たりません、正確にいうと見当たらないといいますか」

「残り二人は?『どうやら……枢密院の方のようです』」

 奥の人物に。つまり天皇は来てなかったと、そんなところ。

「割れてません?」

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