第44話 The mental

「洞窟遠いな『方向が違います』」

「趣きをいいたいんですか?『怖いです』」

「それとも趣向」

 思潮というもので、不思議であるが重複しない。

「もしかしたら到着しないかもしれないし……冗談です」

 甲斐性のないことだ。そんなことよりそうやって疑ったとしても先輩、後輩の間柄が先んじ無矛盾を呈すことに勘付く。

 当たり前といえるが、触れず。

 一つ進展を示そうが、無矛盾性に及ぶ。

 関心省き……。

「空気って『美味しいんですよ』」

 お菓子か要点には触れない。理解でいうところ失敗。ただ……端正な人間が失敗を見せないとは、これも当たり前。

 唯一進展があるとすれば。「白痴は、症例といえます。いい過ぎました」

 弁明だったのか

 ――洞窟内

「ここがウリウの。『気をつけて下さい。壁画があるでしょう。片方は頭を垂れつつ……もう片方は献上し』」

「気品を感じ得ませんか?『なんの関連が』」

「無理もない。徹尾ですよ」

 ある以上は憶測ではない。なにがいいたいんだろう。聡明にしても根拠(言論)がない。

「事件にはなっていない、しかし『なんでしょうか?』」

 付記、それは。「具足やら欠き『なんでこっち見るんですか?』」

 数秒後であるが、肝要だから。

「どうも関連があると思うんですが」

 笑えない、百も承知。この人物に対しこの人物、しかり。「詭弁ですがね……『あぁ、甘んじ』」

 とこういう時は当面ではないものだが、これ以上は叱られる。博愛精神ならそうだが。

「ちょっと黙っててもらえますか」

 そういい坊主(体面)がなり、壁画を見。

 数分が経ち、「避難している方、なにか模索していませんか、色も付いてる」

「そして、ほぼ中央に立つウリウ……達、その奥に偉人」

 偉人が。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る