傭兵が死すべき場所は 神の慈愛の手のひらか それとも神に見放されし己が郷土か

K

第1章 始まり

chapter0 プロローグ 

第1話 プロローグ

神とは何か。


あなたは本気で、考えたことがあるだろうか?


神にも多様な物がある。


唯一絶対のもの。


多様な神が一つの神話に同居するもの。


何か、絶大な力を持っただけの、権力者。現人神。


神を信じている人間ならば、神の心により近く、寄り添えるような考えを求めたり。


行動を起こしたり、はたまた、物事をとらえるのだろうか?


人と神との関係性について、深く議論し、思考したりもするのだろうか。


一方、神を信じない人種は、どうだろうか。


もし、仮に。


仮に、だ。


神が本当に、無神論者の前に現れた場合。


無神論者は、どうなるのだろか?


恐れおののくのか?


それとも、無視して歩き去るのか。


もしくは、嫌悪感を示すのだろうか?


これは神。


人という存在について回る、神のお話。


神と人という、あいまいな存在を、深く考える話。


神を信じる貴方に警告しよう。


君はおろかだ。


君は本当に、神のことなど、考えてはいなかったと。


神を信じない貴殿に忠告しよう。


君は間抜けだ。


君は、神を信じないという事が、どういう事か。


それをまるで分かってない。


これは、神無き世界の傭兵が、神在る世界に飛ばされたお話。


彼は決して、強くなどない。


彼は決して、恵まれてなどいない。


不幸だらけの彼。


優しさのない彼。


望まれない者。


卑怯な傭兵。


嘘つきの男。


彼が見る、神の世界とは……。

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