第2話 宇宙疎開

戦争が始まった。世界の覇権を狙う戦いである。

もう戦争はロボットの時代であり、ロボットを滅するためには、生物兵器ならぬ、対機兵器が必要であり、その内容はロボットの故障や混乱をさせる。

過去に水素爆弾を使用して、多くの犠牲者が出て以来、世界で水爆は禁止されている。

そして、人類は地球から脱出する。

地上戦ならこれで安心だが、この時代、宇宙でも戦争をする。基本は自動操縦であるが、キモの基地はやはり人間が操作を行っている。

この時代の戦争は基地を大破したら、戦争に勝つ時代である。

山中も、竹田も疎開先の木星の人工衛星に逃げた。

太陽系の星にはまだ住むのが難しく、星々に人類が住む用の人工衛星を打ち上げている。

「後はやっぱり基地の発見だな。」

「そうだなぁ。宇宙レベルの探索だから、いつも基地を探すのが大変らしい。」

竹田は山中に説明すると、

「そうだろうなぁ。宇宙レベルだもんなぁ。」

山中はしみじみ言った。

そして数年後、基地を発見し大破し、某国の地球支配は失敗に終わった。

彼らは地球に戻り、いつもの生活に戻った。

「いくら人が戦争する時代じゃないとはいえ、戦争はなくならないな。」

山中がしみじみ言うと、竹田は諦めながら言った。

「そうだなぁ。権力を持ちたい気持ちが無くならない限り、戦争は無くならないかな。」

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地球から人類が居なくなる時 峪明博 @sakoakihiro

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