第2話 読者モデル専属整体師(後編)

翠の肩は少しこっていた。

モミモミ、モミモミ。

「さすが、一ちゃんね。気持ちいいわぁ。」

肩や肩の周りを揉んだ。

(16歳の凝りようではないなぁ。)

一は思った。少し強くするかと思い、少しだけ強く揉んだ。

「んっ。ん。」

翠は少し痛そうな声を出した。

「効く~。」

翠は気持ちよく言った。

首も少し固まっていたので、少し揉んであげた。

ぎゅっぎゅっ。

「う~ん。気持ちー。」

翠は喜んだ。

良かった、翠が気持ちよくなって。一も嬉しくなって、翠をもっと気持ちよくさせようと思った。

次はうなじを押した。

ぎゅっぎゅ

「あっ。あっ。」

女の高い声が少し部屋に響き始めた。

次は腰を揉み始めた。

ぎゅっぎゅっ。

「・・・ん。・・ん。」

翠は少し感情的な声を出し始めた。

一はドキッとしたから、無心、無心と内心に言い聞かせた。

「・・・あっ。」

翠は少し声を我慢していたようだが、我慢できずに感じている声が漏れた。

そして、腰の部分を指圧しているせいか、スカートがあがり、少し白い下着が見えた。

一はドキッとしたが、無心、無心と内心に言い聞かせた。

一は無心に揉んだ。

偶に脇腹を揉むから、

「・・・あっ、あはは、くすぐったい。」

翠は笑った。

次は腰でも尻辺りになり、一は翠の尻辺りを揉み始めた。

「・・あっ、やだ。そこは・・・。」

翠は一に静止するようにしたが、

「・・・ここも腰の部分だけど。」

一は淡々と言うと、

「・・・はい。」

翠は大人しくなった。

一は翠の尻を時に優しく、時に強く揉んだ。

「・・あっ。やっ、あっ。」

翠は発情し始めていた。

翠は右手を口に抑えていた。

「・・ん。んっ。」

そして急に翠は左手でスカートを抑えて、白い下着を隠すようにスカートを下げた。

しかし、

「翠。このままだと施術出来ないよ。」

一は事務的に言った。

「・・でも。」

翠は少し目をうるうるして言ったが、

「早く。左手を退けて。」

一は事務的に言った。

「・・・。」

翠は無言になった。

「さっ、翠。」

一は優しく言った。

「・・・はい。」

翠は恥じらいながら左手を腰の横に置いた。

一は翠の尻を優しく揉んだ。

「・・あっ、はぁ。」

もう翠は感じていた。

次は翠の太ももを揉んだ。

もう既に感じていた翠は太ももを軽く揉まれるだけで、敏感になっていた。

「んっ。あっ。」

女の艶めかしい声が部屋に少しだけ響いた。

翠の太ももを時に優しく、時に強く揉んだ。

「・・・、もう、やだ・・・。」

翠から甘い吐息が漏れた。

「あっ。あっ。」

発情したメスのような声だった。

「翠。内ももするから、少し足を開いて。」

一は優しく言った。

「えっ、でも。恥ずかしい・・・。」

翠は恥じらいながら言った。

「大丈夫だよ。翠、太ももが良くないんでしょ。」

「・・・。」

「太もも凝ってるから。」

「・・・。」

「さぁ。」

翠は恥ずかしながらも、くぱぁっと太ももを少し広げた。

もう下着の周りは湿気を帯びており、下着の色が楕円状に濃くなっていた。

一が翠の内ももを揉んでいた時には、既に発情したメスの声になっていた。

「あっ。あっ。あっ。」

そして、整体は終わった。

「どう、気持ちよかった?」

一は翠に聞いたが、翠は赤面し俯いて何も言わなかった。

「どうする、これから?僕が翠の身体を見た方が良い?」

一は翠に聞いたが、翠は俯いたままだった。

(無言では何も分からないじゃん。)

一は思って歩き始めた時、翠は一の上着を掴んだ。

一は、?となったが、

「・・・まっ、気持ちは悪くなかったわね。」

翠はよそを向きながら言った。

小声で翠は、

「やばい。かなり感じちゃった。クセになりそう。」

と言った。

「えっ、何て?」

「何でもないわ。」

翠は顔を横に振った。

「じゃあ、これからどうする?」

一は淡々と聞くと、

「私の専属整体師になりなさい。」

翠は強く言った。一は、?となったが、

「私が疲れた時、凝った時、身体の調子が悪い時、私の調子を診るの。」

「えっ?」

「有無は言わせないわ。」

「それでは僕の自由が・・・。」

一は翠に言ったが、翠は無視して、

「お金は支払うわ。」

続けて翠は言った。

「責任取ってよね。」

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