高校生整体師山岡一の女子タレ達の身体メンテナンス

峪明博

第1話 読者モデル専属整体師(前編)

山岡一は整体師になって、一人でも多くの人達の身体が治る事を目指していた。

柔道をしていた子供の頃、よく身体を治してくれた柔道整復師の先生に憧れた。

彼自体は柔道に限界を感じ、中学の頃に柔道を辞めた。

小さい頃から祖父や身の回りの人達のマッサージをしており、独学の成果もあり、腕はプロ級になっていた。

その身の回りの人達の中に幼馴染みの霧島翠がいた。

よく肩を揉んだりしていた。

「はじめちゃん揉むの上手ね。」

翠は一に嬉しそうに言った。

「ありがとう。将来整体師になるんだ。」

一は翠に喜びながら言うと、

「もし大きくなって、身体の調子が良くなったら、はじめちゃんに見て貰おうかな。」

翠は一に顔をじっと見ながら言った。

「みどりちゃんのためなら、いつでもマッサージしてあげるよ。」

一は翠に嬉しそうに言った。

「ありがとう。はじめちゃん。」

二人の初々しい会話であった。それから10年後。

一は整体のスクールに行って、訓練していた。

一方翠は雑誌モデルを目指して、高校生モデルになっていて、様々な活動をして、時々テレビに出たりしていた。

「翠とは天と地も離れたなぁ。」

一はテレビを見ながらしみじみ言っていた。

一は一介の高校生になっていた。

ある日の休みの日、チャイムが鳴って、一は、はいはーいと言ってドアを開けると、サングラスをかけた女が立っていた。

「あのどちら様?」

一は不審がって言うと、

「久しぶりね。一ちゃん。」

彼女は言った。一は、?となっていると、サングラスを外して、

「私よ。霧島翠。」

「翠?!」

一は拍子抜けした。目の前に高校生モデルの霧島翠が立っていたのだから。

翠の話によると、最近ストレス等でよく身体がこるらしく、色々回ったが上手い整体師に当たらなかったらしい。そこで、一のことを思い出して、整体をしてもらいに来たと言う訳らしい。

「整体は整体の先生によって身体の調子が変わるから。」

翠は懸命に言い、

「あい、分かった。」

一は納得した。

「ありがとう。一ちゃん。」

久しぶりに翠にその名で呼ばれ、一はドキッとした。

「一つ質問していいかい?」

一は翠に聞いた。

「何?」

翠は不思議そうな顔をした。

「なんでミニスカートで来たの?」

一は気になって聞いた。このままではマッサージしにくいと伝えた。

「女性のミニスカートを履く率が減ってきた今日、ミニスカートを愛するアイドルを目指してるの。だから、私服でもミニスカート。」

翠は自分の意思を伝えた。

「はぁ。分かった。そのままでやろう。」

そのままの服で仰向けにしてマッサージをする事になった。

翠は美人で可愛く少しムチッとしていて、磯山〇やかみたいな体型の男好みの女子高生である。

「何処が調子が悪い?」

一は翠に事務的に聞くと、

「肩と腰と太ももね。」

という訳で一はまず翠の肩から揉み始めた。

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