第8話
前回迄のあらすじ
雫さんと真木谷の一件以来少しずついつもの状態へ戻りつつあった俺たち・・・
いつもの様に学校が終わり、俺と真木谷はゲーセンへ行こうと教室を出ようとしていた・・・
そこへ登場したのはいつもの櫻木さんのツンケンキャラ!?
そしていつも通り漫画やアニメの様に突っ掛かかって来る櫻木さん・・・
いつもの、いつも通りの展開で俺も少し慣れて来ていたのだろうか?
普通に回避させようとしていたまさにその時!?
「ちょっと櫻木さん?どうしてそんなに中城君に突っかかるの?」
いつもの突っ掛かり方が見ていて耐え切れなくなり止めに入ってくれたのは、五条 奏と言うクラスメイトだった。
そしてヒートアップした櫻木さんと五条さんは喧嘩腰に俺を巡ってのバトルを繰り広げる・・・あっ!実際はバトルじゃなくてお互いに俺に対しての気持ちの確認だったみたいで・・・いや、どう見ても喧嘩だよね?これって・・・
けれど、櫻木さんは言い合いが終わると教室を怒りながら去って行く・・・
すると俺は見てはいけない彼女の横顔を見てしまう事に!?
教室を出て行く櫻木さんの横顔は明らかに18禁向け作品にはありがちなアヘ顔&ハート目
をしていたのだった・・・
嫌な予感しかしない・・・いや、櫻木さんが怒って帰って行ったから気まずいのではないのだ!?
あのアヘ顔&ハート目が表す俺が帰宅した後の展開を・・・
もうヤケだ!俺は真木谷と帰り際ゲーセンでストレス発散し、真木谷と分かれた直後、買い物帰り姿の五条さんと遭遇・・・
公園で少し話をしているとこれまた大変な展開に話は反れて・・・いや、発展するのである・・・
もう前回の話を読んで下さいと言いたいくらいのディープな俺への気持ちを抱えていたディープな五条さん・・・いや、凄く綺麗で可愛い子で、何やら五条さんもお金持ちのお嬢様的な噂が・・・その彼女も実は変・・・いや、とても人とは違う趣味をお持ちの様で・・・
俺が櫻木さんと同居している事がストーカー行為でバレバレだった・・・
櫻木さんもそれを承知の上でスルーしていたみたいだ!
五条さんも俺の家に住みたいと言い出してしまう始末・・・
流石に五条さんまで来られてしまったら!!
上手くかわして帰宅した俺。
櫻木さんにも詳細を伝えると既に把握していたみたいで色々ともう直ぐ分かるだろうと・・・
学校では真木谷が前回やったダブルデートならぬ、ハーレムデートだと言って俺や風谷さん、そして五条さんまで参加する流れとなり、ここの所真木谷のこの異様なテンションの高さに俺は少しばかり心配していた。
更にそのデートの話をあろうことか・・・いや、あれだけ大きな声で周囲にも聴こえる様に言っていたら嫌でも耳に入って来るよな・・・
櫻木さんが介入して来た!勿論いつものツンケン態度で・・・
色々と困っていた所で櫻木さんが真木谷を呼び出し、何かを話していた。
どうやら櫻木さんと雫さん、そして俺の事についてだったみたいだ・・・
戻って来た真木谷に変化はなく、デート確定との事・・・
折角断ったのに・・・それに・・・
櫻木さんまで参入確定!?
色々と面倒な展開に、更にはあの大御所のご登場で・・・
はい、雫さんでした!!雫さんも真木谷と監視役に大抜擢!?
いや、止めて下さい・・・本当に・・・
そしてデート当日・・・
色々とありながら進行して行くのだが・・・
(全くこんなエロ本なんて忘れて行くなよっ!!早く返さないと俺が変態扱いされてしまうじゃないか・・・)
ブーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!
(何だ!?・・・・・・・・あれは!?・・・・・琴音!?・・・)
ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!
ビーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!
(君!?・・・浩輔君!?・・・浩輔君!?・・・)
「はっ!!!!!!・・・何だ・・・夢か・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
「浩輔様?如何されましたか?酷くうなされて、冷汗までかかれていらっしゃいましたが・・・大丈夫・・・なのでしょうか?」
「えっ!?・・・う・・・うん!・・・大丈夫だよ・・・ごめん、心配させちゃったみたいで・・・えっ!・」
ガバッ!!!!!!!!!!!!
「・・・えっと・・・櫻木・・・さん?・・・どうしたの?急に抱きついて来たりして?・・・」
「大丈夫・・・大丈夫だから・・・今度は私が君を守るから・・・」
酷い夢にうなされてしまった・・・何だか生々しくリアリティーのある夢だった・・・
俺が誰かの本を返そうと急いで学校へ向かう所に、凄く五月蠅い程のクラクションを鳴らした車が女の子の方へ向かって思いきり突き進んでいて慌てて俺はその女の子を大声で叫びながら庇った様な・・・でも、俺は何て掛け声をその女の子に掛けたんだろう?・・・
こう君は、あの日の夢を見ていたのだろうか・・・
あの日、車に轢かれそうになった私を自分を犠牲にしてでも守ろうとしてくれた事故の日の夢を・・・こう君?もう大丈夫だから・・・私、今度はあなたを助ける・・・だから、安心してね・・・
「何て言うのか・・・最近変な夢ばかり見るんだよな・・・」
「浩輔様?それはきっとストレスですわ♪スッキリさせて差し上げませんと・・・♡」
「いやいやいやいやいや!!スッキリとハート目が表す展開と言えば・・・勝手に解決させないで欲しいなっ!!」
「いいえっ!!ストレスを油断してはいけません!!ストレスで死に追いやってしまう事だって多々あるのです!ですから私が浩輔様のストレスを晴らして差し上げますわ♡ふんっ♡ふんっ♡」
「あの・・・折角の美少女が鼻の穴大きくしたり小さくしたりしながら興奮している姿もどうかと思うよ?」
「そんなぁ♪美少女だなんて・・・浩輔様?今晩はベッドを共に・・・」
「さて・・・そろそろ学校に行くかな!」
「もう~!!折角良いムードでしたのにぃ!!」
いやいやいや・・・良いムードだと思っていたのはあなただけの事で・・・いや?・・・確かに嫌な空気じゃなかった様な・・・と言うかこうして櫻木さんと一緒にいると何故か安心するよな・・・最近、色々と変わって来た気がする・・・
学校にて・・・
「浩輔!?最近顔色が少し悪いんじゃないのか?何かあったか?」
「いや・・・特には何も・・・それより最近変な夢ばかり見てて・・・少し寝不足気味と言うか・・・」
「それは良くないぞ!?睡眠に影響が出ているのは・・・ストレスかな?やっぱ・・・」
「ストレスならやはりスッキリとしなければなりませんわね!?」
風谷さんが言うなら普通に受け入れられるんだけどな・・・でも朝一番に全く同じ事を言っていた人が人なだけにその「スッキリ」の意味が微妙にブレてしまっている様に思えて来て・・・
「何よっ!!あんた!さも私が変な事を言ったから風谷さんが言った言葉が更に卑猥に聴こえてしようが無いみたいな表情ねっ!?」
いや、事実だからしようが無いみたいな表情なんですが・・・?
「まぁ、ストレス発散は必要だけどさ・・・本当に何も無いのか?最近色々とあっただろうしその影響もあるんじゃないのか?ふとした事でも何か思い出したら俺たちで良ければ協力するからな!?何でも言ってくれよな?」
「そうですわ!浩輔君が倒れてしまったら私たち・・・」
「そっ!?・・・そうよっ!!あんたが倒れでもしたら私は苛める奴がいなくなって逆にストレスが私に掛かるんだからねっ!!♡」
いやいやいや!!!「♡」付いてるから!!目と語尾に!!早く隠して!?バレちゃうから!!
「それで浩輔?変な夢って言うのは?」
「あぁ・・・妙にリアルで生々しくて・・・正夢みたいな感じなのかな?・・・誰か女の子が車に轢かれそうになっていて、俺が叫ぶんだけど・・・その後必ず目が覚めてしまうんだよ・・・その女の子の名前も夢の中では呼んでいるみたいなんだけど思い出せなくて・・・」
「そうか・・・正夢か・・・あり得るんじゃないのか?それってさ?・・・」
「いや・・・でも・・・」
「まぁ、慌てなくて良いんじゃないのか?慌て過ぎて自分を見失ってしまっても無意味だろうしさ?なっ?」
「そっ!!そうよっ!!あんたらしからぬ顔じゃない!!マゾならもっとマゾらしくハート目でアヘりなさいよっ!!」
櫻木さん?・・・段々と表面が剥がれて来ていますけど?・・・大丈夫なんでしょうか?
俺は自分の事より君の正体がバレてしまうんじゃないかと最近不安な気持ちでいっぱいです・・・
「はい、授業始めますよ?席に着きなさい!」
こうして授業が始まる・・・いつもの光景、いつもの様に・・・
「・・・だからこう言う回答に結び付きます・・・ここは試験でも出やすい範囲だからきちんと抑えておく事!いいわね?」
あれ?・・・何だか頭がボーッとして来て・・・フラフラして・・・
バタンッ!!!
「中城君!?大丈夫!?中城君!?・・・保健室へ!!・・・」
「俺が運びます!」
(こう君!?こう君!?・・・どうしよう・・・私のせいで・・・私のせいで・・・こう君が・・・)
(居眠り運転だと!?・・・1人の男の子の命に関わるんだぞっ!!とりあえず署に来てもらう!!)
(君は大丈夫だったのかい?・・・この少年は、君の関係者の?)
(はい・・・恋人で・・・幼馴染です・・・)
あれ?・・・俺・・・どうしたんだ?・・・皆が横に見える・・・意識が朦朧として・・・何でだろう?・・・あれ?・・・俺って一体・・・
ガバッ!!!!!!
「目を覚まされましたか?浩輔様?」
「ここは・・・保健室?・・・俺、授業中に?・・・」
「えぇ・・・熱も出ていない様ですし、保健室で大丈夫だろうと・・・」
♪ガラガラガラッ・・・ガラガラガラッ♪
「目が覚めたかしら?・・・良かった・・・顔色が良くなったみたいね!」
「雫・・・紅先生・・・俺・・・」
「記憶が戻ろうとしているみたいね・・・夢を最近見るんですって?」
「はい・・・変な夢を立て続けに・・・今眠っていた間も・・・今朝見た夢の続きの様な感じで・・・」
「あなたは、ここにいる櫻木 琴音の命を2度救っているの!」
「雫!?・・・何で突然そんな事言うのっ!?」
「あなたは幼少期、高いビルの上から突き落とされそうになっていた琴音の命を救ったの・・・そして2度目は中学生の時に朝、登校中の琴音が居眠り運転をしていた車に轢かれそうになってしまった琴音を庇ったの・・・」
「俺が!?・・・嘘・・・ですよね?・・・」
「もう「演技」は止めにしない?・・・あなたは既に元に戻っているでしょう?中城 浩輔・・・いいえ、櫻木 浩輔君?」
「えっ!?・・・演技?・・・それにどうして俺が櫻木名義なんですか!?・・・」
「あなたは櫻木 琴音の従兄妹・・・父親方の親族よね・・・私は琴音とは母方の親戚・・・あなたは・・・いいえ、あなたの家系は櫻木家から嫌われていた・・・そして、遂には櫻木家から縁を切られてしまった・・・けれど、あなたは幼少期から仲良くしていた琴音の事が好きだった・・・琴音は体が弱くて色々とあったから君は琴音を大切にしていた・・・だから、櫻木家を良く思わない連中が琴音に手を出そうとした事さえあった・・・その一件が催しの最中の櫻木家の自社ビルの1つで行われていた最中、そこで待っていた琴音にビルの屋上から突き落とそうとした所をあなたが助け出した・・・あなたはまだ幼少の身で必死にその犯人に飛び掛かりながら大声で助けを呼んでいたけれど、犯人に殴る蹴るの暴行を受け入院する程になってしまった・・・その後犯人は捕まった・・・2つめの車の件・・・実はあなたは知らなかったでしょうけれど、あの犯人も櫻木家を潰そうとしていた連中の一味だった・・・」
「嘘だろっ!?・・・あの車の男は居眠り運転だったと・・・」
「いいえ、それは口実に過ぎないわ・・・結局の所、あなたのおかげで組織を割り出す事に成功し、今となっては櫻木家は平穏な生活を取り戻したわ・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
「どうかしら?私の推理は?」
「組織なんて無かった・・・幼少期のあの男は櫻木家をねたんでいただけだと・・・」
「あら?そうだったの?私はてっきり・・・」
「車の男も居眠り運転ですよね・・・」
「そう・・・全て私の作り話♪・・・さぁて、私は仕事が少し残っているから戻るわね?そろそろ最終下校時刻だからゆっくりで良いから帰る準備を始めなさいね?」
「ありがとう御座いました・・・」
♪ガラガラガラッ・・・ガラガラガラッ♪
「・・・・・・・・・・・・」
「こう・・・くん?・・・」
「ごめん・・・」
「どうして・・・謝るの?・・・」
「本当は・・・少し前に全て思い出していたんだ・・・でも・・・俺・・・」
ガバッ!!!
「んっ・・・琴音?・・・どうして?・・・」
「いいよ・・・今は何も言わなくても・・・私・・・嬉しいから・・・」
「琴音・・・ごめん・・・」
夕日に照らされた校舎・・・
どうやら夕方まで俺は眠ってしまっていたみたいだ・・・
けれど、最近あの日の夢を立て続けに見ていたのは確かだ・・・
帰宅後・・・
あの直後から一言も会話を交わさずに琴音は俺と一緒に学校を出て帰宅した。
「・・・・・・・どうして?・・・何も聞かないんだ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「怒ってる?・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
表情は至って穏やか、でも少しだけ寂しそうな表情でもある・・・
こう言う時の琴音は・・・
「後で・・・大事な話があるから・・・俺の部屋に来て欲しいんだ・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
こう言って俺は琴音が作ってくれた夕食を食べ、風呂に入り、着替えて部屋で待機していた・・・すると・・・
♪コンコンコン
「どうぞ?」
♪ガチャッ・・・ガチャン・・・カチャッ
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・最後の、カチャッって何かな?」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「鍵は・・・閉めなくても良いのでは?・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「そうだったね・・・ごめん・・・大事な話があるんだけど・・・今、全ての疑問が解決する時が来た!」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「何故、琴音が変態でマゾでツンデレな女の子に変わってしまったのか・・・それを俺は確実に把握出来た!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「もし・・・あの日の件が絡んでいるとすれば、もうこれは大誤解だから絶対にきちんと告げておくべきだと思ったから・・・これだけは言っておきたい!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「美少女変態マゾ奴隷・・・ツンデレ変態マゾ奴隷・・・あのエロ本は俺の友人が俺の家に置き忘れて行った物だからなっ!!決して俺の趣味嗜好では無い・・・と言う事だけは琴音に伝えておきたかったんだ・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「言い訳でも何でも無く・・・これは事実・・・俺の中学時代の友人、片桐(かたぎり) 隼人(はやと)が置き忘れて行った・・・前日は日曜日だったから翌日月曜に登校する時に持って行こうとした所で琴音があの事態に見舞われてしまった・・・」
♪ギュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
「琴・・・音?・・・」
「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん・・・えぐっ・・・えぐっ・・・うぅっ・・・良かった・・・やっと・・・やっと記憶が戻ってくれて・・・」
「あの・・・このエロ本の一件は?・・・」
「そんな事どうでも良いの・・・こう君がエッチなマゾな変態でも私はそんな事一切気にしないよ?・・・だって私のお婿さんはこう君だから・・・気にしないよ?だってその時、私こう君がそんな本持っていたなんて知らなかったもんっ!!」
嘘やろ!?・・・そんな・・・俺の必死の変態じゃないぞアピールが・・・まぁ、あれは本当にあいつに返すつもりでいたんだけど・・・じゃぁ何?琴音は根っからの変態さんだって言うの?嘘でしょ!?・・・いつの間に!?・・・そんな・・・俺の描いていた構想が・・・崩れ去ってしまうじゃないかっ!?・・・
「えっと・・・整理しよう・・・事故のあの日、俺は・・・そうだ・・・カバンに本を入れていた・・・例の・・・大人の本を・・・前日家に遊びに来ていた友人が置き忘れた物を返す為に・・・そして事故が起こった・・・俺は琴音を庇う感じで車に背後から轢かれて地面へ倒れ込んだ・・・さぁて、ここからは琴音が整理して欲しいんだ!その後はどう言う状況になってしまったのかな?」
「うん・・・その後はね・・・こう君が地面にぶつかる様に凄い音を立てて倒れてしまって、私はこう君に抱きかかえられたままで、周りにいた人が救急車と警察を呼んでくれて、私はその間もこう君にずっと呼び掛けながらこう君は息をしていなかったから・・・♡」
「えっと・・・人工呼吸だよね?その無駄なマークって・・・?」
「うん・・・ずっと救急車が来るまでしていたからその後直ぐに救急車で運ばれて行って、私は警察の事情聴取を受けながら現場で状況説明をして、病院へ連れて行ってもらったの・・・」
「じゃぁ、持ち物云々と言うのは・・・」
「うん!だから持ち物は見ていないよ?」
「あちゃぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
やってしまいました!!無駄な話を俺は・・・俺は・・・
でも待てよ?・・・じゃぁ、どうして琴音は俺が持っていた本の内容の様な性格で俺に接していたのだろうか?
「あの・・・琴音?・・・少しだけ質問があるんだけど?・・・」
「うん・・・何でも聞いて?」
「その・・・言いにくい事なんだけど・・・どうして学校ではツンデレキャラ演じていて、家ではこう・・・何て言うか・・・変態を演じているのか?・・・と言う疑問を・・・」
「あん♡・・・それは以前にも言ったじゃない♪ツンデレを演じているのは演技だよ?でも色々と私の状況からだと私があなたを好きだと言う事を知られてしまうのは危険な事だから・・・特定関係者以外はバレない様にしているんだよ?」
「あぁ・・・確かに言ってた・・・じゃぁ・・・まさか!?・・・変態的要素と言うのは・・・!?・・・」
「あんっ♡それは・・・も♡ち♡ろ♡ん♪・・・私の本性だよ♡」
ですよね~・・・俺が事故当日に持っていた本が切っ掛けじゃないとしたら、その様な変態演技、いくら演技と言えども年頃のそれもとびっきりの美少女が出来る訳が無い!!
さて、ここで俺は重要な責任が降りかかる訳です!
先ず、その変態的な性格が根っからのモノだとすればそれはそれで俺は目の前の美少女に更生させる必要がある・・・はず・・・
でもどうやって?
う~ん・・・難しいですね・・・これは性格の様なモノですから。さて、皆さんならどの様に考えますか?
きっとこれには海の底より深い理由があるはず・・・ある・・・はず?
「とりあえず今日の所は寝ます・・・おやすみなさい・・・」
「えっ!?・・・もうお休みになられるのですか?・・・そうですわね、お疲れでしょうし、今日の所は・・・♡」
こうして俺は少し早く床に就いた・・・
電気を消して、ベッドに横になり壁の方に向いたのだが・・・
背中に凄く生温かい何かが当たっているのですが、気にしない・・・
うん!今振り返るといけない気がします。
絶対に振り向かない様に注意しなければ!!
「・・・・・・・・・・・・・・」
「♡」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「♡」
「あの・・・ここは俺の部屋で君は隣の部屋!?・・・ってぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」
はい、大体想像が付くかと思いますが・・・そうなんです!あまりにも緊迫感が強過ぎた為ツッコミを入れようと振り返った訳ですが・・・まぁ、普通のラブコメ的な作品であれば振り返ったら美少女の顔がある訳ですよね?はい、ありました!!普通に美少女の顔があった訳ですよ!でも・・・ただ顔だけがあったならこうも俺は叫びませんよね?
お気付きの鋭い読者様ならもうお分かりでしょうが、そうなんです!!
全裸で俺の隣で寝そべっていた訳ですよ!
これはダメですよね!?いくら何でも年頃の男女が一つ屋根の下で同居状態で暮らしている訳ですが、流石にここまでヒートアップしていては俺としても理性が・・・いや、しっかりとこの隣で寝ている女の子を更生させなければなりません・・・
「とりあえず・・・服着ようか?」
「はい♡」
良かった、素直に受け入れてくれたみたいだ・・・
もう、二度とこんな事をさせてはいけない!
俺は、はっきりと述べるべきだった・・・こんな事受け入れられないのだと!!
「えっと・・・琴音さん?・・・少し真剣な話になるので聡い君なら直ぐに理解出来ると思うんだけど・・・・・・・・・・俺、変態は嫌い・・・ごめん・・・変態な女の子はちょっと受け付けない・・・性癖は人それぞれなのは十も承知だ・・・けれど・・・俺は至ってノーマルなんだよ・・・本当にごめん・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・そうですわね・・・ごめんなさい・・・私とした事が・・・こう君が嫌だと言うのならもう、致しません・・・お疲れの所申し訳ありませんでした。お休みなさいませ♪」
少しごもりながらも琴音はその様に謝り部屋から出て行った。
翌日・・・
♪ピピピピピ・・・ピピピピピピピ・・・
「ん~・・・もう朝か・・・夢は特に見なかったし、快適な朝だな・・・」
ここの所見ていた過去の夢を今日は珍しく見なかった。快適だと思いながら着替えて朝食を食べようとキッチンの方へ降りて行った・・・すると・・・
「おはよう!琴音・・・って・・・琴音?・・・まだ起きていないのか?」
周りを見渡すと机の上に1人分の朝食と置手紙があった。
俺は直ぐにその置手紙を読んでみた。
親愛なる浩輔様
度重なるご無礼をどうかお許し下さいませ。
私、櫻木 琴音は短い間では御座いましたが浩輔様と共に生活を送る事が出来て幸せでした。
昨日の雫が無礼を働いてしまったと慌てて雫に問い詰めようとしましたが、雫は既に浩輔様の記憶が戻っていた事に気が付いていたのですね。
私は雫よりずっと浩輔様と過ごした時間が長かったのに、気付く事すらなく、記憶を取り戻して頂ける日を待ちわびながらどの様にして記憶を取り戻せば良いのか考えておりました。
ですが、無事に全ての記憶が繋がった様で安心致しました。
浩輔様は記憶喪失になられる前も記憶喪失になられている間もお優しく、人の気持ちを大切にお考えでした。こうして無事に記憶を取り戻す事が出来た今となって、私はもうあなたの側にいる必要が無くなりました。昨夜のご無礼は深くお詫び致します。ですが・・・
私は、悟りました。昨夜、あなた様の目を見つめており、もう、その瞳に私の姿は映されていないのだと・・・
ですが、私は浩輔様の記憶が全て繋がった事に幸せを感じております。
あなた様は様々な女性を惹き付ける魅力を存分にお持ちなのだと・・・クラスにも浩輔様をお慕い申し上げる女性は今後も増えていくと思われます。どうか・・・どうか、ご自身だけは見失う事なく・・・幸せを掴んで下さい。
・・・最後はこの様な演技的な振る舞いでは無く、本心の私の今の想いを記してお別れしたいと思います。
こう君は、永遠に私の王子様だよ?
私は、初めてこう君と出逢った時の事を今でもはっきりと覚えているよ。
ごめんね・・・こんな性格だから・・・こう君は不快に思っちゃったかな。
私はこう君とずっと一緒にいたかったよ。
やっと再会出来たけど、私の記憶が断片的に無くなってしまっていて・・・
私のせいできっと・・・けれど、私の目の前に現れたこう君は間違い無く2本の足で歩き、2本の腕を動かし、元気に今日も学校へ通っていました。
私は複雑な気持ちだった・・・でも、元気なこう君の姿を間近に見られて本当に安心したよ。
嬉しかった・・・2度も命を救ってくれたこう君、一生お仕えしたいって最初は思ってた。
でも・・・いつしか私はこの様な性格になってしまっていました。
あなたの事を考えると胸が苦しくなってしまって・・・でもとても心地が良くて幸せな気持ちになれる、不思議な感覚・・・どうして・・・こんな性格になっちゃったんだろうね。
もっとノーマルな私だったらきっと・・・きっと・・・こう君は私の事を好きでいてくれたのかな?
けれど、こう君の目を見た時に分かっちゃった・・・
もう、私の事は消えてしまったのだと・・・
それは記憶喪失でと言う訳では無い、きっと・・・
ごめんね、少し図々しいかもしれないね。
この辺で終わります。
今までありがとう。最後に・・・これだけは許して下さい。
私はあなたを一生愛し続けます。
でも、あなたが見えない遠くから・・・あなたに迷惑が掛からない様にします。
だから・・・だから・・・あなたを愛する事だけは止めないで下さい。
それが私の生きる価値だから・・・私の生きて行く理由だから・・
櫻木 琴音
何だよ・・・勝手に人の家に押しかけて来ておいて、勝手に出て行くって・・・
琴音の部屋を確認したら荷物は既に無くなっていた・・・
隣の部屋なのに俺は片付ける物音すら気が付かず寝ていたのかよっ!!
チクショー・・・どうして・・・どうしてお前はいつもいつも・・・
うぐっ・・・頭が・・・痛い・・・何だこれは・・・今まで感じた事が無いくらい・・・痛い・・・うぐぅぅぅぅぅぅ・・・うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!
バタンッ・・・
(こう君・・・私、こう君のお嫁さんになる!!)
(うん!じゃぁ、僕はことちゃんのお婿さんになるよ!!)
(私ね?この前言った通り女優さんになるんだ・・・そして舞台の上で「浩輔君の花嫁になります、私と結婚して下さい!」って言ってこう君のお嫁さんになるんだって大きな声で言うんだ♪)
(じゃぁ、僕はその舞台の下から舞台へ上がって「僕は、ことちゃんが大好きです!ことちゃん、僕と結婚して下さい!」って言うよっ!)
「うっ・・・俺・・・何してんだ・・・早く・・・行かないと・・・ことちゃんに・・・言わなきゃ・・・一番大切な記憶が・・・一番重要な記憶が・・・欠けていた・・・今思い出したって・・・伝えなきゃ・・・」
急いで着替えて学校へ向かう。教室に到着し、ことちゃんを探すが・・・
「おい、浩輔!?おはよう!・・・って血相変えてどうしたんだ!?」
「ことちゃんが・・・櫻木さん見なかったか!?」
「いや、まだ来ていないぞ?・・・っておかしいな・・・もう来ていても良い時間だもんな・・・」
「いない!?・・・あの置手紙はやっぱり・・・」
俺は走って学校中を探し回った・・・いない・・・何処にも・・・
再度教室へ入り真木谷に学校から出るから先生に伝えて欲しいと告げて教室を飛び出した。
真木谷も状況を察してくれたのか一言俺に告げて見守る様に俺を見送ってくれた。
「くそっ!!!学校に来ていない・・・一体何処へ!?・・・まさかっ!自宅に戻って!?」
急いで櫻木家へ向かった俺は、呼び鈴を鳴らした・・・
「お嬢様は、お戻りでは御座いません。浩輔様のご自宅の荷物は受け取りましたが・・・お心当たりは御座いませんか?」
「ごめんなさい・・・俺、記憶が全て戻ったんです・・・」
「その事についてはお嬢様に連絡を頂戴致しましたが・・・」
「いえっ!!記憶が戻ったのは戻ったのですが、一番重要な部分が欠けていて・・・それをついさっき思い出したんです・・・一番必要な記憶が・・・ことちゃんは・・・ことちゃんは・・・」
「そうだったのですか・・・では、今の浩輔様ならきっとお嬢様のいらっしゃる場所がお分かりになられるはずです・・・どうか、お嬢様を・・・宜しくお願い申し上げます・・・」
「分かりました!必ず俺がことちゃんを・・・琴音さんを・・・」
あの置手紙はどう言う意味が込められているんだ!?・・・
思い出せ・・・ことちゃんが・・・ことちゃんが・・・待て!?・・・
俺は今、琴音の事を「ことちゃん」と呼んでいる・・・
昨夜まで俺はことちゃんを「琴音」と呼んでいた・・・
だとすれば・・・そうかっ!!分かった!!
ふっ・・・全くもって最高の女優だな君は・・・だとすれば俺は最高の男優を演じなければ!!
「じゃぁ、ホームルームを始めるわね?席に着いて!?」
「先生!大事な事が・・・」
「真木谷君?どうしたの?」
「櫻木が来ていないのですが、浩輔が学校中探して見付からなかったので出て行きました。血相変えていたのでかなり大変な状況なんだと思います。」
「分かったわ!じゃぁ、あなた達はいつも通り授業を・・・中城君は必ず彼女を・・・櫻木さんを見付け出せると思うわ!・・・いいえ、見つけ出すわ!だから安心して待っていましょう!」
ギギギギギギギギギーーーーーーーー
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ・・・・・待たせたな!」
「こう・・・くん?・・・どうしてここが?」
「全くだよな・・・こんな廃墟になって時間が経過した劇場なんて誰も来ないだろう・・・」
「そうじゃないよっ!!どうして、ここに私がいる事が分かったの!?」
「勘だな!完全に・・・」
「勘?・・・ってこんな入り組んで誰も気付かない様な場所を勘だけを頼りに来られるはずないじゃないっ!!」
「そうだよな・・・俺とした事が・・・演技派女優・・・目指して頑張ってくれていたんだよな?」
「えっ!?・・・う・・・うん・・・でも、もうそれも叶わなくなってしまった夢だから・・・」
「そのナイフは本物って訳か・・・」
「そう思うの?・・・最後の舞台の練習をしていた所だよ?」
「最後のか・・・本当にこれが最後の大舞台なのかよ?」
「えぇ・・・最後の舞台は私1人でここでひっそりと幕を下ろすつもりだった・・・」
「それなのに俺が邪魔をしに入って来たって訳だな?」
「・・・・・・・・うん・・・そうなるね・・・」
「1人でひっそりと幕を下ろそうとしていた所悪かったな・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「悪かったな・・・ことちゃん・・・」
「!?・・・・こう・・・君?・・・」
「琴音・・・じゃない・・・俺は君の事を「こと」ちゃんって呼んでいたんだよな・・・」
「うっ・・・うぅぅぅぅぅ・・・・」
ガクンッ・・・
「ごめんね?・・・辛かったよね・・・俺が完全に記憶を取り戻していたって思っていたのに・・・」
「ううん・・・嬉しかった・・・」
「確かに途中から俺たちも成長して大人に近づいて来ていたから、呼び方も変えてみたけど・・・君は・・・ことちゃんって呼んで欲しかった・・・少しだけ・・・そう言う事言っていたよね?・・・」
「ちゃんと・・・思い出してくれたんだね・・・・」
「あの日、約束したよね・・・舞台で・・・結婚するんだって大きな声で言うって・・・」
「うん♪・・・」
「俺の目を見つめてくれないかな?」
「えっ!?・・・」
「今の俺の目に、君は・・・ことちゃんはちゃんと写っているかな?」
「うん・・・ちゃんと・・・映ってるよ・・・こう・・・君・・・」
♪ギュゥゥゥゥゥゥ
ことちゃんの瞳には俺がきちんと映っていた。
それを確認した俺は、彼女を力強く抱きしめた。
「当時のシナリオとは違うけど、俺に良いシナリオが浮かんだんだ!それを演じても良いかな?」
「えっ!?・・・あっ・・・うん・・・」
「じゃぁ、この状況から始めよう?」
「はい・・・」
「永らく眠っていたお姫様・・・私はあなたが目覚めてくれて本当に良かった。」
「私も・・・あなたに・・・本当のあなたに再会出来て本当に良かったです。」
「姫様、私はこれより、あなたにこの身を捧げ、あたの為に生きて行く事を誓います。」
「はい・・・私も、あなたの為にこの身を捧げる事を誓います。」
「忠誠の誓いの口付けを!」
「はい・・・」
♪チュッ
「私こと、中城 浩輔は、たった今より櫻木 琴音を一生愛し、結婚を前提でお付き合い致します。」
「私こと、櫻木 琴音は、たった今より中城 浩輔を一生愛し、結婚を前提でお付き合い致します。」
「ぷっ・・・・ぷぷぷっ・・・ははははははっ!!」
「ふふふ・・・クスクスッ♪」
「人に見せられる演技じゃないけどさ・・・これもアリかなって思うんだ?」
「うん♪・・・2人だけの秘密の演技かな♪」
「それはちょっと卑猥に聴こえるよ・・・ことちゃん・・・」
「うふふ♪」
こうして、櫻木 琴音の終演の舞台は阻止出来た。
これからは、俺も一緒に彼女の舞台に出演する事になった。
また、俺の舞台にも彼女が共演してくれる事となった。
学校へ戻り・・・
♪パチパチパチパチパチパチ
「何だっ!?・・・拍手喝采!?」
「えっ!?・・・どうして!?・・・」
「お帰りなさい、2人共!」
「えっと・・・ご迷惑をお掛けしました・・・」
「ごめんなさい・・・全部私が・・・」
「中城君?全て・・・思い出せたのね?」
「はい!・・・・・一番大切な記憶もしっかりと!」
「私が・・・」
「大丈夫よ?皆状況は察しているわ?」
どうやら雫さんがクラスの皆や学校に話を付けてくれていたみたいで、俺たちが教室へ戻って来たら皆温かく迎えてくれた。
帰宅・・・
「と言う訳で、色々とあった俺たちなのですが・・・」
「こほんっ!・・・浩輔君が無事に全ての記憶を取り戻せた事については一件落着と言う事で本当に良かったと思うの!」
「本当に・・・本当に良かったな・・・浩輔・・・うぐっ・・・ぐぐぅぅぅ」
「真木谷・・・ありがとう・・・でも・・・顔が凄い事になってるよ?・・・」
「お二人がその様な深い仲なら私たちの出番はもうありませんわね・・・」
「悔しいけど・・・仕方が無いよね・・・」
「えっと・・・実は、浩輔君にはもう一つ重大な事をお願いしたいの・・・」
「えっ!?・・・雫姉?それって一体どう言う事!?」
「えぇ・・・とても言い辛い事なのだけれど・・・既に気付いているかと思うのだけれど・・・琴音の例の性癖・・・」
「私の性癖?・・・それは元々・・・」
「ご覧の通り、自覚としては元々自身に備わっていたものだと思い込んでしまっているの・・・けれど・・・ねぇ?琴音?あなたも断片的に記憶が無い部分があったわね?」
「確かに・・・あるけれど・・・それがその性癖の事なの?」
「実は・・・そうなの・・・」
「じゃぁ、その断片的に失われた記憶を戻す訳ですね!?・・・となると・・・どうやって・・・」
「そうなの!・・・そこで私が思い浮かぶ手段としては・・・その性癖を大切な人へ向けている事を考慮した結果・・・」
「一緒に暮らす訳ですね・・・」
「そう!・・・けれど・・・記憶を取り戻し互いに愛し合ってしまったあなた達を以前の様に放置する訳には行かないので・・・」
「私と!」
「私が、呼ばれたと言う事ですね?紅先生?」
「そうなの・・・ごめんなさいね?あなたたち・・・色々と辛いポジションでしょうが・・・これも琴音の記憶を取り戻させる為の手段なの・・・」
「分かりました・・・これも琴音ちゃんの為ですから・・・」
「でも、私たちが来た所で何か良い方向へ運ぶのですか?」
「えぇ!十分な手段なの・・・それは後から分かると思うわ?」
こうして、俺の記憶が戻る前よりも入居者が増えたのであった・・・
うん・・・何も無いよ!大丈夫・・・俺も特にどうと言う事は・・・ない・・・はず・・・
第8話 浩輔の記憶・・・そして琴音の記憶・・・更なる入居者が!? Finish
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