第24話 「虹ノ型」

…天龍寺客間…




「壇ノ浦の戦いがあった頃。義輝は平家(平清盛側)の武士との戦いを制した。しかし、源頼朝 怒りをかい、とある神社に居候しはじめた。その神社は竜宮神社。 かつて陰陽師がいたとされている神社でしてな。その神社の当時の神主が八重洲 李秀であり、後のすべての型の原型をうみだした男じゃった。」


と住職が語る。



「それで俺の家に伝わる力は?」




「最初に申し上げた通りあなたの一族には鬼の血が流れています。もちろん、良好な鬼の血がね。そして、あなたの先祖は八重洲と出会い、虹ノ型を使いこなせるようになった。もちろん、源次郎殿はそれを神社の舞いとして毎年初夏に祭りを開催しておった。」



「その刀知っているのかも知れんがな。」





「あぁ、知っているさ。義輝のことも。」



「隠れてないで出てきたらどうだ?無限滅鬼。」


「バレていたか?」


「そりゃ、そんだけ殺気を出していればわかる。」


「ふっ」



「近いうちに、お前たちの本拠地へ向かう。覚悟しておれ。藤原家」


と伝え去っていった。



続く

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