第23話 源次郎
鳳凰の刀を回収し、天龍寺に戻る。
天龍寺の門前に住職が立っていた。
「この度は誠にありがとうございました。」
「いえいえ、そんな大したことありませんよ。」
お弟子さんと話をしていると住職がこちらにきて驚いた顔で「あなたの名前は?」と聞いた。
「西野村鐵也です。」
「あぁ、なんと言うことじゃ…またしても鬼に…」
「えっ…」
「申し遅れました。私、開清(かいせい)と申します。西野村家の初代当主 源次郎(げんじろう)から預かっているものがございます。」
と懐から巻物を取り出した。
「あなたの先代である源次郎殿は鬼の血を受け継いでいました。時は鎌倉時代に遡ります。…」
と話が始まった。
「源氏と平家が争っていた時代。源氏側だった西野家(西野村になる前の名字)にとある男の子がいた。西野 義輝(よしてる)後の源次郎と呼ばれる男じゃった。…
当時も鬼は存在しておった。もちろん鬼狩りもただ、今より鬼の方が強かった。だが、ある日を境にその戦況を打開した人物がおった。その名は虹ノ型の使い手八重洲 李秀(やえす りしゅう)だった。」
続く
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