第14話 鳳凰の刀

・・・鬼狩り尾張本部・・・


子供を抱えた母親が鬼狩り本部の門前で立っていた。


「若虎さんの親族の方ですか?」


「はい。夫がお世話になっております。先日文を頂き、その内容のことで参りました。」


鐵也は懐からあるものを取り出した。それは遺族に宛てた文と子供に対しての風車だった。

「こちらが若虎さんの遺品です。」

すると若虎の妻が泣き崩れながら「ありがとう」と鐵也にいった。



「若虎さんが最期に獅子丸を頼む。元気でな 先に逝ってるぜと言っていました。」



と告げると泣きながら「ありがとう」と伝え女性は後にした。



・・・鬼狩り尾張本部 ・・・


「戻ってきたか。次の任務を言い渡す。京都嵐山天龍寺に封印されておる鳳凰の刀を持ち帰ってほしい。」


「鳳凰の刀?」


「あぁ、そうじゃ。頼むぞ。」



「わかりました。」




続く


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る