エリンを求めて三千里

第1話「去りがたくも去りし」

 カッポカッポ……


 馬蹄の心地よい音がポートナナンの田舎道を叩いている。

 鞍の上には、終始ニコニコ顔のキナがバズゥを見下ろしていた。


「楽し───…嬉しそうだな?」


 不思議そうに言うバズゥに、間髪キナは入れず言う、

「すっごく! すっごく嬉しいし楽しいよ!」


 馬をくバズゥは、真っ直ぐな言葉を受けて気恥ずかしい思いだ。

 滅多に自分の思いを出さない子だけに、キナの言葉に嘘偽りがないのがよく分かった。


「そ、そうか? まぁあれだ。馬の旅はキツイ……ケツがズル剥けになるぞ」

 気恥ずかしい思いを誤魔化すために、デリカシーの無い言葉でお茶を濁したバズゥは、視線を前へと向ける。

 ──キナの笑顔は眩しすぎるのだ。


「あはは……ズル剥けはちょっと嫌かな」

 キナの声は真剣だ。バズゥの言葉を真に受けているのがよくわかる。

 今更、おちょくった・・・・・・だけとも言えない。


 まぁ、その……なんだ。ズル剥けは誇張こちょう表現ではないけどな。


「さて…」

 キナの天使スマァァイルは破壊力抜群なので、直視しないようにバズゥはただひたすらと歩んでいく。

 最終目的地はエリンの元だが。

 その前にクリアすべき課題が多すぎる。


 まずもって、エリンがいるであろう戦場───最前線は、シナイ島だが───


 文字通り島である。


 当然ながら、テフテフと歩いて辿たどり着けるはずもなし。


 船に乗れば早いのだが……

 バズゥが帰郷時に使った輸送船の航路は、かなりイレギュラーなものだ。

 

 何の意味もなく輸送船が寂れた漁港に寄るはずもなし、そもそも喫水線の関係で入港すら危ういだろう。

 実際、バズゥも輸送船からは内火艇うちびていに乗り換えている。


 このことからも、まずはシナイ島で向かう船を探さねばならないのだが……


 これもまた困難なのだ。

 大半を占領したとはいえ、シナイ島は覇王軍の特殊部隊コマンドなどが後方地域を荒らしまわるほどの激戦地帯。

 いまだ安全とは言い難く、軍人でもなければそう簡単に渡ることなど許されない。


 例外としては軍に同道する酒保商人などもいるが、これも軍の特別な許可やコネがいる。そもそも彼らとて度々隊商キャラバンを襲われているため、儲けが割に合わないとして順次撤収し始めていると聞く。


 残っている強靭きょうじんな酒保商人は連携が強いため、見ず知らずの人間を迎えてくれるほど甘くはない。

 そのことからも、彼らに頼ることも難しいだろう。


 ネームバリューとして、

 『勇者の叔父』では弱すぎるのだ。……元勇者小隊とは言え、無名にすぎるバズゥをホイホイと信用してくれるほど、商人どもは甘くはない。


 と、すれば……



「やっぱり軍か…」



 苦々しい思い出に、顔をしかめるバズゥ。


「ぐん?」

 キナが不思議そうにバズゥの言葉を捉える。


「ん……なんでもない」

 気にするな、とバズゥは答えない。


 カッポカッポ……


 思い出すのは王国軍軍事キャンプの日々と───連合軍での選抜。勇者軍でのシゴキ……


 軍隊に関わってもろくなことがない。


 だが、今回ばかりはそうも言っていられないだろう。

 エリンの元にいくには軍の協力が必要不可欠だ。


 幸いにもバズゥの肩書は予備役。不名誉除隊でないのだから、再入隊も可能なはず。

 一般には知れ渡っていないとしても、軍は別だ。

 少なくとも軍隊手帳は本物だから門前払いはないだろう。


 最短の軍の募兵所はフォート・ラグダにあるが……それよりも、王都に向かおう。

 顔見知りがいた方が話は早い。


「これからどうするの?」


 ポート・ナナンの家並みを流し見ていたキナが、ポツリと聞く。

 バズゥを信頼しきっており、先のことなど全く気にしていなかったらしい。


「んー……エリンはシナイ島にいるはずだ。そこにいくには船に乗らなければならないんだが…──」


 大雑把に今後の流れを話していく。キナは興味深そうに聞いているが、

「た、大変そう…私、一緒に行っても大丈夫かな?」


 うん…心配はごもっとも。


「大丈夫ではないだろうな? ……だが、キナはどうしたい? 残ってもいいし、一緒に来ても───」

「行くっ!!」


 ゼロ秒回答のキナちゃん。うん…もちっと考えようね。


「絶対一緒に行く! もう───離れない!」

 馬をくバズゥへと手を伸ばすキナ。


 ……わかってるさ。


「あぁ、俺も離さない───もう、家族と離れ離れになるのは御免ごめんだ」

 とは言え、


 ………いずれ二人とも結婚するだろう──その場合は仕方がない。

 …嫁に行った場合を例外として、親族なのだから祝福するさ。

 そう……仕方ないと諦める。


 血の涙は出そうだが……


 あ、でも、叔父さんね───相手がチャラい奴だとぶっ飛ばしますよ?

 こう…ビュ! とね、いや、キュ! っとかな。


「…へ、変なこと考えてない?」

 考えてませんよ。キリ!


「安心しろ……エリンに──家族に会いに行くだけだ」

 そんなことに理由がいるか? 障害があるか?


 あったとしても───……全部乗り越えてやるさ。


「そう、だね。うん……私もエリンに会いたい───」

 薄っすらと目を細めて思い出に浸っているキナ。

 キナとエリンが、別れてから随分経つ。


 つのる言葉もあるだろう。


「そっか……エリン───遠くにいるんだね」

「あぁ……そして、酷い所さ」


 シナイ島───…地獄の最前線。


「私達も行くんだね…この村を離れて、」

 キナは想う。

 ───そう、離れて……まだ見ぬ景色へ、と。


 ……


 ……キナ?

「どうした?」


 なんとも言えない、といった表情のキナ。


「キナは、村のことが気になるのか? 店もあるし…」

「うん……私はここしか知らないから…──この村しかないから」


 不遇な境遇にありながらも、キナは村を、店を……人を愛していると言った。

 彼女の生い立ちについては深くは知らない。聞く気もない。けれども、彼女はここしかないと言った。


 それが答えなのだろう。


「もうじき村を出る。誰か会いたい奴はいるか?」


 まばらな人影と何度もすれ違っている。

 バズゥも村人も……他人行儀でいるので、会釈しているのはキナくらいなもの。

 通りすがりの村人も馬上のキナを見て、珍しいものを見た───くらいの反応しかなかった。


「どうかな……よく、わからない。皆と…話したい気もするし、話さなくてもいい気がするの」

 うん…よくわからん。

「無理に話す必要はないさ。俺なんざ一人もいねぇ」


 敢えて言うなら、オヤッサンにお礼を。そしてハバナにも御礼・・を。


 ま、今はどっちも必要ない。───だが、ハバナ……てめぇの所業は忘れないからな。


「とは言え、一カ所だけ寄り道する。いいか?」

 ん? どこ、とキナが首を傾げながら聞く。







「……教会だ」







 ブルヒヒヒヒィィィン……


 エバキが機嫌よくいななき、頭をフリフリ足を止める。

 ───ちなみにエバキとは、キーファの馬のことでキナが名付けた。

 なんでも、家族の頭文字を全部入れたそうだ。……センスについては──バズゥはとやかく・・・・言うまい。


 エとかキは、名前に入れても違和感がないが…バズゥのバが凄い存在感を放っている気がする。うん…叔父さん何も言わないよ。


「待ってろ」

 ポンポンと馬(エバキは言いにくいな~)の首を叩き、待機を命じる。

 本当なら繋いでおくべきだが、杭だとか木だとか……あいにくこの場所にそんな都合のいいものはない。


 ここは、ポート・ナナンの教会。

 岸壁をくり抜き、家がそこに頭を突っ込んだような構造だ。

 土地が狭いための苦肉の策だとか…


 ともかく、貧乏な村での───「かび臭いボロ教会」と言えば…それ以上言わずとも、なんとなく想像がつくだろう。

 一応、頑丈な作りではあるが、やはりどこかみすぼらしい。


 うまやもあるのだが、馬の代わりに小汚い山羊だかなんだかの獣が押し込まれている。

 おかげで馬を繋げないという…まぁいい。


「キナ───ほら」

 手を差し伸べるとキナがキュっと掴んでくる。

 足の不自由な彼女は単独で乗り降りが難しい。この賢い馬なら、そのうち気を利かせてかがんでくれそうだが…


「う、うん」

 差し出された手を、おっかなびっくり掴んでバズゥに体重を預けるキナ。その体は軽く苦にもならない。


 抱き留めて降ろしてやると、顔を真っ赤にしてオタオタとする。


「ほら、いくぞ」

 地面に降り立った彼女は小さい。

 人間と見た目の違う笹葉のような耳がなければ、普通の美しい少女にしか見えないだろう。


 服装はいつもの割烹着ではなく、旅装である。

 草色のマントに、継ぎはぎだらけのパンツ、厚手のセーターが今のキナの格好だ。

 こだわりなのか、前掛けだけは外さないのがキナらしい。


 なんというか…出張女将さん? みたいな感じ。───…どんな感じだよ。


 ヒョコヒョコとバズゥに連れ立って歩くと、バズゥもキナに合わせてゆっくりと歩く。

 背後では馬が、モッシャモッシャと道草を食っていた。


「バズゥ…どうして教会に?」

 キナが不思議そうにバズゥにたずねる。

 そりゃそうだろう。信心深いわけでもないバズゥが突然教会に行くなどというのだ。しかも、村を出る直前に。


 道中の安全を祈願しようというのだろうか……ないない。


「ん、そりゃ───」

「おやまぁ! バズゥ・ハイデマン?」


 バズゥの言葉を遮って、素っ頓狂な声を上げているのは教会から出てきたところを鉢合わせした人物。

 いかにも使い古しと言った感じの地味なローブに身を包んだ老シスターだった。



「お、おう。久しぶりだなシスター」

「まぁまぁまぁまぁ……何年ぶりだろうね。帰ってきたとは聞いていたけどついぞ顔を見せないものだから───」

 長くなりそうな気配を感じてバズゥは強引に話を進める。

「あー! すまん。今日は挨拶じゃない。いや、挨拶もあるんだが…その、」

 言いにくそうに口を閉ざすと、老シスターも何か悟ったらしく、きびすを返して建物へと入っていく。


「まぁいいわ。とにかく中へ──そこで聞きましょう」


 ギィィィ……と建付けの悪い音を立てて、暗い教会内へといざなった。

 存外、暖かい空気が流れてくるので、寒空の下ではありがたい。


「お邪魔する───キナ」

「う、うん……」


 少し逡巡する様子を見せたキナだが、バズゥが差し出した手を掴みゆっくりと追従してくる。

 村の郊外でかつ、特に信心深いわけでもなければ用事もないので、ハイデマン一家は滅多なことで教会には行かない。


 それはキナも同様だろう。


 なにせ少々というか、

 村の中心からは結構な距離がある。無理を押してまで来る意味もないし、寄進きしんするほど余裕がある生活でもなかったはずだ。


 下手をすると一度も来たことがなかったかもしれない。


 実際、中に入ったキナは興味深そうに中を見渡している。

 見た目以上に広大な空間は半掘り込み式の構造のため、外から見るよりずっと広い。シンボルであるご神体は一番奥の岸壁を削った、むき出しの壁に立てかけられているが、特にその…なんというか興味もわかなければ神々しさを感じることもなかった。


 それよりも目につくのは人の少なさだ。

 ガランとした礼拝堂は閑散としていた。


 教会関係者が数人ばかし掃除や、祈祷らしきことをしているがそれ以外の、一般人はいない。

 村人も仕事があったり───そもそも興味がないかだろう。

 場合によっては、隣接する宿泊施設の宿坊のほうにいる行商人などのほうが利用頻度は高いかもしれない。


 カツカツカツ──と反響する音を立てて、シスターが先頭に立って歩く。

 その速度は速くキナに合わせたバズゥではドンドン引き離される。



「───で、バズゥ・ハイデマン。今日は如何様いかようで?」



 と、シスターは振り返ってからバズゥ達と距離が開いたことを知り怪訝けげんな顔をする。

 キナの足が遅いことを知らなかったようだ。


「あら…ごめんなさい。…キナ・ハイデマンですね? その節はどうも」

 やや冷徹な声を感じてバズゥは訝しげな顔。……面識はあるみたいだが。


「ど、どうも。ご無沙汰してます」


「? 知り合いか? ───まぁ、村の中のことだし変ではないが……。なんだ? どういう関係だ?」

 明け透けなく聞くバズゥに、

「彼女の戸籍発行の際に色々と───ね、キナさん」


「は、はい……ご迷惑おかけしました」

 しゅんと小さくなるキナ。


 ……あーそういえば、キナの姓がいつの間にか「ハイデマン」になってたな。普通は元からある姓を結婚やら、養子縁組やらで変更することはあるが───そういった特殊な事情でもない限り、普通は戸籍のことで教会の世話にはならない。


 教会請負制度は信徒を管理する一方で、住民登録の様な意味合いもある。

 言ってみれば役場のような機能をもっているのだ。


 実際、入り口に入ってすぐ壁際に並んでいるカウンターはその手の手続きをするところだ。もっとも利用頻度は極めて低い。

 バズゥも使ったことは記憶にない。


 ふむ……?


「あー…多分借金のことで色々迷惑かけたみたいだな…すまない」

 おおよその事情は想像がつくので、軽く頭を下げるに留める。


「いえ、それは仕事ですからお気になさらず───」

 やや引っかかる言い方に違和感を覚える。

「こちらとして、困ったことと言えば……キナさんの素性が少々不可解すぎて、ね」

 軽く語るので聞き逃すところだった。


 シスターが言うのは戸籍発行の際に、キナの経歴やら生誕地などを調べたりと、本人申告を受けようとしたのだが……

「なんというか、支離滅裂でして……要領が掴めなかったのですよ」

 シスターはため息混じりに、

「結局、申請用の書類にも、ろくなことも書けずじまい。……いきなりハイデマン家の家系図に───兄弟姉妹が誕生することにせざるを得ませんでした」



 ……は?



「う……ごめんなさい」


 …? キナって、え?


「戸籍上ではあるのですが……年齢不詳。これは仕方ありません。なんたって前例のないことですし、本人も正確な歳は知らないというので……」

 いや、それは聞いたことがあるけど、

「あとは、ハイデマン家の姓を名乗るに当たっていくつかの方法がありましたが───」


 一つ、結婚すること。

 ……ボンっと、顔を真っ赤にするキナ。……キナちゃん?


 一つ、養子縁組。

「これは無理ですね。バズゥ…あなたは独身ですから」

 うっせぇ…好きで独り身なんじゃないわぃ!


 一つ、兄弟姉妹として、戸籍の発行───


「実質、これしかありません。結婚してくれれば一番簡単で話が早かったのですが、バズゥ…アナタは軍務でここにいないので…」

 やむなく、ね。とシスターは締めくくる。


 いや、結婚とかキナが泣いちゃうから勘弁してあげて。

 家族と結婚とか、なんか禁断の愛っぽくて俺にはハードル高すぎる。


 っていうか……

「キナって俺の───……何?」


 え? 妹? 姉?

 え? お姉ちゃん爆誕?


「それがはっきりしないのですよ…年齢不詳ですし……その───外見は幼く見えますが、」


 それはそうだろう。キナは人間とは少々違う。年齢と外見が釣り合えわないことはおかしいことでも何でもない。


「見た目以上に、アナタよりも年上かもしれませんし、年下かもしれません」

 困った顔のシスターは、

「仕方なく、備考欄に色々注記を書き込んで、なんとか体裁ていさいを整えました。本当ならあり得ないことですが…」


 借金で首が回らないキナは、店の権利関係で無理やり「ハイデマン」の姓を名乗らざるを得なかったのだろう。多分、漁労組合だとかギルドが教会に圧力かけて、戸籍をねじ込んだことは想像に難くない。


 ……道理でシスターの態度がキナに対して固いわけだ。教会精神というか、道理を曲げてまで無理やりの書類発行。

 ──そりゃいい顔はできないわな。


「その、なんだ。すまん……俺のせいだ」

「そうですね。あなた達家族の問題です。よって、今後教会はこの件には一切関わりませんよ」

 そう言い切る。

 しかし、もう借金のことは済んだ話。今更蒸し返すことでもない。今後キナとの戸籍上の何かを変更するときでもない限り、もう世話になることもないだろう。


 妹か姉か知らないが───キナはキナだ。家族には違いない。


「気にするなよキナ。家族だろ?」

 ポンポンと頭を撫でてやる。

「う、うん…ごめんなさい」

 ほら、すぐ謝る───気にするなといったばかりだ。


「では、そのくらいで───今日は」

「あ、あの!」

 突然キナが何かを思いついたように、声を上げる。



「…何か?」



 眉をひそめたシスターに、

「えっと、その、それは…ずっとバズゥと───妹とか…そういうことになるんですか?」


 ……


「そうなりますね。この件ではもう教会は関与しませんし…関与したくありません、そして関与できないでしょう」

 はっきりと、もう関わってくれるなと告げられる。

 それを受けたキナ真っ青な顔をして、

「そ、そんな……」


 ……? え? 何々? キナちゃんや……もしかしてハイデマンの姓が嫌なの!?


「キナ……すまん。ハイデマン、イヤデスヨネー」

 キナの拒絶にちょっぴりショックのバズゥさん。

 うん…一人で家族は家族──とか盛り上がってた俺、悲しいです。


「ち、違うの! いや、違くなくても違うの! って違わないけど……えっと」

 うん、落ち着け。


「……あー……そういうことですか」

 シスターだけは何かに思い当たったようで、

「キナさん。別に形にこだわらなくても、そこに愛があればいいんですよ。神とてそれは否定しません」

 と、何か納得したようにキナに告げている。


 ふぅぅい…さすがシスター。愛とか神とか全然違和感なく言えるのって凄いわ。

 俺……絶対に恥ずかしくて途中で噛む自信ある。


「は、はい……でも、やっぱり───」

「聞き分けてください。そもそも、相手にその気があるんですか?」

 なぜか、結構な勢いでキナに剛速球を投げている印象のあるシスター。

 キナ…絶対この人苦手だろう。


「う…それ、は───」


 ショボンとうつむくキナ。なんか知らないけど、あんましいじめてやらないでくれ。


「はい、ではこの件はこれで──それでバズゥ。あなたの要件は? 寄進なら喜んで」

 寄進の時だけ、それはそれはニッコリと、しかめっ面のシスター百面相だ。



「あー…寄進もするが、それはあれだ───」

「はい?」



 ここに来た目的、それは、










「───ランクアップしようと思う」

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