住んだらおもろい国アメリカ あるある一行紹介

はずすとひどいアメリカのフルーツ

フルーツの（というか食品の）当たりはずれが大きいのです。

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最近はあまりはずれが少なくなったが（ゼロになったとは言っていない）フルーツを買っても、食べるまでがギャンブルなのだ。負ける時もとても多い。

特にイチゴ。アメリカに来て驚いたことはたくさんあるけれど、かなり上位に位置する。とにかく、固い。

噛むとボリボリ、バリバリと音がする。おせんべいじゃないんだからバリバリって。でも本当だ。

それをミルクや練乳をかけずにそのままかじる。

勿論甘くもないし、酸っぱくもないときも多くて、味がない。それをただボリボリとかじる。

「これ知ってるイチゴちゃう」と何回がっかりしたことだろう。そして熟れておいしそうな匂いになっているものはパックの下半分が腐っていたりする。普通にパックのイチゴを買うと2個はかびている。

ちなみに桃も堅い場合が多い。あの甘く柔らかい日本の白桃を思って食べると驚愕する。こちらもボリボリ音がした。日本にも（かたい桃）はあるけれど、あくまでもそういう品種だと思う。熟れそこなってカッチカチではないと思う。

スイカはラグビーボールのような楕円形で最近はすごく甘くておいしい。アメリカのスイカは夫婦ともに大好物なのだが、外れた時の衝撃はすごい。前回大きな大きなスイカを夫が買った。わくわくと切ると野菜の青臭い匂いがする。

「これ、きゅうり……」

そう、ものすごくキュウリの味と匂いがする。夫は大きな大きなキュウリを何日も延々食べ続けた。

かなり前だがCostcoに行った際、日本式に掌でポンポンたたいて音が水っぽいものを選んでいた。そこに怪訝な顔をして見知らぬ中年白人男性が近づいてきた。

「失礼ですけど……なにをしているのですか？」にこやかに聞いていた。

「日本ではこうやってたたいてボーンと水っぽい音がするのが美味しいって言われているんです」

「へえ、そうなんだ！やってみよう」

夫もやってきて、しばらく３人でスイカを抱えてボンボンやった。ちらちらと見ていく人がいる。スイカボンボンはオハイオで流行るかもしれない。

その日買ったスイカはすごくおいしかった。