言いたいことは言う文化

〇 アメリカではなんでも言ったもん勝ちです。



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日本では「言わなくて分かり合える」ことも多いけど、アメリカでは、何でも言わないと通じないし、黙ってたら損をする場合が多い。


「空気を読むという」英語もなく、実際に空気を読まない人が多い。


「あえて黙っているのが美学」というのがない。


結婚したばかりのころ、これがとても苦手だった。私はどちらかと言うと文句でもなんでも口に出して言ってしまう方だが、それでも何かを頼むのが苦手だった。


「言わなくてもわかるでしょう?」と言うと

「サイキックじゃないんだからわからないよ」と言われた。サイキックって…。


アメリカ人の友達も「タミイはどうしたいの?」とか「どう思う?」とかはっきりと聞いてくる。「う~ん…わかんない」なーんて言うものなら 

Come on!! が飛んでくる。この場合「来なさい」てなことではなく「ちょっとお~」に近いニュアンスだ。少しイラっとした感じの。大人なのにオコラレタ…。


「自分の意見をはっきりという」ことは小学校低学年や幼稚園から徹底的に教え込まれる。ボランティアに行っていて驚いたことが多いけれど、その中でも

「どう思う?」という先生の質問に一斉に手が上がったことだった。そしてすごく変な意見でも堂々と発言する。それに対して先生も笑わない。それどころか「素晴らしい意見ね!!」なんつってる。


学校にもよるけれど、とにかく褒める。「自分の考え」の「自分の意見」を尊重してくれる。こうやってアメリカ人になって行くんだなと感心した。


私は長年この国に住んでいて国籍も変えたけど、昭和の日本の教育をどっぷり受けた。


「余計なことは言わない!」「女の子は女らしく、そしておとなしく!」と出る杭を打たれまくって育った。


「言いたいことを堂々と言う」という出しゃばりに見えるような行為が最初はとても難しかった。


今?それはもちろん(郷に入っては郷に従え)アメリカ式に毎日夫に言いたいことを言っている。言いすぎなくらい言っている。


それはそれは、素晴らしい文化だと毎日この国に感謝している。




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