第4話これがある種
目隠しをされたまま、後手に縛られて正座をさせられている。その腿の上には重りが乗せれている。ズシリとした重たさに声を挙げたいが、猿轡で呻くことしかできない。
ましてや、目隠しをされたままの状態では、ここがどこかさえわからない。だが、先程入り口の鉄パイプが惹かれる様な古びた音で、ここが多分、牢屋かぐらいの検討はついた。
服の上から亀甲縛りで、全身を縛られている状態では、動けば縄が身体に食い込んでいく。それが心地よいのだが、堪らない……。
「うぅ……」
このままもっと酷い事が待ち受けていると思うと、鼓動が高鳴る。潮風に吹かれていたボート上のあの鞭女が、僕を待ち受けているのかと思えたが、ボートから降ろされて、無言で連れて来られたのは、牢屋みたいな空間。
ここで、約小一時間、縄に縛られて悶える。
否、放置。
ん?
「うぅぅぅぅぅぅぅうう!」
そう……。放置プレイなのだ。ある種これが……か・い・か・ん。
僕はやはり、ドMだ。
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