ジーナ叔母の考え
今日もペピがアンに、
「お姉さま、頑張ってください!」
「何を頑張るの?」
「女としての武器を発揮して下さい!」
「私、武器は持ったことはないの」
「だから!女の武器は身体です」
「……」
やはり、私が女の魅力で……
でもよく考えれば、アンお姉さまはアナスタシア様より、ご寵愛の切り札の踊りを習っているはず……
「アンお姉さま、アナスタシア様より教わった踊りを、踊っているのですか?」
「このごろ踊ってないわ。
「……」
やはり、私が女の魅力で……
でも、女の魅力って……なに?
ペピは女の魅力について、ジーナ叔母に聞くことにした。
「ジーナ叔母様、アウシュリネ様のご寵愛をいただこうとすれば、女の魅力が必要と思うのですが、どうすれば女の魅力が身につくのでしょう?」
ペピとしては、ジーナ叔母が一番この手の話しを聞ける相手と認識している。
ジーナ叔母とはロマニア王族の一人で、髪がプラチナブロンドの未亡人。
青色の石を埋め込んだ、夫人の位を表すチョーカーを身につけた女で、ペピにすれば、魅力的な女性として認識しているのである。
「女の魅力?私に聞くより、サリー様を見ていればいいけど、まだ貴女では無理かも……」
「いや、ここは歳相応の、可愛い少女を目指せば……」
「歳相応?」
「女の魅力はね、綺麗に着飾って、お化粧をして、すこし媚を込めるのよ。」
?
「例えばね、アウシュリネ様の前でだけ、すこし胸元をあらわにするの、少しよ、やり過ぎると引かれるわよ」
「でも、私……まだ胸は大きくない……」
「構わないのよ、その仕草がいいのよ」
「いい、可愛いお人形さんのような娘が、誰かのためだけに、精一杯媚をうる」
「それはぎこちなくていいのよ、恥ずかしそうに、さり気なくね」
「私でもできそうな気がします」
「アウシュリネ様は、少し変わった方なのよ、だからこちらが努力しなければならないの」
「アンお姉さまは大丈夫なの?」
「貴女が今のように行動すれば、あの通りのアンさん、アウシュリネ様には、貴女と全然違うアンさんは新鮮に映る、そして貴女も魅力的に映る……」
「でも、叔母様はどうなるのですか?」
「私も新鮮に映ると思うわ、すると、ロマニアの王族三人は、黒の巫女様の女の中でも重きを置けるのよね」
そしてペピは、疑うこともなく実行し、ロマニアの王族三人はジーナの言葉通りとなった。
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