第3話 仲人の仕事も時代により変化しすぎる件。

10年仲人をしていたら、もう勉強することはないでしょう。


そう思う人もいるかもしれません。


なんせ普遍的な仕事ですからね。

出会いの場を提供して、間を取り持つというとってもシンプルな内容でもありますし。


先程普遍的と言いましたが、これは時代を超越しているということです。

間取り持つキューピッドはいつの世もおります。名前が仲人とついたのが江戸時代ということで近代にはなりますが。


ところがですね、仕事に必要なスキルは決して普遍的ではないんです。



例えば、20年ぐらい前は、仲人の仕事をしようとすれば、必要なのはパソコンではありませんでした。


パソコン普及率は10%前後。

スマホもありません。ケータイやPHSでメール送れるようになったかならないかという状態でしたね。


そのときの仲人はじゃあ何を使っていたのかというと、FAXと郵便です。


新会員のプロフィールが結婚相談所の加盟団体からわちゃーっと送られます。


それをコピーして自分の会員に送ります。


お見合いの申し込みの取次は申込先に仲人にファックスを送るんです。

そのファックスも一回で終わりません。


申し込み→お見合い成立のお知らせ→日時調整、場所調整→決定。


何回も何回もファックスで送るんですね。



確実に言えることは、20年前なら絶対仲人はやっていないですね。

めんどくさすぎでしょう。



で、話戻ります。

スキルを身につけなければどうなるのか。

パソコンでお見合いを取次ぐスキルを手に入れられません。


その結果、自分の会員に申し込むときはネットではなくFAXでしか受け付けていません、となってしまうのです。


そうなるとどうなるのか。

めんどくさがる仲人はFAXならやめとこかとなります。結果自分の会員の申し込みが減ってしまうんです。


よって、パソコンが主流になれば今までのやり方を捨てなければいけないのです。


パソコンができないと成婚を出すのが100倍難しくなる。これが私の肌感覚ですね。


私なんかはWindows95からのパソコンユーザーですから、よっしゃ自分の時代来た感じです。


サクサク操作できますから、操作性以外のところで神経を使えるんです。これが仲人として強い。


ところが、次の時代がやってきました。


す、ま、ほ、です。スマホ。


私の所属する加盟団体ではスマホ仕様にシステムがまもなくリニューアルします。


私はそんなにスマホが得意ではありません。

スマホで長時間の入力に慣れていませんし。


めちゃくちゃ抵抗感あります。

初めてFAXで止まった人の気持ちがわかりましたよ、ええ。


システム1つとっても終わりがない仲人の仕事なのでした。


ちなみにこの文章はスマホで打ちました。

しんど。

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