第4話 花嫁高齢化というパワーワード

私の所属する加盟団体では、月1勉強会があります。

今後の経営陣の方針について聞いたり、ほかの仲人さんの活動報告を聞いたりと

だいたい3時間ぐらいあります。


んで。

勉強会では、毎月、なにがしかのウェディング業者さんがPRにやってきます。

今月は、レンタルドレスでした。


表紙の女性はローラのような愛くるしい女性(多分外国人)

8頭身は余裕であるスレンダーなスタイルを活かすように、

デコルテ丸出しの袖なしドレスをビシッと決め込んでいます。


思わず、はあ〜っとため息をついてしまいます。

「私が着たら、多分北斗の拳みたいに服がユアーショーック!ってなるんやろな」と心が悲しくなりました。ああ、なんて世の中は不平等なんでしょう(食べ過ぎるのやめい)


頬杖をつきながら、話を聞いていましたが、ある言葉が耳を通過したとき、

戦慄が走りました。


「最近は花嫁の高齢化ということもありデコルテの見えるドレスは流行りませんね」

「!!」


————は、花嫁の高齢化!!


たしかに、たしかに、思っていました。20代減ったな〜とか、40代増えたな〜とか。

でもね、でもね、そんな今の状況を切り取って口にするとどえらいパワーワードですわ。


私も34才でもう一度ウェディングドレスを着た身です。

初婚の26才で着たあの頃とは何かがちがーう!って思いましたよ、ええ。


ノストラダムスの大予言を真に受けて、地球が滅亡する前にウェディングドレスを着ないとと全アルバイト代を注いでウェディングドレスの写真を撮りに行った21才のときとはもう同一人物なのか状態でしたよ。(つらみ)


花嫁の高齢化て!

そんな風に言わなくてもよくない〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!


ちなみに、現在の流行はイギリスのロイヤルウェディングなんだそうです。

首までレースがあって、袖もちゃんとあって、タイトな落ち着いたものだそうです。

キャサリン妃のドレスが一番わかりやすいですね。


業者さんいわく、

「ドレスを着るのが恥ずかしいから式をあげたくないという大人の女性に(密かに言い換えられていた)人気があります」

とのことでした。


たしかに、ドレスが理由で結婚式を挙げないというのはブライダル業界の危機を引き起こします。隠すことで、結婚式が増えるなら、どんどん隠そうってなりますよね。


レース袖、レース首のドレス素敵ですよ。気品が漂っています。

少し透けていると隠れている部分をとても若々しく想像してしまいます。

そもそもデコルテ露出のどや感ってなんだか好感モテませんし。


「能ある鷹は爪を隠す」的な感じで、今の時代に隠すドレスは合っている気がしますね。


ウェディングドレスを着ている瞬間が人生で一番素敵な姿です。

愛する人と一緒に生きていくという表明は人間としての美しさが引き立ちますよ。

人間って目で見える美しさより、背負っているものの美しさに感動しますから


ぜひ素敵なウェディングドレスをお披露目して欲しいですね。

そして、今まで払ったお祝儀を回収しないと。ほんまに。



何歳になっても、何回式をあげようとも、盛大に祝ってもらってください。


以上!




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