第2話 ゆめ、みる。ゆめ、とぶ?
――不思議な夢をみた時から、数年が経ち、もう私は中学生。
中学生になっても相変わらず、不思議な夢は続き、夢の舞台もちょっと広がって図工室だけでなく、小学校周辺の街や中学校の校舎内部、中学校の周辺の夢をみる様になった。
やはりコチラの世界と夢の世界が一部リンクしてるけど、全てが全て、全く一緒というわけではないみたい。
通っていた小学校から中学校まで直線距離にして15km以上離れているのに、夢の中では殆ど距離感というのが曖昧になっているのか夢時間で数分で行き来が出来る。
小学校時代と中学生で違う様になった生活環境の変化からか、ほぼ毎日の様にみていた夢も変化。
小学校時代は日中の話で、途切れたところの続きからという感じ。天候は何時でも晴れ。気候は感じとれない。
中学生になってからは、リアル睡眠時間7時間の間なのに、夢世界時間で二、三日経過。分かり易く例えるなら、某アニメの精神と時の部屋?それとも加速時間?
さらには、夢世界とのリンク率....よい表現が思いつかないので、某紫のロボアニメ風でいうところの同調率?.......が上がったのか、より現実感が増した。
――この頃によくみた夢は「空を飛ぶ」夢。
現実には単独で空を飛ぶなんて出来ませんが。心理学上曰く、夢想気味な十代によくみられる夢と聞きましたが、「飛ぶ」こと自体はありがちなソレでもいいんですが、夢の世界で飛んでいるその行為中に体感するモノ自体は”ありがちな夢”とは異なります。
説明するの難しいから結論からいうと、コレ。
死に何度か面した事で、幽体が剥がれやすくなっていた、まあ所謂、幽体離脱だと思う。
ふわふわと宙に浮かぶ夢見た時、実際に体の感触も何かが抜けた様な感触があったし、何よりも持病の大発作を起こしてマジ死にかけた時、同じ様に体から何かが抜けていく感触と自分が宙に浮かぶ感触を感じた。
で、ふと何を思ったのか下を見ると・・・・。
酸素マスクとチューブを鼻に刺され、病院のベッドの上に眠る私の姿が・・・・
びっくりして、それで目が覚めたら、
マジで病院のベッドの上で、酸素マスクと鼻に管刺されていた。
退院間近で、主治医のお医者さん曰く、もう数分遅れてたら死んでいたと宣告を受けました。
ゆめるく 縁ゆかり @enishi_yukari
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ゆめるくの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます