第48話 オススメMCU映画 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
さて、前回はオススメのマーベル映画と言いつつ、なんだか主要キャラの紹介で終わってしまいましたね。
大丈夫。今回はちゃんとオススメします。
でもあくまで個人的なオススメなんで、「えー、それがナンバー1マーベル映画ぁ?」みたいな意見は受け付けておりません。
ゴメンね。
さーて、満を辞してお送りする第一弾はこちら。
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」
まったくノーマークの方、いらしたんじゃないですか??
まさか前回あれだけアイアンマンとかキャプテンとか言っておいて、まさかのガーディアンズです。
ビックリしました?
僕、実は全作品の中でガーディアンズのシリーズが一番好きなんです。オススメやるんであれば、絶対これを最初にもってこようと思っていました。
ではガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの概要をザッと。
2014年の映画。監督・脚本はジェームズ・ガン。この作品で一気に人気が出た監督と言っても過言ではない人です。
主人公のスター・ロードを演じるクリス・プラットはジュラシック・ワールドの主演もつとめております。ちなみに、ガーディアンズでの吹き替えの声優さんは山ちゃんこと山寺宏一さんなんですが、ハマりまくってて最高です。
ガーディアンズは他のヒーローたちと違って基本、チームで動きます。
一人一人の個々の能力は他のヒーローと比べると決して高くはないんですが、全員がなんとなく力を結集させた時に凄い力を発揮するという、寄せ集め感の半端ないヒーローたちです。
でもこのなんとなくで力を結集させるってスタンスが最高に素敵でして。ゆるーい感じで宇宙を救うんですよね。
他のMCU作品とこのガーディアンズが大きく異なる点は、舞台のメインが宇宙ということ。登場人物のほとんど全部が宇宙人ということです。地球人は主人公以外出てきません。
そして何より、これをいの一番にオススメさせていただいた理由。それは本作がずば抜けて明るい内容だということ。今の暗い気持ちを明るくしてくれる内容です。どんなシリアスなシーンでも必ずボケを入れてくる。コメディ色が非常に強い作品です。
ストーリーはあまり触れるとネタバレになってしまう、というかそこまで深い内容でもないので敢えて省いてもいいかなと。
ただ、本当に成り行きとか偶然でしぶしぶ仲間になったガーディアンズが成り行きで宇宙を救ってしまうという内容です。
なんだか混沌としてますよね。志を胸に抱いたマーベルヒーローたちの中では本当に異色なガーディアンズです。
では、そんな最高に混沌としてイケイケなガーディアンズのメンバーを軽く紹介します。
前回と同じ様に、ヒーロー名/本名/俳優名
って感じで書かせていただきます。
スター・ロード/ピーター・クイル/クリス・プラット
一応本作の主人公ですが他のヒーローに比べて扱いは不遇です。まず特殊能力が無い。そもそも設定が子供の頃に宇宙人によって拉致された地球人なので、メカの操縦と銃の扱いがそこそこ上手い以外には目立った能力はありません。音楽をこよなく愛し、女の子にもだらしない感じの残念なイケメンです。スター・ロードという名前も自称に過ぎず、みんなからは「ピーター」と呼ばれることが多いです。職業は賞金稼ぎ。
ここまでくるとなんとなく、アレ?似てるキャラいるんじゃない?と思う方もいるかなと。
そう、傑作アニメ、カウボーイビバップのスパイクです。
まあ多分、個人の能力はスパイクの方が高そうですが、似た様な雰囲気のキャラクターだと感じる人は多いんじゃないでしょうか?
おまけに吹き替え声優さんは同じなので、余計に重なってしまいます。賞金稼ぎで女の子にすぐ鼻の下を伸ばすけど、喧嘩が強くて飛行機の操縦が上手い。似てません?常にお金に困ってるところも似てます。
ピーターはひねくれた性格をしてますが、実は正義感もあるし面倒見もいいという、ギャップがあってなかなか魅力的なキャラクターです。
ガモーラ/同じ/ゾーイ・サルダナ
ヒロインポジションにしてチーム最強の女性キャラクター。戦闘スキルに関してはかなりのハイスペックな彼女。何を隠そう、その正体はこのインフィニティサーガのラスボスである大悪党サノスの養女。養女というか組織幹部の一人みたいな扱いですが、サノスも意外に彼女を娘として愛してます。まあ彼女の方はまったく愛してないので裏切ってピーターたちに協力してますけど。
最初は冷酷な殺人マシーンですが徐々に打ち解けていき最終的にはチームのよきツッコミ役としてポジションを確立します。
ガモーラはインフィニティサーガにおける重要人物の一人ですが、ガーディアンズにおいても重要です。なにしろ彼女以外全員ボケなんで、いないと収拾がつかない。
ドラックス/同じ/デイヴ・バウティスタ
ボケの総本山みたいなポジションの大男。最初はサノスを殺すことだけを生きがいにしてるみたいなシリアスな登場をしてガモーラと大立ち回りしたくせに、段々と天然な部分が露出して、最終的には終始ボケてる変なオッさんになりました。
一応、それなりに戦闘スキルはあるんですが何しろ頭がよくないので戦闘のセンスはあまりないかなと。ぶっちゃけ戦闘より笑いのセンスの方がありそう。
途方もない頑丈さとタフさを有しているのでガーディアンズの盾としては優秀です。
多種多様な宇宙の種族をもってしても彼の価値観は理解できないそうで、作中でも相当ぶっ飛んでる人物として描かれてます。
どんなシリアスなシーンでも途端にギャグを放って台無しにしてくるのである種、最強のムードメイカーです。
ロケット・ラクーン/同じ/声:ブラッドリー・クーパー
アライグマの姿をした最強の傭兵。メカの操縦や修理や発明、トラップ術、戦闘などなどオールマイティにこなす。ただピーター以上に手グセが悪い上、喧嘩っ早く口も悪い。嘘つきでワガママ。相棒のグルートだけには優しい。
元々人間だったという設定らしいが、何故よりによってアライグマの姿なのかは不明。しかも誰かにアライグマ呼ばわりされるとブチ切れる。しかし謎なのは「ネズミ」や「猿」などと言われても大して怒らない。インフィニティウォーでソーと合流するが、その際にソーからは終始「ウサギ」と呼ばれていたがまったく怒っていなかった。
吹き替え声優は極楽とんぼの加藤浩次だが、抜群にハマっていてもはや彼以外は考えられないくらい。
グルート/同じ/声:ヴィン・ディーゼル
グルートは最初は戦力の一端を担っていたキャラだったんですが、シリーズが進むにつれて完全にマスコットになってしまいした。ある種、ドラックスと同じ待遇かもしれません。
全身が木でできている、というか樹木そのもの。こちらも他種多様な宇宙人たちから奇異の目を向けられているし、同じ種族が出てこないところからするに珍しいタイプと推測されます。
ロケットの相棒で初登場時から行動を共にしている。言語は「俺はグルート」しか喋れないが一部のメンバーはなぜかそれを理解しています。
ただのマスコットなのかなと思いきや、トラブルを起こしたり、喧嘩したり、悪態をついたりとマスコットとは言い難いくらい色々とやらかす。そこがまた魅力的なキャラクターです。
見た目の変化がシリーズ内で一番多いキャラでもありますが、声優とモーションキャプチャーは、驚きのヴィン・ディーゼルが担当。ワイルドスピードシリーズでも活躍しているイカツイ系の俳優さんです。なんでディーゼル?と最初は思ったんですが、チビになってしまったグルートの愛らしい動きをあのゴツい俳優がやってるところを想像すると、なんだかとても愛らしく感じてしまいます。
個人的に大好きなキャラクターです。
まあ、一応主要キャラクターはこんなところですね。
シリーズが進むにつれてまだまだ魅力あふれるキャラクターが続々出てきます。
ガーディアンズのメンバー以外で人気が高いのはピーターの育ての親であるヨンドゥかなと。
真っ青な肌で口笛で動く魔法の殺人矢を操るギザギザ犬歯のおじさんです。文章にするとなんで人気なのかさっぱり分からないですが、シリーズを観賞し終えた後は渋くて熱いイケオジとして夢中になってしまいます。
名シーンのひとつとして「VOL.2」の中でピーターの本当の父親が登場した際にドラックスが「え?ヨンドゥが父親じゃないのか?」とボケをかましてピーターが「んなわけないだろ!ヨンドゥは真っ青じゃないか!」みたいなツッコミを入れます。
素晴らしき育ての親としてヨンドゥを尊敬していたピーターも、肌が真っ青だなあと思っていたという話が面白い。あとドラックスが凄いアホ。
まあこんな感じでゆるーい展開が終始続くガーディアンズ。しかし映像美やアクションやCGなどは一切手抜きなし。MCUの映画内でも美術面は屈指のクオリティです。
また、音楽も素晴らしい。
ピーターが母親から唯一遺された遺品として大事にしている地球のポップスが入ったミックステープ。そこに収録されている70s〜80sの王道のヒットソングメドレーが劇中では常に流れていて、それがまた宇宙の風景に最高にマッチしている。
この音楽と映像の凄まじく絶妙なバランスとチョイスセンスが、ジェームズ・ガン監督を天才と言わしめている所以だと思います。
また、ガーディアンズ以前と以降だとMCU作品の雰囲気や映像の見せ方に変化が出ていることも分かります。それだけ本作が与えた影響は大きいようです。
日本ではアイアンマンやスパイダーマンに比べるとそこそこの人気ですが、海外での人気は相当高いんですよ。
まだ未視聴で少しでも興味が沸いた方、ぜひ一度、手にとってみては?
そんな感じでにわか知識でオススメするマーベル映画第一弾は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」でした。
続く
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