海にまつわる容姿
野村 美綺
第1話
「ゆりである私は海が好きだ。
とても好きだから、今日も海に出かけよう。
あくる日は野原を駆け巡るこの地で遊ぼう。」
よくよく話すと、学校行事で出かけた時の八景島シーパラダイスの時に思うことである。
親友のまると一緒にバスを学校から出るととても嬉しくなるほど、私の頭の中はまとまる。
「海に囲まれたね、海に容姿を見られたね。
海が好きな、ゆりだからとっても引き立つね。」
小学生時代の同級生に優しく声をかけるその姿は優しくて羨ましかった。
私はその羨ましい姿を心の中で消さず、取り上げないことが日々賢明な考えと思った。
そんな私は小学校を卒業すると同時に引っ越すことになり、まると文通をするまで仲良くなったが、中学生の時の高校受験シーズンの忙しさで交流が途切れてしまった。
「あの綺麗になっていける海に行く機会がない。」
大学の入学式を終えても、私はその、まるに対しての葛藤慣れたのか?
成れたのか?
最近の如く、私の良さに入っているのではと思った。
そんな私は一人暮らしと仕送りで大学付近での生活するんだけれど、仕送り額に両親に失礼ながら納得しない。
呆れたほどの、お小遣いを高校生の時使いすぎた理由は、部活の帰りやプライベートでのファーストフード店マックにて、すこぶる美味いポテトを一緒に食べた友だちはガリ細いがグルメ好き。
結局、洋食ファミリーレストランで働くことにした。
明日からもまた、来る客がまるに見える。
まるが私の小さい頃浜辺に描いた笑顔のように笑う。
5日間、6時間のシフトに忙しくない時に働くのになるまで成長するのが、まるに申し訳なくなってきた。
そのくらい、名前を意識せず見てたらまず、常連さんであることは間違いない。
つまりは、なぜ幼きまるが、成長した顔がたくさん客に並んでいると見えて、安心していたら私はまるよと口ずさむとまると言わんばかりと普通にまると似たのが同じように頭を下げるのか?
けれど、私であるゆりの良さはないかもしれないと、彼氏に直接八景島シーパラダイスに行った時に相談したら言われた。
「飽きるほどの良さは、まるが、表現していたんだよ。
ゆりと同じ女の子だっただろうけれど、顔真似までして今、隣にいるゆりの良さを取り入れた人間であるようでそうじゃないような人。
それから不思議なことに、海坊主かもね。」
その時から、自信が出たのは心底から目に見えない優しさと健気さ以外の私という良さと周りの良さに気づける私という強さだったんだ。
だから、私は生きていける。
例えば、彼氏のことバカにされてもさほど変わらないほどの人生でもないし、すごく期待ハズレだけれど、小さい頃に会えた気がする人。
小さい頃の親友のまるは、まるで私の心の座敷わらしだ。
海にまつわる容姿 野村 美綺 @ran_sakurada
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