第6話 恒星
「バカがァ!なんで撃ったんだ!」
「ごめんなさい!ポラリス執行員!」
鉄郎たちの前に立ちはだかっていた巨人は体を後ろにひねらせてすっかり縮こまった。
「大体撃つなら当てろよな!コンクリートなら一発かもだがなァ!
ホッカイニウムにゃあこんな豆鉄砲じゃ…うおっ!?」
鉄の箱は勢いよく煙を噴出した!
赤い列車とその目の前にいた黒いロボットが
真っ白な気体に包まれる。
「ドゥーベ!三番機!後退しろ!」
後ろをカバーしていたポラリスが叫ぶ。
だが、もう遅い。
煙を裂いて飛び出してきたのは、ロケリオンと、正面、腹からタックルを受けて全身が宙に浮いた三番機だった。
超重量の2体は、放物線を描きながら風を切った。
ゆっくりと地面に触れた次の瞬間、
スキー板のように泥をまき散らし、丘を削り取っていく!
一体は抑えたが、右方向に一体、左方向にもう一体。
これに乗っている限り、私の命はどの瞬間に尽きてもおかしくは無い。
…だが、これが<社長>の目指す[夢]に繋がっているのならば、
私が進むべく敷かれたレールなのならば、
その先に何が待ちかまえようとも、途切れて凄惨な最期を迎えようとも、
私はそのレールをただ進むだけだ!
ロケリオンが自身の手刀を天高く振り上げると、
剣先が月光を跳ね返し、ギラリと白い
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