第2話 おっぱい成分補充

パーティーを抜けてから5日。


ーーおっぱい、おっぱい、おっぱい……


森の中、僕はおっぱいのこと以外考えられなくなっていた。


それもそうだ。

自慢じゃないが、僕は今まで1日に100人のおっぱいを眺めてきた。

それが急にゼロになって5日だ。

僕のおっぱい成分はとっくに底を尽きていた。


勿論、最初からこんな状態ではなかった。


最初はとにかく人のいる街に向かおうと思ったけど、今どこにいるかわからないから適当に西に進んでいた。


冒険者やってただけに自給自足はお手の物で、困ったことは何もなく順調だった。


問題が起こったのは3日目。


急におっぱいがみたくなって、他のことが手につがなくなってしまった。


最初は女の子を探し回ったんだけど森の中にいるわけもなく、その日はなんとか耐え凌いだ。


でも、4日目になると


限界がきた僕は、動物やモンスターなど様々なおっぱいを見まくった。


もう、ありとあらゆるおっぱいを、だ。


途中、夫婦でいるモンスターのおっぱいを見たら死にそうになるくらいボコられたが、おかげで一時的には衝動が抑えられた。


しかし、人間のおっぱいじゃないと効果が短いようですぐ元の状態に戻ってしまう。


それで5日目の今にいたる。


もう我慢の限界で、ぼくは倒れそうになっていた。


そんな時、


「キャーーーーー!」


悲鳴が聞こえた。


この声は間違いなく女の子。

しかも、推定Eクラス級の巨乳だ。


僕にはすぐにそれが分かった。

5日間おっぱいを我慢したことで、僕の感覚は今までにないくらい研ぎ澄まされていた。


「お、おっぱい……」


僕は《身体能力強化》《脚力強化》など魔法を最大限使い悲鳴のする方へ向かった。


悲鳴のする方に近づくと大きな熊のようなモンスターが立ち塞がる。


ーーお、おっぱいが待ってるんだ!


僕はモンスターを腰にかけていた剣で切り刻んだ。


どこだ?おっぱいはどこだ?


周りを見渡してみると、そこには数人の倒れた騎士と馬車、1人の少女がいた。


僕の目はその少女に釘付けになった。


可愛らしい顔に推定通りの大きな胸。しかも、ドレスを着ていて谷間があらわになっている。


「ほぉぉぉぉぉぉぉ!」


俺の中のおっぱい成分が一気に満たされていくのを感じる。


すると、少女は視線に気付いたのか咄嗟にむねを隠し、少し恥ずかしそうにしている。


「助けていただき、ありがとうございます。」


「いえ、あなたのおっぱいが見れたのでお互い様ですよ。」


彼女は「へ?」と言う顔でこちらを見てくる。


しまった、ついつい本音が漏れてしまった。

まぁ僕はドMだし、この発言で罵ってくれるなら正直嬉しいな。


「ふふ、面白い方ですね。」


ーーへ、面白い?


「よろしかったら、お名前を伺ってもよろしいでしょうか。」


「へ?あ、えーと、僕はアーラムと言います。」


僕が状況をうまく読み取れずにいると、少女が近づいてくる。


「大丈夫ですか?」


大きなおっぱいが揺れているのをみて、鼻血が吹き出してくる。


とっさに手で押さえるが止まらない。


鼻血の出し過ぎとおっぱい成分の過剰摂取からか、僕はその場に倒れ込み意識を失った。



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