第6話 トラウマからの脱出
まだ、コンビニを辞める前に、自動車学校に通い始め、間もなくコンビニを辞め、実家に戻ると、そこからは、免許取得までかかりきりになりました。実のところ、コンビニの仕事を覚えられなくなったのには、この事も関わっていました。1つの事を覚えようとすると、別の事が覚えられず、どっちか1つしか出来なかったのです。免許の勉強でいっぱいいっぱいになった私の頭の中は、自然とコンビニの仕事を覚えた事さえ抜け落ちてしまったりしていました。そして、辞めざるを得ない状況になり、辞めたというのが、事の次第でした。
免許を取り、間も無く、また仕事につきました。その仕事は、デジタルカメラのカバー修正をする作業で、機械を使って部品をつけたり、曲がった角を指で押し上げて、平にしたりと、簡単で単純な作業で、仕事を早くこなせたこともあり、上司から、目をつけられ、もっと早く多くと集中的に言われるようになりました。主任のその要求がエスカレートしていき、私は、限界に達したある日、出社して仕事をしていると、また吐き気に襲われました。気持ち悪くなり、吐き気に襲われ、仕事をするのも辛くなり、1週間程、休む事にしました。ところが、休み明け戻るなり、また要求されるようになり、もっと速く出せ、まだ出来ると、どんどん追い詰められるようになりました。小さい会社だったので、私が体調が悪く休みが多くなった事も、その追い詰められた事が原因だと言っても、社長は、主任は悪くなく、休む私が悪いと、心を入れ替えて、また仕事に戻るようにと休み明けに言われていたので、もうどうする事も出来ず、結局、また辞めてしまったのでした。そして、友達の誘いで、当時出始めた、人材派遣会社に登録をし、派遣で仕事に行くようになったのでした。
派遣は時給も良く、社員と違って、あまりうるさく言われる事もなかったので、気持ち的にはとても気楽でした。そして、製造で単純作業なうえに、部品をつけるところだけや、目視検査なら目視検査だけと、あっちもこっちもせずに済んだので、私にはうってつけの作業でした。派遣でいろいろな会社に期間満了事に行っていたので、いろんな人をみる事が出来、いろんな会社の中の風潮を見れたので、次第に、人との関わり方、仕事での人間関係の作り方を学び、だんだんと、会社の中に溶け込めるようになっていきました。そんなおり、高校生の時別れた男性から、突然電話があり、それまで、諦めきれずに復縁を何度か申し出に行っていた事もあり、会って話し、再び付き合う事に。その間も派遣で仕事を続け、1年程したある日、彼は親に私との付き合いを隠していたので、親から見合いを迫られ、仕方なくといった感じで、親に紹介するからと話しをされ、まもなく、彼の親と会う事になりました。私より、18歳近くも離れていたので、反対されないだろうか?大丈夫だろうか?と、ドキドキしながら、彼の親と会いました。会って初めの頃から、ちょっと嫌な感じを受けました。彼と会って、時々彼の部屋で話したりしていると、2階に部屋があったので彼が下に降りていくと、何しに来るんだ!というような話し声が聞こえてきて、あまり良い感じがしませんでした。そして、間もなく、当時流行った駈け込み婚を、彼がしようとしていたため、彼39歳、私22歳で、結婚しようという話しを、なんと彼の母親のいる彼の家の茶の間でされたのです。普通に考えたら、そんなプロポーズあるの?っていう感じですよね?彼の母親と私は仲良くなったわけでもなかったですし、無理矢理な設定という感じで、私の家に、彼は母親と2人で、私をくださいという挨拶に来たのです。それも、ちょっと考えられないと思い、それだけではなく、実家は借金もあったため、結婚は待って欲しいと話したのですが、こちらの都合は全く無視で、結婚費用等は、こちらで待ちますから互助会に入ってくださいと、父に彼の母親が話すと、そういう事ならと結婚が決まって間も無く、私は彼の子を妊娠しました。
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