第4話 高校生からの苦しみ

先生方のおかげで、無事高校に入学し、また、普通にクラスで勉強するようになりました。Mさんも同じ高校で、果樹園芸科という事もあってか、生徒は少なく、全ての学年が1クラスのみでした。全校生徒数で100人程。

中学の2年生くらいには、プリントの解いて行き方も、だいたい解っていたので、書く事は出来ました。が、ここでも、問題はありました。

問題は解いていけるものの、教科書に出ていない問題があると、どこに載っているのか必死に探しますが、全く解らず、書く事が出来ずに時間が経ち、周りの子は、みんな書いて提出出来ているのに、出せないという居残り組で、その中でも、1番最後でした。

ただ、普通科と違う点で助けられたのは、果樹園芸科なので、畑や田んぼの実習があった事。なので、出された問題プリントも、果樹園芸科ならではもあったので、何とか、続けていく事が出来ました。

出来ない数学も、数学の先生に聞きに行き、何とか、教えてもらって解くように努力しました。そんな中、クラスで1人の女子生徒がいじめを受けていました。Aさんです。Aさんは、お風呂に入っているのかいないのか、とにかく、臭う子でした。それを嫌って、周りの人達が、臭い!汚い!バイ菌移る!など、とにかく、言葉のいじめがあり、私もいじめを受けた体験から、苦しみや辛さがわかるので、その子を助けてあげよう!と思い、関わる事にしました。すると、他の子達も、いじめるのは良くないと、一緒になって関わってくれる子達も出て来て、良い感じになっていきました。そんな事があって、高校2年に上がって、あれは春だったでしょうか、そんな私を良く思わない人がいたのです。突然、自宅に電話がかかってきて、母が出ると、私にと同じ高校の子から電話と取り継ぎ、電話に出ると、それは、誰からか解らない、脅迫電話でした。

『明日、学校に来たら、あんたを学校に来られなくしてやるから』と言い、そういった事をいくつか言われ、一方的に電話を切られました。

家の人はとても心配しましたが、私は、そんなやつらに負けたくないから、頑張って行く!と、学校に行きました。ところが、ある晩布団に入っていつものように寝ると、夢を見ました。それは、クラスに行くと、私の机の上に花が飾ってあって、教科書や机には、死ね、くんな、殺す、などの言葉がびっしり書き連ねてあって、体育着を無くされるという夢でした。朝、目が覚めて、『なんだ、夢か』と思い、いつものように支度をして登校しましたが、教室に入り、授業の準備をし、授業が始まり、しばらくすると、突然、冷や汗と恐怖心が湧いて来て、もう、居ても立っても居られず、何とかその時間が終わるのを待って、終わると同時にすぐに保健室へ駆け込み、その一部始終をたまたま、保健室から私のクラスが見える作りだったため、見ていた保険の先生が、私が口を開いたか開かないかというところで、『見ていたから知ってます、無理に教室に戻らなくて良いよ』と言ってくださり、そのまま、そこから、教室に行く事が出来なくなりました。教室が恐怖で、拒否症状が出るようになってしまったのです。そこから、また精神を病み、クラスに行けなくなってしまいました。

丁度、そのころに、母が私のあまりに酷い状態を何とかしようと、近くの心療内科の病院に連れて行かれました。父は、そんなとこ、おかしな人間の行くところだと、認めようとはしなかったようですが、何とか、母は父を説得したようでした。病院に行くと、私の担当医は、女性の先生で、K先生でした。臨床心理士のいる時に、もう1度来て、検査を受けて欲しいと言われ、それから数日後、予約日に再び行き、検査を受け、そこから、毎週2週おきに通う事になりました。その検査を受けて2週間後、検査の結果を聞きに行くと、学習障害と注意欠陥多動性障害という診断を受けたと、聞かされました。しばらく、家に閉じこもる事が続き、相変わらず、両親の止まない喧嘩、怒鳴り声とで、精神はますます病んでいき、ある日は、突然わけもわからず泣き叫んだり、いつ死のうか、どうやって死のうかと考えるようになりました。当時、学校に行く事が怖くなってから、夜眠れなくなり、朝日が昇り部屋を照らすと、陽の光が見え、恐怖で震え、しばらく学校に行く事が出来ませんでした。病院で睡眠薬など精神治療薬をもらい飲んでは居ましたが、あまり効き目がなく、またある日は、本気で死のうと、もらっていた睡眠薬を残っていた分だけ全部飲んで、眠り、翌朝泣きながら、死ななかったんだと、目が覚め、そんな状態が続き、落ち着いてからは、ずっと、保健室通いを続け、進級は叶わず、一緒に入学したクラスが卒業するまで、仲のいい友達と一緒に居たかった事もあり、居ることにしました。夏休み中は、バイトに行って、当時流行り出したPHSが欲しくて、親に頼み、買ってもらう事が出来ました。そんな事をしながら、そのクラスが卒業と同時に自主退学をし、働く事になりました。

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