第7話 赤石一の秘密

天津飯


 ご飯の上に芙蓉蛋を載せて、とろみのあるタレをかけたもの。天津丼やかに玉丼とも呼ばれる。芙蓉蛋は中国発祥の料理であるが、中国では白米におかずをかけて食べる文化は無く、この料理の始まりは日本とされている。


 赤石一の自宅は、学校から四十分ほど電車を乗り継いで、さらに最寄りの駅から十分ほど歩いたところにある、第二和田ビルというアパートの四階だ。アパートは五階建、一階は大家さんが幸来軒という、中華料理屋を営んでいるところが少し特殊と言えば特殊だ。それ以外は普通のアパートである。


「はぁ………桜葉のせいで帰る時間がこんな時間になっちまったぞ」


 赤石は最寄りから自宅への帰り道で、スマートフォンを開いて時計を確認する。時刻は午後二十三時五十分。


「だいぶ遅れちまったな」


 定時制教員の業務終了時間は午後二十二時だ。いつもの彼であれば、残業ゼロでまっすぐ帰宅するので、午後二十時五十分には自宅に着くことができる。しかし、十分、二十分と少しでも残業をすると、深夜ダイヤなので乗り継ぎの関係で帰宅時間が大幅に遅れてしまう。


今日は結局彼女の件で学校を出たのは午後二十二時三十分、いつもより一時間ほど遅れている。


 「楓ちゃん、待ってたりしないだろうなぁ」


 起こりうる最悪の事態を想定しながら、赤石は少し早歩きで帰路を進む。踏切を超え第二和田ビルが見えたところで、想像していることが現実になっていることが分かった。幸来軒がのれんを閉まっているのにシャッターが半開きで電気がついていた。


 今日はいろんなことが最悪の方に転がる厄日だ。くそっなんでこんなに今日はいつもと違うんだ。


「チッ……」


 赤石は幸来軒に急いで、シャッターをくぐりながら謝罪をする。


「すまない、大将。いろいろあって遅れ」


「あ、おかえりなさい先生!」


 そこには出席番号四番、御伽噺楓が割烹着を着て、彼の帰りを待っていたのだった。


「あ、ああ。…………こんばんはだな、楓ちゃん」


 やっぱりこうなるか。


 御伽噺楓は絶滅危惧種よりも希少な存在である。彼女は定時制高校で現役の優等生だ。


 現役とは去年まで中学3年生であり、正当な手順を踏んで進学してきた生徒のことを指す言葉である。逆に桜葉成見の様にどこかの高校に所属して居た、もしくは社会人経験のあるという経験を持っている生徒のことを過年度生と呼ぶ。


 過年度生で桜葉の様に学校での外面が品行方正の優等生は、三年か四年に一度は入学もしくは編入をしてくる場合があるが、現役ではほとんどゼロの確立に近い。


 それは近年の定時制の入学者数の減少が原因である。


 年々、定時制の生徒は減少傾向にある。原因は少子高齢化問題と、二〇一〇年に成立した『高校無償化法』が深くかかわっている。『高校無償化法』とは簡単に言うと高校に通う学費を国が負担するという制度である。1度目の改定が2014年、この時に条件付きだが、私立高校にも適応されるようになった。そして2度目の改定が2020年、年収が590万未満の世帯に全国の私立高校の授業料の平均水準である39万6000円を年間に支給するというものに変わった。


 私立の学費がほぼタダになったのと、定時制高校の入学生徒の質は関係ないよう感じるがそうではない。今までは家庭の事情で私立高校に通うほどの家に余裕がなかった世代が、私立高校に通えるようになるからだ。


 そうすると今まで定時制学校くらいにしか、行けなかった生徒たちが、全日制つまり昼の学校に通えるようになる。すると玉突き事故で定時制の入学者人数が減るのである。


 別の理由としては、大人の世代の人たちが定時制に抱いてるイメージは、ヤンキー、ボンタン、短ランと、どこぞのヤンキー漫画のような場合が多く、少しでも無理しても全日制に入学をさせたがるのも一因として考えられる。


 つまり定時制に通う生徒というのは、よほど何か問題を起こして定時制しか行けないと中学に指導を諦めてられた問題児、一度ほかのところからドロップアウトしてきた大人、親が自分の子には何か問題があると認識していている、両親ともども生活保護を受けている生活費貧困、家庭の事象で昼の学校に通えない生徒と、この世の不幸を凝縮したような、不幸の見本市な状態になる。


 生徒の人格形成は家庭環境によるものが大きい、そんな状態で優等生なんているわけも居ない。


「こんな遅い時間まで俺の相手をしなくていいんだぞ、楓ちゃん」


 彼はあきらめと謝罪の念を込めて、店の中へ進んでいく。


「いいんですよ、先生。それよりこちらへどうぞ」


 すでに店の中にはほかの客はいないが、カウンターのテーブルにはお冷が置かれていた。こういう彼女は非常に頑固であることを知っている彼は、あきらめてカウンターに座ることにした。


「今日大将はどうしたんだ?」


「父は今日はもう、寝てしまいました」


 いつもの帰宅時間であれば閉店準備を彼女と彼女の父が、行っている時間に赤石は帰宅するが、今日は非常に遅い時間だ。


「大将どこかまたどこか悪いのか?」


「いえ、今日は町内会の方がいらっしゃって一緒に騒いだみたいでそれで……奥で寝てます」恥ずかしそうに事情を説明してくれる。


「大将が元気そうで何よりだ、そんなことよりせめて閉店時間後はシャッターを閉めてくれ。不審者が来たらどうするんだ」


「そしたら先生、いらっしゃらないつもりじゃないんですか?」


彼女は彼の図星を的確についてくる。


「そんなことしないから、せめてそれだけはやってくれ」


「はーい」


「それに毎回俺のため料理を作ってくれなくても……」


「先生のため半分、自分のため半分ですのでお気になさらないでください」


「じゃあ、せめてお金を払わせてくれ」


「いつも言ってるじゃないですか、先生。これは私のわがままなんですよ。それにまだまだ未熟な私の料理じゃお金なんてもらえませんよ」


 このやり取りも何度も何度も繰り返されてきた。彼女は一度もお金を受け取ったことなかった。


「じゃあ、作りますね。今日は天津飯にチャレンジです!」


 彼女は腕をまくり、細腕で力こぶを作るポーズを見せて厨房へ消えていった。


 彼女は家庭の事情で定時制高校に通っている。彼女の夢は自分である家幸来軒を継ぐこと。


 彼女も元々は中学3年生の時には、地元の普通科の高校入学をする予定であった。しかし彼女が中学三年の十二月に店を切り盛りしている父親が病で倒れた。そこまで体調は悪くはならなかったが、長時間の重労働は難しくなってしまった。店を閉めることも考えたそうだが、彼女がそれを拒んだ。


 赤石は五年前からこのアパートに住んでおり、彼が相談に乗ったところ彼女は昼間働きながら高校を卒業できる定時制高校の存在を知り、進路変更を決意してしまった。


 当時の赤石は今のようなクズ教員でなかったため、定時制の実情をしっかりと話をし、進学を反対たが、彼女の決意は揺るがなかった。


「今日は連絡しなかった俺が悪いんだが、でもは、こんなに遅いときは待ってないでくれ、君には君の時間があるだろう」


「先生というご職業は非常に忙しいものと聞いております。私達のためにお時間を使ってくれている先生をせめて少しは労わせてくださいよ」


 今日はクラスメイトの1人と、夜の校舎で逢瀬をしていたなんで口が裂けても言えない。


「いや、しかしだなぁ」


「何度もお話てますがこれは、私の修行でもあるんですよ。お父さんの常連でほとんどのメニューを網羅してた先生に、私の料理を食べてもらって評価してもらう、こんなことできるなんて、本来ならこちらからお金を払いたい方なんですよ」


「そういってもなぁ、お前の料理はもう大将の味とほとんど遜色ないぞ」


「いえいえ、私はまだまだです」


「そんなことないんだけどなぁ」


「それに先生は、まだ治ってはいないのでしょう?」


「んーまぁ。それはそうだな、俺が人並の生活ができるのは、大将と君のおかげだ」


「食事とは誰もが幸せに包まれるものでなくてはならい、とお父さんはいつも言ってます。先生にはいろいろとお世話になりました。本来であれば給食の時のお弁当も、ご用意したいともうのですが」


「そんなに俺に優しくしないでくれよ楓ちゃん、それに給食は給食指導があるからな別のものを食べるわけにはいかない。気持ちだけ受け取っておくよ」


「そうですか。はい!天津飯セットお待ちどう様です」


 彼女からカウンター越しに天津飯を受ける赤石。丁寧に両手を合わせて合掌をする。


「ああ、今日も美味しそうだ。いただきます」


 天津飯を食べる彼を彼女は心配そうに見つめる。彼女が心配に見つめるのには2つの理由がある。1つめが自分の料理がしっかりと完成しているか、2つ目は。


「ああ、しっかりと味がする」 


 その言葉を聞いて彼女は胸をなでおろす。


「ほっ。よかったです。それでは今日もどうぞ召し上がれ」


 赤石は再び彼女の顔を見て、いただきますを言った。


 赤石一は後天性味覚障害である。考えられる原因はおそらく一年前のあの日だろうと、彼は考えている。その日以降気づいたら味覚障害になっていたからだ。


 完全に味を感じることができないわけではない、彼が味を感じることができるのは、一年前のあの日より以前に食べた記憶に残っている料理と、見た目で味が想像できるほどの印象が強い料理だけだ。前者はしっかりと味がするが、後者は料理によって個体差が大きい。それ以外の料理は紙粘土を食べているようにしか感じないし、液体はすべて水にしか感じない。


 この事実を彼の周りで知っている人は、御伽噺楓とその父の二人しかいない。彼は他人に話すような内容ではないと考えており、無駄な同情も買いたくないので、学校で味覚があるように振舞っている。今日の優幻と一緒に食べたポテトチップスだって彼にとっては薄いプラスチックを齧っているようにしか感じなかった。


 彼女はお店の閉店の準備をしながら赤石に話しかけてくる。


「そういえば先生、今日二十一時頃に原神さんいらっしゃったそうです。父が言っていました」


「ん、そうか。なんか俺の悪口でも言っていたか?」


「そんな、そんな。原神さんがそんな事おっしゃるわけないじゃないですか、えーと」


 彼女は、急いでカウンターの裏に戻り、父が書いたメモを確認する


「あった、えーとっ、土曜日の夜にまた飲みに来ると書いてありますね」


「ああ、了解した。あいつそんな下らない事を伝えるのに、大将を連絡係に使うなんていい度胸しているな。」


「えーっと。スマホは壊れたとも書いてありますね」


「馬鹿やろが、あいつ何やっているんだ」


「あはは、原神さんこの前は家の鍵、なくしたとか騒いでいませんでしたっけ」


「そうだよ、あいつ物管理がずさんなんだよ。でもそんなアイツももうすぐ結婚するんだってな」


「そうですね。一度ウチに連れてきてくださった事ありまして、奥様も非常にお美しい方でしたね」


「ああ、あいつには出来すぎた奥さんだよ。世の中何が起こるかわからないからな」


「ええ、そうです。先生は………」


「ん?」


「結婚のご予定はあるのですか?」


 彼女の突然の爆弾発言に彼は食べていた天津飯を丼に吹き出した。


「ごっ、ほぅう、うぅはぁ…ほあっ」


「わあぁー、ご、ごめんなさい先生」


 彼女は急いでカウンターの反対側から新しいお冷を用意する。彼は彼女からもらったお冷でむせっかえりを整える


「っおう、ありが……とうっ」


「いえいえ、すいません先生。私がおかしなことを聞いたばかりに」


「あ、ああ」


 赤石は彼女の認識を改める。彼の中では彼女は、未だに家事手伝い大好きの小学6年生で止まっていた事を自覚する。


 普通に見れば彼女は十六歳の女子だ。思春期も終わったころで恋愛にも興味があり、一つや二つは経験をしてもおかしくはないのだ。中学はどうであったかはわからないが、今の環境は、クラスに男子生徒はおらず、お店は近所のおじさん達がほとんど、近しい男性は赤石と彼の友人の二人しかいないのだ。彼女の日常の中で、年齢が近い男性は二人しかいないことが異常なのだ。


 楓ちゃんとは五年間の付き合いがある、ある程度のこちらの事情も分かってるから、身近な大人として嘘をつかずに答えるべきか。


「ああ、俺にそんな権利はないよ」赤石が諦めるようにつぶやいた。


 その言葉を聞いた彼女は彼の言いたいことに気づき落ち込む。


「そってやっぱり、……蒔菜ちゃんの」


「いいんだ。今は、俺にはやりたいことがあるんだ。ただそれだけなんだ。それが終わるまでは俺はそんなこと考えている余裕がないなっていうのが理由、ごちそうさま」


 ?をつかず真実を告げたことで、空気が悪くなったことを感じた彼は立ち上がる。


「今日も俺に味のある料理をありがとう、楓ちゃん」


「い、いえ、こちらこそいつもありがとうございます。すいません私……」


 これ以上この場に残り、この話題をしても彼女が落ち込み続けてしまうので、赤石は急いで帰る準備をはじめる。


「いいんだ。アイツのことは気にしないでくれ。過ぎた事だから、それじゃ」


「あ、はい」


 そういって赤石は幸来軒を後にした。


 第二和田ビルにはエレベーターは無い。逃げ出すように幸来軒から出てきた赤石は自分の取った行動に、もって行き場のない感情を抱えながら階段を上っていく。


「……クソッ。クソッ。なんかもっといい言い回しが合ったんじゃねぇのかよ。クソッ」


 彼女に嘘をつかないとその場の判断をしたのは、彼の彼女へのこの五年間の最低限の礼儀であった。しかしそれで彼女にはすべて伝わってしまった。事情を知った彼女には。


「クソッ」


 赤石と表札が取り付けられた、扉の前にたどり着く赤石。右ポケットから2本目の自宅の鍵を取り出しシリンダーに鍵を差し込みレバーハンドルを乱暴におろす。


「あいつに俺はなんて顔させてるんだよ! ……クソッ」


 部屋に入るなり壁を殴打する赤石、一向に彼の感情が収まる気は無い。


 赤石一は初めから今のようなクズ教員ではなかった。ほんの1年前までは、生徒のことを第一に思いやる熱血教師であった。教師という仕事に誇りを持ち、プライドを持ち、生徒一人一人から羨望のまなざしで見られるほどに生徒理解のある教師であった。


  職員室でも誰よりも早く出勤し、誰よりも遅く帰宅するのは当たり前であり、長い時で実に十五時間労働とブラック企業も真っ青な勤務体系を取っていた時がほとんど。しかし彼はそれを良しとしていた。


 生徒理解、生徒指導、教材研究、学校運営すべての仕事は生徒達のためであり、彼らに時間を割くことは彼にとって趣味のようなものであったからだ。しかしそんな彼も1年前のある日を境に壊れてしまった。


 第二和田ビル四階の間取りは2LDK風呂トイレ別と、二十七歳の一人暮らしには少し贅沢な間取りである。 彼は気持ちを落ち着けようと、かすかな希望を込めながら部屋の電気をつける。今朝家を出た時と何も変わらない部屋、使われていないシンク、四人掛けの木製のテーブル、がさつに積まれた洗濯物山が彼をここが現実だと思い知らしめる。


「とりあえずは」


 何もしなくても時間は過ぎて明日も仕事はやってくる、とりあえずは今の社会人としての最低限を守るためにスーツを着替え、シャワーを浴びることにする。


 赤石は学校で彼女達と触れ合えば触れ合うほど、自分が昔の自分に戻ることを自覚していた。どんな事情があるにしろ、どんな気持ちを持っているにしろ、やっぱり生徒とのふれあいは非常にやりがいがあると感じる。彼女達のために何かしてあげるのは楽しいし、嬉しい。


 だが彼自身が自分に、楽しく、嬉しいという感情を持つのにブレーキをかけている。だからこそ彼は彼女達と極力関係を持たないようにしているし、個人を理解をしようとしない。知ってしまうと関わってしまうと昔の自分に戻ってしまうから。


 今日はいつもより忙しかったな、桜葉の奴に散々振り回された1日だった。


「あーあー、面倒くさい、面倒くさい」


 そうボヤキながら、シャワーを浴びる彼の口元はどこか嬉しそうに歪む。本来であれば彼女の喫煙を咎め、喫煙癖を止めるべきなのが正しい教師としての姿である。だが彼は思考するのは、どうすれば合法的に彼女にタバコを吸わせることができるか、彼女と放課後に残る正当な言い訳を考える。


「あー」


 一度壊れたものは完全には治らない。修復しようにも、どこかピースが欠損してたり、どこかが歪に歪んでしまうものだ。彼は壊れている。彼には善悪のピースが欠けている。何が教育的に正しいのではない、彼女達が今を楽しめるかしか基準が存在しない。しかし、だからこそ御伽噺にあんな顔をさせた自分が許せなかった。


「なにかないか」


 何かないだろうか、自分の担当しているクラスの二十歳の女子高生と放課後に大腕を振って合う理由は。進路指導や、生徒の悩み相談はダメだ、一ヶ月や短期間であれば周りの目はごまかせる。しかしそれが一年は無理があるし必ずどこかで破綻が起きる。


「……んん」


 一番簡単な案は小望月優幻に絡める事だ。彼女は治外法権だからだ。彼女を出せばウチの学校では白が黒に黒が白になりえるからだ。しかしそれは難しい、彼女は彼女の母に車で送り迎えをしていることは公然の事実であり、彼女が放課後に残ることなんて考えられない。それに彼女を絡めるのなら彼女の保護者には確実に相談が必要で、事情の説明に困る。


 ……何かヒントは無いか


 今日の起きた彼女との出来事を反芻し、赤石は1つの糸口を見つける。


「それしかないかぁ」


 解決の糸口を見つけられたら、あとの理由付けは、するすると出てくる。そして彼は完成させる、桜葉成見が学校でタバコを吸える作戦を。


 明日からの方針が固まった赤石はシャワーを閉じ風呂を出る。体を拭いたらそのままの姿で、冷蔵庫からペットボトルを取り出し水分を補給する。そして自分の部屋に入った。

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