7日目 木漏れ日の陰から

君は或る日突然現れた

黒いビロードに身を包んだ小さな体

透き通った緑の瞳は夏の始まりを告げるように煌めいて

しなやかに歩く姿は少し大人びて見えた


机の足からこちらを覗く謎めいた視線に誘われて

木漏れ日の中歩き出すの

気づけば森の中

木と草の香りを胸いっぱいに吸い込んで

二人っきり秘密の場所


なんだかいつもより世界が大きく見える

そんな昼下がり


迷って道がわからなくなったなら一休みしようよ

そうすればまた少しずつ進めるようになるから



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