黒歴史(?)
少し前まで、カクヨムで黒歴史放出祭、などというイベントがあった。
色々忙しく3月中はなかなか執筆は進まなかったのもあるし、黒歴史と言われても適切なものが思い浮かばなかったというのもあり、何も書けないままイベントは終了した。
とはいえ、時間に多少の余裕ができたので思い返してみれば、失敗談のようなものはいくつかある。どこまで黒歴史と言ってよいのかよくわからないのであるが。
夜の現場が終わった後の帰り道、狭い農道で運転を誤って脱輪し、動けなくなったこと。その後JAFに助けてもらった。
家から出発する現場で寝坊したこと。
このあたりは特にそれ以上書くことはない。
交通事故はほとんどなく、会社員時代に狭い道でレンタカーのサイドミラーを電柱にぶつけて壊したのと、フリーランスになってから狭い道で木にぶつけて自家用車のブレーキランプのカバーを割ったくらいだ。
仕事柄、車のすれ違いができないような狭い道や、舗装されていない道を通ることは日常茶飯事である。
昨年もいつの間にかタイヤがパンクしていた。パンクといっても走れなくなるものではなく、空気を入れ直してもらった後、一ヶ月立たないうちにまた圧が下がっていたというもので、すぐに交換した。
この辺は黒歴史というようなものではあるまい。
◆
これも黒歴史と言えるかわからないが、筆者の失敗で協力者に迷惑をかけた話。
まだ会社員だった頃。
その日は複数の現場が集中しており、もともと人数の少ない事務所は事務担当だけで、朝から閑散としていた。
筆者も一人で現場に向かい、現地でフリーランスの人と合流して作業を行う予定だった。
近所のトヨタレンタカーに車を借りに行く。
車種はカローラバンを使うことが多かった。後部に多くの荷物が積めるので、多くの機材が必要な現場では重宝する。
トヨタにはかつてラクティスという車があり、筆者は少人数の現場の場合、よくそれを借りていた。
普通の車だと後部座席を折りたたんで荷台にできる場合でも、完全にはしまいきれず斜めになってしまうことが多い。しかしこのラクティスの場合、後部座席の背もたれを完全に収納して平らにして使うことができる。座席を畳めば、2人乗りのミニバンのような形で多くの荷物を載せることができるのだ。
普通のカローラバンより小さく、狭い道でも運転がしやすいのだ。
自家用車を買い替えるとき、中古車のラクティスを探したことがある。残念ながら見つからなかった。新車を買うほどの余裕はない。
現在ラクティスはすでに製造中止となっている。フリーランスになってからレンタカーをほぼ借りなくなったため、似たような車種があるかは不明。
なお、社用車としてタウンエースが1台あったのだが、社内のルールで鳥類調査に優先して使うことが決められていた。その日ももちろん、タウンエースは別の現場だ。
さて、レンタカー屋で車を借りる際には 免許証の確認が行われる。いつものように借りようとして……。
あれ……? 免許証はどこだ。
いつも入れているはずのカード入れに入っていない。財布の中にも見当たらない。
よく使っているレンタカーであるが、前回免許証を出したから、今回はもういいというわけにはいかない。
結局免許証が見当たらず、レンタカー屋に謝って帰ってきた。
会社に戻っても免許証は見つからない。折り悪く事務所には他に免許を持ってる人はおらず、代わりに借りてもらうこともできなかった。やむを得ずレンタカーはキャンセルとした。
さて、現場をどうするか。
車がなければ現地には行けない。
少し考えて現地で合流する予定のフリーランスの人と連絡を取り、その人に向かえに来てもらう事にした。
というわけで、開始が2時間近く遅れたが、予定していた作業はすべて片付けた。
帰りも事務所まで送ってもらい、現場は何とか終了。
余分な交通費はもちろん支払い、上司に掛け合って少々報酬を増やしてもらった。会社ではなく自分で支払うべきだった気もするが、そのあたりはよく覚えていない。
最後に、免許証は自宅のスキャナーから見つかった 。何かで身分証を提出する時に使って戻し忘れたらしい。
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