熱中症対策
自分がフィールドとしている西日本から、大阪市の気候変動データを見てみると、環境調査員を始めた頃に比べて、年平均気温が明らかに上昇している。
グラフから読み取る限り、その上昇幅はまだ1度を超えていないようであるが、0.5度は確実に上昇している。
0.5度暑くなったと言われてもピンと来ないかもしれない。
クーラーや風呂の適温を想像してもらえば分かりやすいだろうか。
1度ずれただけで、結構な違いが感じられると思う。人によるかもしれないが。
昔、といっても十数年前だが、クーラーの温度調節はたいてい一度刻みだった。それで自分は、27度では寒く、28度では暑かった。
ある時、ある現場で泊まったビジネスホテルに、当時はまだ珍しかった0.5度刻みで設定できるクーラーがあり、そこで自分の適温が27.5度であることが判明した。
とはいえ、一人ならまだいいが、家族が増えると大変であるが……それはまた別の話。
◆
前回に続けて熱中症の話題。今回は熱中症対策として何をしているか、である。
皆様ご存知かと思うが、汗をかくと水分だけでなく塩分も一緒に失われ、熱中症の原因となる。
以前は塩分補給用にバターピーナッツを持ち歩いていたのだが、最近ではコンビニで塩飴や塩入りタブレットが簡単に手に入るようになり、そちらを愛用している。
まあ、そちらは軽いからいい。
問題は飲料水の方である。
夏に一日中車に戻れない現場だと、3リットル近くの飲料水を持ち歩く羽目になる。
何度か熱中症になりかけて懲りた後、試行錯誤の末にこうなった。
少し前まで、ソ○ティライチ(一応商品名なので伏字)をよく水分と塩分補給用に飲んでいた。もちろんこれを3リットル飲むとかえって体に悪いので、1日に500ccのペットボトル1本のみだったが、ある時何気なく原材料を見て驚いた。
原材料にグレープフルーツの文字がある。
調べてみたら、名前に反してライチよりグレープフルーツ果汁の方が多いらしい。
健康な皆様には縁がないので知らない方も多いと思うが、グレープフルーツは高血圧の薬と相性が悪い。
残念ながら筆者は十年近く前から健康診断で高血圧気味と診断され、薬をもらっている。
ちなみに、相性が悪いと言っても薬が効かなくなるわけでなく、逆に血圧が下がり過ぎてしまうらしい。それはそれで体に悪いので、ソ○ティライチを飲むのはやめた。
一応説明には書いてあるのだが……味で気付かなかった自分も自分だが、こういうのはもっとはっきり目立つように書いてほしいものである。
しかし、3リットルの飲料水というと、ほぼ3kgの重量がある。これを持ち歩くと、かえって汗の量が増えそうである。
うまく調整すれば、荷物を減らせるのではないかという気もするが、さすがにそう上手くはいかない。
途中で足りなくなるとまずいので、やはり多めに持ち歩かざるを得ないのである。
というわけで、今年の夏も大量の水を担いで山を登る事になりそうだ。
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