継続できる理由をつくる
伸び悩んでも、心は折れない。
私の場合は、理由があります。
それは拙作「勇者になりきれ!」が挫折と再起の物語だからです。
チートか何かでズルして進めてしまったら、面白くないし、自分も成長できない。さらには後でつけが回ってきます。そんなチートなんか、現実に易々と無いですし。
あと「勇者になりきれ!」は作者自身のリアルな実体験をネタにした部分も多くて他の作者さんが空想と妄想だけで書いている作品とは一線を画すると思います。
自分の人生って、自分だけの誰にも真似できないオリジナルの物語ですよ。ぜひ、あなたの作品に活かしましょう。
一度世間から「不要だ」と捨てられた、氷河期世代でADHDのおっさんが何も無いように見えるところから、目に見えない「世界の裏側」からの応援に励まされて。自分の才覚を頼りに、成り上がっていく姿をリアルタイムで描く。
すでに名をあげ、売れるようになった作家さんでは描けない「無名の新人」ならではの強みが、そこにあるじゃないですか。それが一番面白い物語になる。
過去にスターで、挫折を味わった人もそう。雌伏の日々でつちかったものがあるはずです。
無理せずまた、小さいステップから階段を登って行けばいい。作家への道は例えれば「選挙戦」のようなものだと思っています。支持者無くして、成功は有り得ないんですから。
新人賞を取るなどは、選挙でいうと「公認候補」になるための争いに該当しそうです。無所属新人の私は、それさえ無い状況からのスタート。
でも、いっちょまえに「世の中を良くしたい」想いはあります。
私は「勇者になりきれ!」をどのような物語にしたいか。
それは、現代日本の大人たちに向けた「クリスマス・キャロル」です。
クリスマス?何それ?
私なんか、イブもクリスマスも仕事で関係ないよ。そういう人って、現代日本でもたくさんいますよね。
そもそも日本人の多くはキリスト教徒じゃないし。総人口に占める割合でいうと、1.1%(192万人)くらいです。
実は、産業革命期のイギリスでも。都会でクリスマスを祝う人なんかいなかったんです。文豪チャールズ・ディケンズが「クリスマス・キャロル」を発表するまでは。
詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
世界中のスクルージたちを改心させた、チャールズ・ディケンズの「クリスマス・キャロル」がかけた魔法
http://www.news-digest.co.uk/news/features/14375-charles-dickens-christmas-carol.html
この作品の影響力は凄い。イギリスでこの動きが無ければ、おそらくアメリカ式の商業化されたクリスマスも、もちろん日本のクリスマスも存在しなかったのでは?
そう思います。ディズニー版のCG映画を見ただけですが、印象に残ってます。
ディケンズは間違いなく「夢渡り」の記憶を忘れなかった、経験者なのでしょう。
あの不思議な夢での体験は、何もクリスマスイブのスクルージ老人だけのものじゃない。全人類が毎晩経験しているけど、皆それを受け入れられずに忘れてしまう。
というのが拙作「勇者になりきれ!」の基本設定です。
「クリスマス・キャロル」が産業革命期のイギリスで果たしたような、人々の心を暖める役割を。私は現代の日本で果たしたい。
氷河期世代や引きこもりや発達障害…その他多くの困難を抱えた「大いなる冬」を生きる人たちの「ちいさなあかり」となる物語を。
あなたの心にも、闇夜を照らすオーロラの輝きが訪れますように。
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