砂時計が落ちるまでに、あいつを殺す、彼女を救う、そして、僕は歌う、勝利の歌を

砂時計が落ちるまでに、あいつを殺す、彼女を救う、そして、僕は歌う、勝利の歌を。


僕は自然な動作で抜くと同時に斬っていた。普段、僕の抜き打ちは正確にコンマ二七秒で相手に届く——だがあいつは既に剣を抜いて、僕の剣戟を止めていた。


「止めなければよかったものを」


僕がささやく。


「お前の死が長引くだけだぞ!」


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