第66話【団地暮らしのアリス】
この話を何処からしたらいいのでしょうか?
とりとめのない物語ですが、興味のある方はどうぞ話を聞いてください。
もちろんお代は入りません。
ある日のことです。
20歳の女の子がいました、そうですね彼女の名前はアリスとでも名づけましょうか?
そうです、不思議の国のアリスのアリスです。
アリスは外国人ではありません、純日本人です、ですがそこそこ可愛い顔をしていました。
アリスは街で知らないおじさんに声を掛けられました。
歳の頃なら還暦くらいのおじさんです。
「お嬢さん、良かったら家に遊びに来ませんか?きっと良いことがあります」とおじさんは言ったのです。
アリスは20歳の大学生です、知らない人について行くのが危ないことなんてちゃんとわかっています、ですがそのおじさんの目からはそんな怪しい気配は全く感じられませんでした。
「少しの時間ならいいですよ」
と言ってついて行くことにしたのです。
連れて行かれたのは、綺麗なマンションです、高層ではないけれどきっと高いマンションだと思われます。
マンションのロビーの横には図書館のような部屋をあり、そこには何人かの人がくつろいでいました、それを横目にみながらエレベーターに乗りました。(こんな所に住んでみたい)
最上階へと上がると、そこはその部屋だけの為のフロアとなっていました。
団地暮らしのアリスはびっくりしました。
こんな部屋に住んでるおじさんは何をしているのでしょうか、もちろん興味が湧いて来ます。
(イケナイ仕事をしているのか?)
アリスは聞きました。
「おじさんは何をしている人なんですか?」
おじさんはニッコリと笑いながら答えました。
「それは部屋に入るときっとわかると思うよ」
普通のマンションの部屋の扉よりはるかに大きな扉が開かれました。30畳はあるかと思われるリビングルームにアリスはびっくりです、テレビドラマに出てくるようなシンプルで素敵な部屋でした。
ベランダを見ると激しい雨が降っています。(傘持っていないな……)
「クリスさん、お客様ですか?」
隣の部屋から若い男の人が現れました。
それがなんとまぁ、綺麗な銀髪で整った顔をしています。
まるでファンタジーゲームの主人公のようです。
「初めまして、僕はアランと言います、君の名前は?」
アランさんが聞きましたが、アリスは恥ずかしくて声も出ません、だってこんなに美しい男性の顔など見たこともなかったからです。
おじさんは代わりに答えました。
「その子の名前は、アリスにしようと思うんだ、君はいいかな?」
わけもわからずうなづいたので、アリスと言うことになったのです。
クリスというのは本当の名前でした。栗栖と言う苗字だったのです。
アリスはおじさんの名前を聞いてクリスに聞きました。
「おじさん、こんな素敵な部屋に連れて来てくれてありがとうございます、さっき言っていた事なんですけど、どういう意味なんですか?良い事ってどんなことですか?」
「まぁとにかく座って、お茶でも用意しましょう、甘いものは好きかな、美味しいケーキも一緒にいかがですか?」
「ありがとうございます、頂きます」
アリスは勧められたソファーに座りました。
固めだけど座り心地の良いソファーです、アリスの家にはソファーを置く程の部屋なんてありません。
何しろ団地暮らしのアリスなのですから。(あまり知られたくない)
そこへ、長い髪をした綺麗な女性が現れました。
隣のキッチンから来た女性の手には紅茶と美味しそうなケーキが乗せられています。
「初めまして、妻のニーナです」
クリスさんの奥さんだと名乗った人は優しく笑いました。
(どこかの国とのハーフなのかな)
アリスは安堵しました、悪い人ではないというのを尚更感じることが出来たからです。(悪い人には見えない)
小さなカップケーキはそれぞれにフルーツやナッツが綺麗に飾られています。(インスタ映えしそうです)
どれもとても美味しそうです。
ニーナさんは言いました。
「アリス、それは全部あなたのために作ったのよ、好きなだけ食べてくださいね 」
添えられた小皿にクランベリーとくるみののった2つのケーキをとりアリスはフォークで小さく切って口に入れました。
それはそれは美味しいケーキです。
皆さまはうすうすお気づきだと思いますが、この物語は夢の中のお話でございます。
作者にもどうすることも出来ないのですから御容赦ください。
そこでいきなり場面は変わるのです。
変わったのは場所です。
大きなテーブルがあるレストランへと移動致しました。(瞬間移動?)
~何やらクリスさんは、ゲームを開発する会社の社長さんで、そのゲームのほとんどの作品は全て自分が作っているそうです。~
隣にはアランさんがいます。
「12名の予約がいきなり入って、この店の店主は困っているらしいから僕と一緒に手伝ってくれませんか?」
イケメンのアランさんに頼まれたら、断わるわけにはいきませんよね。それは作者の私だって分かります。
もちろんアリスは首を縦に振ります。
テーブルを拭いて、三つのテーブルをくっつけて12人が座れるように動かしました。
あとは料理を運ぶのを手伝うことになりました。
若い男女がピッタリ12名、店にやって来ました。
アランとアリスは飲み物を用意したり、料理を運んだり大忙しです。
お客さまが帰られたあとは二人とも疲れてしまいました。
ですが、アランさんと一緒です楽しくないわけがありません。
店を出て帰る道で、アランさんがそっと手を触れて来た時にはドキドキしましたが、自然に恋人繋ぎをして帰りました。
……To be continued
*****************
帰ったのは何処かって?
それは次回のお楽しみということで………
夢の話はここで終わりましたが、作者はこの物語の続きを書く気になっています。
少々お待ち頂くと幸いです。
困りましたね、作者は逃走した模様です。とっ捕まえますので次回までさようなら👤
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