第5話 【新説・アルプス一万尺】
とある小さな村の長老が今流行りのスマホを手に入れた。
毎日スマホを手に村を散策しては写真や動画を撮って歩くのが日課になっていた。
ある日のこと村の中でも貧しい家の子どもが楽しそうに歌を歌うのを見かけた、子だくさんの家の8人の子どもたちは声を揃えて歌っておったそうじゃ。
なになに?
『アルプス1万尺こやりの上でアルペン踊りをさぁ踊りましょう♪』
その陽気な歌を長老はたいそう気に入った。
はて?
こやりの上でのこやりとはなんだろうと思い子どもたちに聞いたが子どもたちは口を揃えて「わからない」と言った。
長老はこやりとやらを探し始めたが見つからず、村の寄り合いの時に「こやり」というものを知ってる人はおらぬかと集まった村人に聞いてみたのだが皆目検討もつかぬと村人たちも一緒に首を傾げた。
歌っていた子どもたちさえ知らないのだからしかたない。
村人たちは皆で考えた
「こやりではなくて子ヤギではないでしょうか?」
「隣村のコヤリーヌ婆さんのことではないだろうか?」
何も分からないまま数日が過ぎていた、そんなある日のこと、あるものが長老の屋敷を訪れた。
『こやりとは
この村1番の器量よしのカトリーヌだった
小槍とは切り立った険しい山のことだ、そんなところで訳の分からない踊りを踊るのか?
どんなに考えても分からない日は続いていたのだが、村人たちは面白がってその歌の続きを作った、それが「アルプス1万尺」の由来である。
※(諸説あります)
村人それぞれが書いた歌詞は29番にまで増えた。
その中の歌詞には面白おかしいものや、恋する気持ちを表したものなどバラエティに飛んでいた。
それに合わせて高速の手遊びが出来てしまい、それはとうとう最も難しい3万尺までに増えてしまっていた。
「アルプス一万尺子ヤギの上で子ヤギも大変だと思います」
そんな替え歌まで出来てしまう始末。
その歌に合わせて2人1組で踊る手遊びは子どもたちだけでなく大人までもが夢中になった。
どんどん難しく高速になっていくこの遊びが病みつきになり、仕事を早く終わらせたり。
早く覚えたいと宿題を早く終わらせる子どもたちが増えた。
そしてなんと病気の人間までいつのまにやら元気をとりもどした。
長老は楽しそうなその遊びをネットとやらにのせてみた。
この歌と踊りを覚えるだけで村だけでなく国までもが豊かになり、高速で発展していくのを見たどこかの国も真似をするようになった。
そして真似をした国も瞬く間に豊かな国になったのだから面白い。
その国に続けと、戦争をしていた国は戦いを止め、人々は畑を耕し商いに精を出した、そのおかげで貧しかった国さえ豊かになっていった。
途方に暮れていた難民たちは新しい土地を手に入れ、子どもたちには笑顔がもどってきた。
世界中が WIN WIN とやらになったそうじゃ。
めでたしめでたし
━━━━━━━━そんな夢を見た
━━━━━━━━疲れてんのかな俺
明日は有給休暇を取って休もうか…
━━━━TheEND━━━━
❋あとがき
「なんじゃこりゃー!」と思った方
ごめんなさいm(_ _)m
こんなくだらない物語を1度書きたかったのです。
どうぞお許しを…
疲れてんのかな私…いや正気だ(爆)
先日、中学校の前を通った時にこの「アルプス一万尺」を楽しそうにやっている女子中学生を見ました、懐かしいのと一緒に平和だなと思ったのです。
そしてそんな平和な世の中であって欲しいと思いました。
誹謗中傷以外のツッコミコメント大歓迎です!
お待ちしております。
1人…また1人とフォローを外す人が増えて…作者は涙に暮れる日々を過ごすことになった………(:3_ヽ)_
ほんまもんのジ・エンドとなった。
(次回から通常に戻り(たい)…ます)
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