第16話 あの人
あの人と中野で会って、北口の方のインドカレーを食べて、高円寺まで歩いて、ラブホテルに入りました。
あの人に「ラブホテルは初めてだ」と言ってしまったけれど、初めてではありません。行きずりのサラリーマンとした時にラブホテルへは行きました。
何回かして、ちゃんと睡眠も取りました。
あの人は私の中でいったことはありません。
私が濡れやすすぎるのと、あの人が遅いのが原因です。
いつもは私と同い年くらいに子供じみた話をするのに、そういう時だけ「触ってもらえるだけで気持ちいい」と言い、大人の余裕を見せつけます。
あの人のことが好きです。
何度も、好きと言いました。
あの人も私を好きと言ってくれました。
でも、その先をまだ言えません。
「付き合って」と言えません。
あの人は、私から「愛してる」が聞けたら付き合おうと言ってくれました。
私は自分の「好き」を信用していません。
あの人のことが大好きだけれど、この気持ちがいつか冷めたら、、、と考えてなかなか踏み切れません。
でも、今は間違いなくあの人のことが大好きです。
あの人とするハグもキスもセックスも全部私は好きなのです。
私は月曜は午後から授業があるので、帰らなければいけませんでした。
あなたと高円寺から新宿へ向かい、別れる時は後ろ髪を引かれていた気がします。
もう、あなたのことは一切考えられません。
あの人が私にしてくれた優しいことで私の頭は一杯です。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます