第2話 高2夏

高校二年生の夏、私は失恋したばかりでした。

体を許し、片思いをしていた人に降られました。


心も体もおかしくなりそうでした。



誰にも言えず、新しい恋で癒そうと思っていたのだと思います。

今思うと尻軽な女です。



友人との会話で、「クラスで誰が一番セクシーな体か」という話になりました。

誰かが、彼が一番セクシーだと言っていました。


私はその日から彼を意識するようになりました。

バレー部で鍛えられたその肉体は引き締まっていて、抱きしめられたいと思うくらい逞しいものでした。


その気持ちがどんどん邪になっていきました。


「彼はどんなふうに抱くのかな」

「私を抱いてほしい」


そういう風な目で彼をみるようになりました。

彼とはあまり話すこともなかったし、どちらかと言えば私は彼の友達との方が仲が良かったのです。

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溺死してしまいたかった 加々美 @omae1818

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