第2話 勇者とは


「ね、姉さんおまた・・・せ」

シュークリームを10個買ってきたわけなのだが…

「何やってんの」

ルナと姉さんが乳繰り合っていた

「誤解してると思うけど、いじってただけでそういう系ではないのよ?」

ルナがあたふたとしているが、姉さんはルナの胸を頭の上に乗せ乳圧を楽しんでいた。

「いや、少し驚いただけで人の好みをとやかく言う気はないんだ。ダイジョブわかってる」

「全然わかってない!!」

ルナをからかっていると脳内に直接通達が来た

「学園長が来るらしい。これ1個貰うね」

滅多に介入してこない学園長が来るとはどういった用件なのだろう…



「カード君、君の学園に勇者一行を入学させたいんだがいいかね?」

学園長が応談室にて聞いてくる


「どれくらいの強さか、どれくらい成長の余地があるのか確認してから判断しても?」

「できればここでいい返事が聞きたい…」

勇者を入学させるメリットが大きいのはわかるが…

「正直勇者にいい噂を聞かないんですよね」

下級の魔物を狩ってイキり散しているし、女にだらしないそうだ。

そんなくそ野郎を入学させれば学園はハチャメチャだ

「やっぱり、自分の目で確かめてからですね」

「そうか…では明日の9時学園前にいるように伝えておく」

席を立ち学園長は帰っていったのだが

「糞みたいな魔道具置いていくなよ…」

軽い洗脳状態になるように作られた魔道具が隠されていたので撤去し爆破しておいた。

さてと…明日の朝校門前に勇者が来るということはこの街に居るのか…

悪さをしていないか監視しなくては

黒服に着替え再び街に出た。


「あっ・・・姉さんに状況説明してない」

姉さんの脳に事情を送ったので怒られることはないだろうが…

街に出ると一人周りに女を侍らせながらも他の女をナンパしている若い奴がいた。

気配を消し、話に聞き耳を立てることにした


「お姉さん僕のモノにならない?僕勇者だからさ、不自由させないよ?」

露骨に嫌がっているのだが気が付いていないのだろうか…

というか、勇者の近くにいる女は嫌ではないのだろうか?

「しつこいですね。私にはもう婚約者がいるって言ってますよね」

「あぁ?勇者のこの俺様が、俺の女になれって言ってやってんだぞ!なんか急に魔物倒したくなくなったわ~」

なんだこいつ…イライラしてくんな

「もしも~し?勇者様がそんなナンパとか幻滅しましたわ」

「あ?なんだお前。この世界は俺次第なんだぞ?勝手に幻滅してろ」

えっ…。この人一応16だよね

考え方が7~10歳くらいの子供なんだけど

「そうか~。それでなんで勇者様がこんな街にいらしたんですか?」

「お前に教えてやる義理はねえが聞いておけ、この街にある学園に入学することになったんだよ」

実力至上主義な学園な為入学できただけで出世コースと言われている。

まあ、お前は入学させないけどなwせいぜい今の間だけ天狗になっておけ

恥ずかしいので普段から俺が生徒会長であることを話すなと言ってあるのでこいつが知ることはない。

まあ、遅くても明日の朝にはバレるんだが

「凄いですね。どうしたらそんな(慢心)できるんですか?」

「まあ?俺最強だから。魔物も?倒せちゃうし?w」

あ~早くボコボコにしてやりたいんじゃ~~

既に学園に入学と吐いているが明日の朝にはここを去るんだ

勇者⑨はナンパのことを忘れどこかに立ち去って行った。


「はぁ…あんなのを学園長は入れようとしてたのか…」

実力だって、到底魔物を倒せるほどには見えないし…

口だけだな…


「ありがとうございました」

「いえいえ、こちらこそあんな奴が来てしまい申し訳ないです…」

深々と謝罪し明日には立ち去るだろうと伝えておいた。


「ふふっ…あれだけの事を言っておいて入学できなかったらさぞ笑いものですね」

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この世界の最強とは? 黒猫 @Yazakai

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