第6話 干からびた栄光
「ルカ、そんなふてくされんなって」マタイがニヤニヤしながら挑発する。
ルカは本から目を離さずに答える。「別にそんなことないわよ」
「そうか?まぁ、お前の計画がぽしゃったのは仕方ねぇ。気にすんなって」
「気にしてないって!」
ルカが声を荒らげる。しかし、そんな二人のやり取りを意に介さず、ハンナはタイガの傍に移動する。
「ねぇ、タイガはこれからどうすんの?」
話しかけられたタイガは、昨日飲みすぎたようで、締め付けられた様に痛い頭を押さえながら答える。
「うぅ…痛。まだ、何も…水…」
「あぁ…ごめん。マルコ、水だしてあげて。スズにも」
ハンナがマルコにそう頼む。水筒をタイガとスズに渡しながら、マルコは声をかける。
「スズは?」
「…僕は、知らないことが多すぎて…。だから、マルコ。君の家に着いたら、色々と教えてくれない?」
「ああ、そういう事なら喜んで。兄さんも、きっと歓迎するよ」
「そんなことで、はぁ…そんな大層な決断ができたわね」
「ルカ」マルコが声を低くする。
「あ、そういえば…お兄さんがいるんですね」水を飲んで少し楽になったのか、タイガが反応する。
「うん。ちょっと変わってるけど、いい奴だよ。…そうだ、僕の屋敷にはちょっとした図書室があってね」
「と、図書室ですか?」マルコの口から出た言葉にタイガが戸惑った顔をする。「あのぉ、失礼ですが、マルコさんって…」
「ああ、彼、王族。北国の」
ルカが本読みながら、無関心な声で言うと、タイガの目が点になってフリーズ。
「ぶッ!!えぇ!?」スズは飲んでいた水を盛大に噴き出した。
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「さぁ!着いたぞ!北国の都だ!」
――北国ノヴの都、サンカ。
南との国境を成す山脈から湧き出した大河の河口部に位置し、北は湾に面しているため、『水の都』とも称される。
水運を通じ、北方諸外国との玄関口としての役割も果す、帝国内屈指の巨大都市であるが、
帝国編入以前よりノヴの都として栄え、200年以上の歴史と文化を持った文化の中心地でもある。
一行を乗せた馬車は運河に架かる橋を渡る。そこから見えるだけでも、港には大小、数十の船が投錨している。
都市は石造りの城壁に囲まれており、外からは内部の景色が分からないが、壁の向こう、あちらこちらから立ち昇る煙や、
行き交う馬車や人の多さから、その賑わいが想像される。
一行は都市の中央を分ける街道を直進する。「すっげぇ…俺の国とは大違いだ…」マタイが辺りを見回しながら驚嘆を漏らす。
「となると。こっから見える、あのでっかい宮殿が…」
「ん、僕の家」
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マタイは王宮の正門で馬車を止める。マルコは先に一人馬車から降り、門兵に話しかける。
主人に話しかけられた彼らは敬礼すると、慌ただしく門を開けた。
「皆降りて、中に案内するよ」
全員が門を抜けると、正面階段の奥にある大扉が勢いよく開いた。
「待ちくたびれたぞ!マルコぉ!」
そこには、燃えるような緋色のマントを羽織った、マルコと瓜二つの男が、一行を見下ろしていた。
「ありゃ?マルコが…2人?」
「兄だよ…すまなかったね!兄さん!」
彼は腕を組んで少し怒ったように問う。
「マルコ!我々の悲願に時間がないこと、自覚しているな!?」
「分かってる。シモン、杭は打った」
心臓に手を当てるマルコ。
その報告を耳にすると、彼の髪が一気に逆立った!目を見開き、口を大きく歪ませる。「あははは!よくやった、よくやったぞマルコ!ふふ、く…はは!」
腹を抱えて笑ったか思えば、空を仰いで叫ぶ。「皆、大義である!今日は存分に休んでくれ!」
「なんか…テンションがおかしい人でスね…」タイガがスズに耳打ちする。スズも頷く。
「いつもあんな感じだよ」マルコがため息を吐きながら答える。
「ところでマルコ。一月ほど前に来た書簡には『同行者が1人増えた』とあったが…少し多いようだな?」
「ああ、この2人は旅人でね、サンカに向かう途中だったから一緒に乗せてあげたんだ」
「…そうか!お前のことだ!いいだろう!旅人の御二方!私こそ、ノヴァの王、シモン!我がサンカによくぞ来てくれた!大層なもてなしはできぬが、今日は泊まってくれ!」
「あ、はい!ありがとうございます!」タイガが少し緊張気味に答える。一国の主と会話しているのだから仕方のないことだろう。
スズは先ほどのマルコの言葉に違和感を覚えながらも、話が拗れることを恐れて何も口には出さなかった。
「さて…マルコ!先ずは今回の
シモンが階段を降りようとすると、扉の奥から、黒い服を着た壮年の男性がそれを止めた。
「陛下…後の話は、どうぞ宮の中で」話し方からするに、恐らくは執事であろう。
「っと、そうだな。ならば二人は…どうしたものか…おい、こちらの二人に屋敷をご案内しろ」
「かしこまりました。シモン様。それでは、そこの二方はこちらへ」
小急ぎで執事に寄ると、名前を尋ねられたので2人がそれぞれ名乗る。
「私はアンドロと申します。シモン様、それでは」
執事はそう言うと、スズとタイガを連れて、屋敷の奥へと消えていった。
「さて、僕たちも入ろうか」
マルコたちも階段を上ると、シモンが眉間にしわを寄せていた。「マルコ。あの二人は本当にこのまま野放しでよいのか?」
「うん。女は何も知らないし、男にも問題ない」
マルコは淡々と答える。まるで、最初から2人とは無関係だったかのように。
「後で、2人ともに『
「…お前たちの内で対処できるのであれば問題ない。それよりも、マタイ…と言ったな。東国での活躍はマルコから聞いている!歓迎しよう!」
そう言うと、2人は軽く握手を交わした。
「ああ、よろしく」
「東の騎士団は帝国一とも聞いている!私の下で存分にその力を奮ってくれ」
「ま、俺も目的があるんでな」
「そうか、はは!貴公の目的が何であろうと問題はない!私たちと同じ方へ行くのであれば!」
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廊下を歩く執事、アンドロ。その後ろにタイガとスズが続く。
「あの、マルコさんって本当に、王子様、なんですよね?」廊下にある豪華な装飾を見ながら、タイガが訊ねる。
「はい、実際には、シモン様が既に王位に着いていらっしゃいますので、王子ではありませんが」
「あぁ、そうなんですね…そう言えば、マルコさん達は?」
「マルコ殿下は、陛下よりとある命を与えられております。恐らくはその件でしょう。といっても、一介の召使いの私は何も」
そこまで答えたところで、アンドロは言葉を濁したが、スズにはある程度想像できていた。
「ふぅん。でも、僕、この国で生まれたけど、マルコさんが王の兄弟だって知らなかったなぁ」
タイガは感心したが、スズは何故タイガが自国の王のことを知らないのか不思議に思った。
「それは、仕方のないことです。シモン様は確かに『ノヴの王』ですが、北国の多くの地域では、実質的な統治は帝国から派遣された諸侯によってなされております。かつて、ノヴァを全支配したルフス家も、今やその権力が届くのは、サンカぐらい…」
「どうしてですか?」
「100年前の『大戦争』。これぐらいは知っていますね?…その戦いに敗れ、ルフスは諸侯の一人に成り下がったのです。故に、シモン様は、ノヴの内では王ですが、そこから一歩でも出てしまえば、皇帝の臣下でしかない」
「それでも『王』には変わりないんじゃ?」
タイガの一言で、アンドロの足が止まる。「…民には理解できぬかもしれんが…王は常に頂に立つ者であり、他の誰かを仰ぐことがあってはならないのですよ」
彼は振り向かなかったが、背中から見るだけで、心中穏やかでないことが伝わってくる声だった。
「国内でさえ、ルフスの権力は大きく制限されています。ただ…先代様は親皇帝派でしたので、サンカ内では比較的自由に行動できますが…。
「貴方の口ぶりからするに、サンカの外に住む民にとって、ルフスはもう、『王』では無いのでしょう。ただの、『ノヴァを表す象徴』」
タイガは、何か怒らせてしまったのかと黙ってしまった。しかし、その原因が分からないようで、困ったようにスズの目を横目で見つめた。
頼られてしまったスズが代わりに訊ねる。「あー…ということは、シモン、様はそれが気に入らない?」
「確かに。シモン様はこの状況に満足しておられません。あの方は幼い頃より書を読むのが好きな方でしたが、中でも好んで読まれていたのが歴史書でした。…帝国図書館に行ったことはございますかな?」
「一度だけ」「僕は、何度か」それぞれが答えると、アンドロはある扉の前で立ち止まる。
「図書館にも東西南北あらゆる文献が収集されておりますが、こと歴史に関しては、このルフス家にある文献の足元にも及びません」
そう言ってアンドロが扉を開けると、そこは紙と埃の匂いが充満した図書室だった。
2階の半分ほどが吹き抜けになっており、中央に階段がある。部屋には、2メートルはありそうな本棚が所せましと並んでいる。
「書物の半分以上は、シモン様が蒐集したものでございます。陛下は、北国の歴史を見、帝国の歴史を歩き、世界の歴史を学びました。そして、知れば知るほどに、あの方は我慢できなくなったのです」
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「マタイ以外は何度も聞いていると思うが、我々の目的は『独立』だ」
スズたちと離れてから、マルコ達は応接室に移動していた。
シモンは上座に備えられた荘厳な椅子に。ルカとマルコはそれぞれ彼の左右に腰を下ろしたが、ハンナとマタイは立ち聞きしていた。
「500年の歴史をもつ我がルフス家を縛りつけ、民と地を奪い、なおも支配を伸ばさんとする、傲岸不遜の蛮公の手を打ち砕くのだ!」
「…『皇帝の庇護』などという屈辱に甘んじた父や祖父などとは違う!王は常に守る立場でなくてはならない!それこそが王の栄誉・栄光・栄名!」
「―で、その栄誉を挽回するために、ってわけだ」マタイは顎をさする。「だが、その方法ってのは?マルコは、ここに来たら話すってんだ。…まさかもう一度戦争を起こす気じゃあるまいよ」
「闇雲に力を奮っても時間と兵の無駄にしかならなん。帝国という身体に『杭』を打ち、削ぐのだ。その為に、マルコに帝国中を周ってもらったのだからな」
「杭?」
「――歴史の話だ。帝国はかつて、強大な魔法によって諸国を圧倒した。いわゆる『大戦争』だ」
「彼らは─今では当たり前のことだが─魔法に殺傷能力を求め、人を殺すために新たな魔法を次々と創った」
「おい、いきなりなんだよ!?」マタイはあっけにとられ、語りを打ち切ろうとするも、ハンナに止められる。
「魔法とは何かね?神の奇跡か?人知の結晶か?…ルカ」
「教科書にも載ってる。『魔法とは生命力』」ぶっきらぼうにルカが答える。
「そう。魔法は生命により生まれる。故に帝国は――
ガラスの割れる音。
矢。
マルコ「危ない!!」
剣で弾く。
マルコの声にいち早く反応したのはハンナだった。
彼女は持っていたナイフを、割れた窓の方に投擲。
金属音。ナイフは何者かに弾かれ、床に転がる。
瞬間、もう一矢が放たれる。
「ぅおりゃ!」マタイは飛んでくる矢を片手でキャッチ。
即座にそれを投げ返す。
「んなっ!?」
「おいおい!クロスボウなんて小者だな!」そうながら、マルコは窓ガラスを薙ぎ払う。「そぉい!」
「うっそだろオメェ!馬鹿かっ!」
マタイの背中を蹴って、ハンナが敵の一人にとびかからんとする。
「遅い!」しかし、敵は既にクロスボウを彼女に向け構えていた。
至近距離で放たれる矢。
ハンナはトリガーにかかった敵の指を
そのまま、手にしたナイフで狙撃手の腕を狙うが、もう一人がクロスボウをハンナに向けて振り下ろす。
何とかガードするも、体重の軽い彼女は庭の中央までぶっ飛ばされた。
直後、マタイが壁を飛び越え、ハンナを殴りつけた敵を叩き斬らんと剣を振るう。
ガァン!!重低な金属音が鈍く響く。
敵は衝撃で握っていたクロスボウを落とすが、身体は二つに割れない。
「硬ってぇ!てめぇも魔法使いか!」
「は!魔法使い!」斬撃を防いだ男は不敵に笑う。「そんなモヤシと一緒にするんじゃ…!」
「おい!アンディ!」クロスボウを構えた男が焦った声で叫ぶ。「目標が消えた!退くぞ!」
「なっ!?クソ!」アンディと呼ばれた男がマタイを睨みつける。
が、その瞬間彼は異変に気付く。
身体が動かない。
「な…ぁ」既に、彼は口を動かすことも困難になりつつある。
その理由は、彼が目線を下げたときに明らかになった。
「『
刀身から放たれる冷気が、彼の身体を凍らせていた。
「アンディ!?」仲間の状態に気を取られたもう一人の敵が声を上げた時だった。
後ろから叩きつけられるクロスボウの男。
打撃を喰らわせたのはハンナだった。
男はうつ伏せに倒れ、彼女がその背中を踏みつける。
「形勢逆転っ!」腰に手を当てて得意げだ。
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「…どう?追手は?」
「大丈夫だろう。マタイとハンナがいる」
「警備兵や門兵はどうして気づかなかった?」シモンが疑問の投げかける。「索敵魔法を使える者共を雇っている。魔法の気配があれば気づくはずだ。」
「たぶん、『転移魔法』の改良。それっぽい記述をどこかで読んだ。転移の軌跡を読まれないようにする術式を、中央が編み出したって」ルカが辺りを警戒しながら、早口で答える。
「魔法の進歩は著しいな…」
「悪いけど、兄さん、まだ油断できるような状況じゃない。あと何人敵がいるか分からないし」
「スズがいれば…」ルカが言葉をもらす。
「!?ルカ!彼を巻き込むな!」マルコはすぐにそれを否定する。「何を考えてる!?」
「今はそれどころじゃないでしょ?それに、彼の魔法陣はまだ消してない」
「スズ…先ほどの旅人の男か。彼がどうした?」
「シモン、彼が今どこにいるか分かる?」
「?…おそらく、客間か、アンドロのことだ…図書室か…どちらにせよ、このまま廊下を抜けた先だ」
「よし!とにかくそっちに行く!」そう言ってルカは廊下を走りだした。
「ちょ、ちょっと!」マルコはルカを止めようとするが、逆にシモンに呼び止められる。
「マルコ、理由は知らんが、今は立ち止まっていられる状況にない。ルカに術があるなら、そちらに従うまでだ」
シモンはルカに信頼を置いているようだ。
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「ねぇ、君たちは何?」ハンナが足に力を入れて、男に訊ねる。
「さぁ?お前等こそなんだ?」男は鼻を鳴らす。
「王様の護衛ってとこ」
「『
「…お前ら、帝国の人間か。何の用だ」
「話すことは無ぇ。それより…」
マタイは違和感を覚える。冷気が薄くなってきている。
というより、なんだか、熱い。
「っしゃあ!『温まってきたぁ』!」
マタイは後ろを振り向くと仰天した。
先ほど、自分が凍らせた男が、今、炎に包まれている!
「クッソ!っ熱ぃ゛!!」そう言って、アンディの身体は瞬時に鎮火。「クソが…もう喰らわねぇ…」
彼は魔法を使い、瞬時にハンナの後方に移動。
そのまま殴りかかるが、ハンナはそれを跳んで避け、マタイの隣に着地。
「ロック」アンディは、地面に倒れる敵の手を取って持ち上げる。「大丈夫か?」
「アンディ…ブラボーだ」
ハンナがマタイの顔を見上げながら訊く。「一本取られた感じ?」
「まさか。自分を燃やすなんて、バカみてぇなこと…」
「アンディ、俺たちの狙いは、あくまで『ルフス兄弟』だ」
「俺は兄貴と合流して、2人で殺る」
「OK。こっちの2人は任せろ」
「何をコソコソと!」
ハンナとマタイは左右から、それぞれ攻撃を仕掛ける。
しかし、ロックと呼ばれた男は転移魔法によって、紙一重でハンナのナイフを躱す。
自身の攻撃の対象を失った彼女は瞬時に狙いをもう一人の男に切り替える。
マタイは、そのままアンディに向かって剣を斬り上げる。
「もう当たらねぇぞ!」男は地面を蹴って一気に攻撃を避ける。
男が一瞬だけ二人の視界から外れる。
『っ!ワンテンポ遅れた!』マタイは横目で敵を捉えようとする。
が、敵の姿が見当たらない。
ハンナは切り返し、気配を察知するために耳と鼻を研ぎ済ませる。
静寂。
「後ろ!」
叫び声。
彼はマタイの後頭部を短剣で刺突しようと…
「『
声と同時に周囲の空気が一気に凍りつくと、短剣は氷に弾かれる。
「クソッ!猿真似かよ!」
「馬鹿が!」内側から、創った氷を破壊しつつ突きを繰り出す。
アンディは壊れつつある氷を蹴り、宙返りしながらそれを回避。
そのスキを逃さず、ハンナが体全体でタックルをかます。
しかし、男は余裕でそれを受け止める。
「重!」
「はっ!『硬化』した体は岩みたいなモンだ!お前の攻撃は怖くねぇよ!」
男はほくそ笑んで、ハンナの頭を鷲掴む。
「『
アンディの掌から鋭い突風が放たれる!
それをまともに食らったハンナの体が宙を舞う。
「っ!…」彼女は勢いよく地面に叩きつけられ、そのまま気絶する。
「さぁ!これで1対1だ!クソ野郎!」
アンディが短剣をマタイに差し向けて叫ぶ。
対して、マタイが剣を地面に突き刺す。
「イーブンになっただけだ。勝った気になるなよ。馬鹿」
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