第7話、プリズン!!但し、銃弾も防げる様な超厳重なヤツ!!
‥‥‥‥‥‥‥。
俺達は、二人して言葉を失った。
だって‥‥女子高生を怖がらせないように優しく迎えようとしたら女子高生の格好した兵士来たんだぜ‥‥
「あっ‥‥あの‥‥」
俺達が唖然としていると目の前のガスマスク
「どっ‥‥どどどどどどどどうしたの?」
顔を引きつらしながら訊き返すステラ。
そんなにどを連呼してお前の方がどうした?とかツッコまれるぞと心の中でツッコんだ。
「こっ‥‥ここ‥‥‥‥その‥‥えっと‥‥あの‥‥‥‥」
内股の足をモジモジさせながらガスマスクは恥ずかしそうに何かを言おうとしていた。
「あっ、ああ。こっ‥ここはね死んだ人間を転生させる女神の部屋なの」
ステラはビビりながらも女神としての案内を始めた。
「死んだ!?私死んだんですか!?」
突然のことに、興奮してお尻の辺りで隠れていた両手を、顔の辺りに移動させ驚きの仕草を両手で表していた。
だが、そんな彼女の右手には黒く光るマシンガンが握られていた。
彼女の右手に目が釘付けになる。
ヤバい、声が出ない‥‥
「サクトー!!入れてっ‥その中私も入れてー」
泣きながら俺の牢獄に縋り付くステラ。
「いや、入れねーだろ‥‥」
てか、銃弾防げねーだろこの鉄格子じゃあ。
まずいな‥‥
「じゃあ‥‥私にプリズン使ってー」
「女神には使えないって自分が言って‥‥」
そのとき、俺の脳内に稲妻が走った。
「フッ‥‥フフフフフフ」と不気味に笑う俺。
「サッ‥サクト!?恐怖のあまり遂に頭が変になっちゃったの???」
「ナイスだステラ」
そう言ってステラに親引きを突き立てた。
「女神に使えなくても罪深い奴には使えるんだよな。なら、マシンガン持ってる奴になら使えるだろ!!」
俺は大声でそう言った。
「なっ、まさかサクト‥‥」
横でステラは驚いている。
ステラの反応に俺はニヤリと口元を歪ませる。
マシンガン?と首を傾げるガスマスク。
だが、自分の右手に握っているマシンガンに気づき慌てだす。
「ちっ、違います!!わ‥私こんなの知りません!!」
だが俺は「フッ、悪い奴はみんなそう言うんだよ」と言い返した。
そして、俺はバッと腕を突き出すと「スキル発動!!」
大声でそう叫んだ後、「プリズン!!但し、銃弾も防げる様な超厳重なヤツ!!」と叫んだ。
そして、ゴゴゴゴゴゴッと大きな音を立て、床を突き破りレンガで出来た赤い壁が天井を目指し伸びていく。
そして、その赤い壁は見事に俺を囲んだ。
「なんで、マシンガン持ってる奴より俺の方が罪深いんだよ!!」
もはや姿も見えなくなった俺に対し、「プッ、刑期が延びたわね」とステラは笑った。
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