第4話

男の子が来てからしばらくたって、何だかわたしの身体の調子がちょっとおかしくなってきちゃったの。どんどんお腹が重くなってきて、ぱんぱんにお腹が膨らんできたの。散歩に行くのもとっても疲れちゃう。


外が少し寒くなり始めた時にもうお腹がはちきれそうな位になっちゃって、我慢できなくなっちゃったの。いつもと違う寝床で休んでたら、おっきい女の人と、中ぐらいの女の子がずっと側で様子を見ててくれるの。しばらく頑張っていたら本当にちっちゃい赤ちゃんが4匹産まれたの。

わたしと同じ金色と白の毛の男の子が1匹、途中から来た男の子と同じ黒と白の毛の男の子が2匹、そして薄い黒と白の毛の女の子が1匹。わたしは4匹のお母さんになったの。


わたしのお母さんがしてくれたみたいにおっぱいをあげて、毛づくろいをしてあげて。自分じゃ何もできない子供達の面倒を見てあげるの。家にいる人間のみんなもわたしの子供達を可愛がってくれるの。なでたり抱っこしたり。ちょっぴり子供達の事が心配だけど、ずっと一緒だった家のみんななら平気。でも途中から来た男の子はダメ。あの子は変なことばかりするから子供達には近づいてこないように怒ってるんだ。


子供達はうんと寒くなってきた頃には一人で歩き回って、子供達同士でじゃれあって遊んだりしてるの。わたしの兄弟達のことをちょっと思い出したの。みんなあっと言う間に大きくなって、歯が生えておっぱいをあげなくても大丈夫になったし、わたしはまた前みたいにのんびりしようかなって思ってるの。

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