第3話

小さい男の子がわたしのおうちに来てけっこうな時がたったんだけど、男の子はオシッコも下手くそでおうちをよく汚してて怒られてるの。おまけに自分のうんちを自分で食べているの。わたしには良く分からないけど食べちゃう子もいるんだって。


散歩の時にはわたしが仲良くなったお友達とあまり仲良くできないみたいで、いっつもいっぱい吠えているの。何を怖がってるのか分からないけど弱虫なんだなあ。


小っちゃかった男の子はあっと言う間に大きくなってわたしよりもちょっとだけ身体が大きくなったの。相変わらずあんまり仲良くはないけど、おうちのみんながいない時にひとりぼっちにならないのはちょっとだけ寂しくないの。ほんとにちょっとだけね。



あたしよりちょっと身体が大きくなった男の子は、お腹も大きくってわたしより走るのが遅くて、わたしより高くジャンプできないの。

1回だけ人間のみんながお鍋に美味しそうな匂いのする食べ物を食べてたのをそのまま高いテーブルの上に置いていなくなっちゃったんだけど、わたしはぴょーんと飛んでテーブルの上に乗っかったんだけど、男の子はどれだけ頑張ってもテーブルに乗れなかったの。あんまり美味しかったからお鍋の中の美味しいものをわたしだけで全部食べちゃった。男の子はすごく羨ましそうにわたしを見てたんだけど、そんなの全然気にしない。その日暗くなってからみんなが帰ってきてからわたしはちょっとだけ怒られちゃった。


それからテーブルに美味しいものがないかいっつも見てるんだけど、いっくら待ってもテーブルに食べ物が置いてあることはなくなっちゃったの。


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