次回作劇場版名探偵コナン第27弾ver.2

9月1日から黒鉄の魚影のエンディング後に流される次回作の予告が変更となった。今回はこの予告を見た感想と第27弾の映画について考察していきたい。


まずは予告の内容についてを簡単にまとめる。予告には怪盗キッドである黒羽快斗の父親の黒羽盗一が映し出された。また“意志を継ぐ者がいる―”というコナンの台詞があった。予告以外でも公式X(旧Twitter)に“意志を継ぐ者がいる―”と記されていた。※1


ここからは次回作について考えていきたい。


予告でも公式SNSでも“意志を継ぐ者がいる―”という同じ文言を出していることからこの言葉が映画の主題についてのキーワードになるだろう。ここでの意志を継ぐ者とはおそらく怪盗キッド、つまり黒羽快斗のことで自分の父親の黒羽盗一から怪盗キッドを引き継ぐといった意味がこもっているのだろう。


ではどういった意志を継ぐのか、これは今の怪盗キッドの目的から読み取ることが出来る。今の怪盗キッドの活動はビッグジュエルを盗むことである。これは父親・盗一を殺したとされる謎の組織がビッグジュエルを狙っており、あるパンドラと呼ばれるビッグジュエルには不老不死を実現することが出来るとされていてこれを破壊するためである。それに加えてこういったことをすることによって父親・盗一の死の真相について調べるためでもある。


黒羽盗一は8年前のマジックショーの最中に不慮の事故により亡くなったとされているが、実際には上述のパンドラを狙う組織によって殺害されたことが明らかになっている。黒羽盗一がなぜパンドラを狙うことになったのかは不明だが、もしかすると快斗と同様に謎の組織と敵対しており、パンドラを破壊することでこういった目的が実現できると考えたのかもしれない。この盗一の行動が知らず知らずのうちに快斗の行動に引き継がれており、“意志”が継がれたということではないだろうか。


次回作の劇場版第27弾は“怪盗キッドvs服部平次”という軸がメインとしてあるとは思うがその中で怪盗キッドの過去というよりは黒羽盗一についてがクローズアップされるのではないだろうか。もしかすると黒羽盗一の死についての過去回想や黒羽盗一と謎の組織の対峙の過去回想、謎の組織についての詳細の情報についての回想等が途中で挟まれるかもしれないと思う。


“意志を継ぐ”というとやはり初代怪盗キッドと2代目怪盗キッドの共通点みたいなものが描かれることは確実であろうからこれをどう描くのかを楽しみにしたいなと思う。



◎参考文献

※1

劇場版名探偵コナン【公式】X(旧Twitter)より

https://twitter.com/conan_movie/status/1697089325316645137?s=20

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