“シェリー=灰原哀”が組織に露呈したくない大きな理由

黒鉄の魚影で哀ちゃんが老若認証によってシェリーとイコールで結ばれてしまったことによって身の危険が及んでいた。この“シェリー=灰原哀”が組織側に露呈することでどういった悪い影響があるのか考えていきたい。


まず背景として哀ちゃんは組織の科学者としてAPTX4869を開発しており、組織にとって外部に渡されたくない情報をたくさん持っている。そのため彼女を野放しにしておけないので“シェリー=灰原哀”であるかどうかはともかく生存している限りは命を狙われ続けることになる。どういう姿、名前で生きているかを特定する中で“シェリー=灰原哀”が露呈することは十分にあり得る話のようだと思う。特に組織側全体としてはベルツリー急行でシェリーをベルモットの手によって殺害したということになっているので生存が露呈すると容易に“シェリー=灰原哀”の結び付きもあり得ると思う。“シェリー=灰原哀”が露呈するかはともかく生存がバレてはいけないことは確かである。


それでは“シェリー=灰原哀”の組織への露呈がもたらす周りの人への影響は一体何なのか、考えていきたいと思う。


まず周りの人間を片っ端から殺しにかかるだろう。どんなことを話しているかが分からないために関わりのある人間は口封じのために殺すことは組織にとっては“いつものこと”だろう。


それとともに幼児化についても組織が知ることになるだろう。この幼児科の原因を何と思うかは正直なところ分からない。シェリーが科学者というのは周知の事実であり、何らかの科学技術を用いて身体を子供の姿に変えることもできるのではないかと思われても仕方がない。APTX4869の副作用としての幼児化に気付けるかが組織にとっては大きなことであり、ここが組織の頑張りどころである。


ではもしAPTX4869による幼児化を組織が認識できたとき、どうなるのだろうか。


まずは組織が作成したAPTX4869の被験者リストから生存者を探すことである。死亡になっていても幼児化していたために死んだことにっている人がいておかしくないのだ。ここで一番怪しく思えるのがシェリーが死亡確認をした工藤新一ということになる。彼女でさえも子供の服がなくなっていることを認識できていたので侵入ができさえすれば幼児化に気付くのもそう難しいことではないだろう。


そしてボスやベルモットにも的が向くだろう。最近、姿を見せないボス・烏丸蓮耶と歳を取らないベルモットがAPTX4869の幼児化する作用を活用していると思われても仕方がないことである。ボスはこれに対して対策を取ることで組織のメンバーの数をへらすかもしれないし、組織内の分断を生む可能性すら出てくる。


組織にとっては“シェリー=灰原哀”が分かることはメリットもあるが、それと同時に大きなデメリットも合わせて持っている。そこを天秤にかけて調べるべきだろうと思う。

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