1104話から考える黒田兵衛とアマンダ・ヒューズ

1104話で黒田兵衛は17年前のアマンダ・ヒューズの遺体と遭遇していることがわかった。今回はなぜ黒田は遺体と出会っているのか考えていきたい。


まず前回の1103話で黒田は17年前にチェスの大会に出場しており、そのときにアマンダ・ヒューズと浅香こと若狭に会っている。


今回の1104話でアマンダ・ヒューズの遺体を黒田が発見したようでどうやら第一発見者らしい。


チェスの大会がアマンダ・ヒューズの宿泊先のJuke Hotel(ジュークホテル)で行われていたとは考えがたいので黒田はわざわざJuke Hotelを訪れてしかもアマンダ・ヒューズの部屋に訪問したとしか考えられない。


黒田がアマンダ・ヒューズの部屋をわざわざ訪問していることから間違えて入ったことを除けばアマンダ・ヒューズと黒田の間に何らかの関係がある可能性が高い。では一体どんな関係があるのか。


一つの可能性としてアマンダ・ヒューズが黒田に何かを依頼していたパターンが考えられる。これはチェスの大会以前に黒田とアマンダ・ヒューズが何らかの関わりがあったのではなくて大会の会場で会って話をしていく中でそういったことになったのではないだろうか。


今回のコナンたちのいる現代でも出場者しか対戦の会場には入れず、連絡も外にいないとできないようになっているのでボディーガードの浅香を除いたところで二人の間で何か話があってもおかしくない。


では一体、どんなことを頼んでいたのだろうか。情報を知る前に亡くなったことと黒田が日本の警察で今は公安の上層部にいることを考慮すると対戦の会場に気になる人物がいてその人のことを調べて欲しいと依頼されたのかもしれない。その気になる人というのがRUMだったのならば急遽殺すという展開になってもおかしくない。


黒田は日本警察が持っている情報を特別にアマンダ・ヒューズに提供するために予め教えられていたアマンダ・ヒューズが宿泊しているホテルの部屋を秘密裏に訪れてそのときに描かれたアマンダの遺体に遭遇したのではないだろうか。


RUMはアマンダ・ヒューズが情報を知る前に消そうとアマンダ・ヒューズのもとを訪れて殺していき、この殺しの証拠隠滅の意味で羽田浩司を殺害したのではないだろうか。黒田が部屋に来たときには既に浅香は逃げ出した後だったのかもしれない。


17年前にアマンダ・ヒューズと一緒にいた浅香の顔を黒田は知っていたので表立ってではないが重要人物の浅香を追っていたのではないだろうか。そのために新聞の記事で若狭の写真が掲載されていたときに反応したものと思われる。もちろんRUMも顔を知っているので反応したと思われる。


これらより黒田は17年前の事件には羽田浩司殺害事件としてではなくてアマンダ・ヒューズ殺害事件の当事者として一枚噛んでいる可能性が高そうだ。

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