ベルモットとボス

黒の組織の幹部の一人であるベルモット。彼女の正体はハリウッド女優のシャロン・ヴィンヤードで娘のクリス・ヴィンヤードも演じる。正確な年齢は変装により明らかでないが、40年以上生きていると考えられる。現存する組織のメンバーでは唯一江戸川コナンと灰原哀の正体を知っている人物である。


そのベルモットは組織のNo.1である“あの方”と何らかの関係があるとされている。バーボンこと安室透にベルモットとあの方の関係性がバレており、バーボンが死んだときには組織に情報がリークされるようになっているらしい。


果たしてベルモットはあの方とどういう関係なのか、考えていきたい。


まず考えられるのがあの方の娘である。これではリークされてもベルモットの立場が不利になるようなことにはならないだろう。


次に考えられるのがあの方の妻である。これだとあの方のお気に入りと言われるのにも納得がいく。他の誰よりも自分の妻に肩入れするのは当然のことである。


ジンやウォッカでもRUMの顔をきちんと知っていなそうなので組織のトップに君臨するあの方についても同様のことが言えるだろう。そのため、妻であればベルモットの身辺を調べるというようなことをし始めそうである。


またボスが自分の妻を組織に置いておくことに対しての不信感を構成員たちが抱いて組織の壊滅のような事態にも繋がりかねない。


さらにはあの方の母親という可能性もある。自分の親を立場では部下として組織に置いておくことは少し不思議だなとは思うが、ベルモットが自分の子供のやっていることを親の立場で協力しているというのは十分に考えられる。


ベルモットはコナンが組織を壊してくれることをどこか望んでいる節があってあの方がやっていることを全面的に支持出来ていないので親という立場であればより納得できるだろう。


あの方とされる烏丸蓮耶は推定年齢が140歳を越えているとされていて存命しているとは考えられない年齢である。これを可能とする何か(不老不死の薬など)があるのであればベルモットの年齢も同様にして偽っている可能性すらある。


歳が40を超えていることは明らかなのに老けメイクをしてシャロン、年齢偽称の工作をせずにクリスとして生きているので年齢がクリスの方で止まってしまっていると考えられる。やはり何かしらの不老不死の薬のようなものを摂取していると考えるのが妥当だ。


ただ、黒羽盗一のところに工藤有希子とともに変装を学ぶために行っているので二人の年齢は大きくは変わらないと考えられる。とするとせいぜい四・五十代くらいだろう。


これでは烏丸蓮耶と100歳近く離れているのでここまでの説がすべて否定されてしまう形となるが、元々いる人物のシャロン・ヴィンヤードを殺すなどして変わりに自分がシャロンを演じているのだとすれば年齢はどうとでも言えるだろう。


ベルモットの秘密主義の裏には知られてはならないことが沢山あり、その中の核となっているのがあの方との関係であろうから今後のベルモットの動きにも注目だろう。

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