警察組織(日本)

コナンの世界でのメインとなる警察はもちろん日本警察である。警察組織についてきちんと知っておけば一回りも違った景色を見ることができる。


薩摩藩出身の川路利良がフランス警察に倣った制度改革をし、1874年に首都警察として東京警視庁を設立した。その後、国家警察・国家直属の首都警察としての警視庁と各道府県知事が直接管理下に置く地方警察の体制に落ち着いた。第二次世界大戦後にGHQによって中央集権的な警察組織が廃止され、、1948年に旧警察法が定められた。旧警察法では地方分権色の強い国家地方警察と自治体警察の二本立ての運営で行われた。1954年には現警察法に改正され、国家行政組織の警察庁と地方組織の都道府県警察に統一されて今日に至っている。内閣の大臣の一員である国家公安委員長のもとに警察庁があり、その下に各都道府県警があるというような構造になっている。東京都のみが「東京都警察本部」という名称ではなく「警視庁」という名称を使うとともに長の名称が「本部長」ではなく「警視総監」とされている。


また警察官の階級は以下の通りとなっている。

警察庁長官(警察庁の長で日本の警察官の最高位の官職名と職位であるが、階級の枠外)

警視総監(警視庁の長で階級最高位)

警視監(警察庁次長、警察庁内部部局の局長、部長、官房審議官、管区警察局長、大規模道府県警察本部長、警察大学校長、警視庁副総監など)

警視長(警察庁課長、小規模警察本部長、大規模警察本部の部長級など)

警視正(警察庁理事官、警視庁課長、県警察本部の部長級、大規模警察署長)

警視(所属長級:警察本部の参事官、中小規模警察署の署長、県警察本部の課長など その他:副署長・次席、警察本部の管理官、調査官、警察署の刑事官、地域官など)

警部(警察署の各課長、県警察本部の課長補佐級など)

警部補(警察署の係長級)

巡査部長(警察署の主任級)

巡査長(巡査長に関する規則(昭和42年国家公安委員会規則第3号)で定められた呼称・職位。警察法上は巡査)

巡査(係員)


コナンの代表的な登場キャラクターの階級は以下の通りである。

警視総監→白馬探の父

警視監→服部平蔵(大阪府警本部長)

警視長→遠山銀司郎(大阪府警刑事部部長)

警視正→松本清張(警視庁刑事部捜査一課元管理官 当時は警視)

警視→黒田兵衛(警視庁刑事部捜査一課管理官)

警部→目暮十三(警視庁刑事部捜査一課強行犯三係)・白鳥任三郎(同)・その他各都道府県警刑事の多く

警部補→佐藤美和子(警視庁刑事部捜査一課強行犯三係)

巡査部長→高木渉(警視庁刑事部捜査一課強行犯三係)・千葉和伸(同)


各都道府県警には警務部,生活安全部,刑事部,交通部,警備部などの部署がある。東京を除く警察本部では警備部が公安警察にあたるが、東京は公安部が公安警察である。刑事部は捜査一課(強行犯),捜査二課(知能犯),捜査三課(盗犯),捜査四課(暴力団関係)のように部署分けされている。


警察庁には警備局とよばれる公安警察がある。そのなかの警備企画課は日本の公安警察の三分の一の捜査員を指揮する力を持っている。降谷零はここに所属している。公安警察は家族にすらその正体を明かすことなく、職務を遂行しているともいう。

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