第4話 理不尽コメント再び

『(・ω・) ご主人様、浮かない顔してますね。なにか問題でも?』


 それが、例の作者、もらったコメント読んでまた悩んでるんだよ。


『(・ω・) やれやれ、またですか。今度はどんなコメントなんです?』


 それがね、なんでも「登場人物Aさんの気持ちが分からない」ってコメントだって。


『(;^ω^) ……』


 どう慰めたらいいか分からなくてね。

 点ちゃん、なにかいいアイデアない?


『d(u ω u) ご主人様に質問。今の私がなに考えてるかわかります?』


 うーん、分からない。


『d(・ω・) じゃあ、あそこを歩いてる人の気持ちは?』


 赤の他人なんだから分かるわけないよ!

 あっ、そういうことか!


『(・ω・) そういうことです。普段の生活でも、人の気持ちが分かるとは限りませんよね』


 そりゃそうだ。


『(・ω・) 共感できないこともあってもいいんですよ。物語の登場人物全員の気持ちが分からない、なんてことなら別ですけどね』


 じゃあ、彼にそう伝えて安心させておくよ。



 批評されることに慣れていない作者にとって、たとえ理不尽なコメントでも気になったりするもの。ガラスの心と笑うことなかれ。

 

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