第3話 理不尽なコメント

『(・ω・) ご主人様、今日は元気ないですね』


 点ちゃん、元気がないわけじゃないんだけど、知人から悩みの相談を受けてね?


『(・ω・) 魔法を使っても解決できないような悩みですか?』


 う~ん、おそらく解決できないだろうね。


『(・ω・) どんな悩みなんです』


 それがね、なんでも、自分の作品へのコメントを読んで落ちこんでるらしいんだ。


『(・ω・) どんなコメントですか?』


 「登場人物の一人が気に入らないから、もう読まない」ってコメントだそうだよ。


『(;^ω^) ……』


 作者にとっては思いいれのあるキャラクターだから、作中から外すかどうか悩んでるんだって。


『(・ω・) ちょっとお尋ねしますが、その方って、物語を誰のために書いてるんですかね?』


 えっ? さあ、自分かなあ、それとも、読者? よく分かんないね。


『(・ω・) すくなくとも、さっきのコメントを書いた人だけのために書いてはないですよね』


 そりゃそうさ。


『(*'▽') じゃあ、気にしなくていいですよね。だって世の中にはいろんな人がいますから』


 まあ、言われてみればそうだけど。


『(・ω・) そんな理不尽なコメント、笑いとばせばいいんですよ。お前一人のために書いてるんじゃないってね』

 

 ……言われてみれば、点ちゃんの言うとおりかも。


『d(・ω・) だいたい、コメントって作者を応援するために書くものでしょ?』


 俺はそう思うね。

 そいつに伝えておくよ。


『(・ω・) ところで、その相談者って誰なんです?』


 空知音ってヤツだよ。自分のこと「作者」って呼んでる変なヤツ。


『(・ω・) ああ、時々そのへんをウロチョロしている人ですね』


 これであいつも安心するだろう。


『((u ω u)) そうなればいいですね』



 会話中のコメントは、他サイトで私が実際にもらったものです。

 いやあ、改めて読むと理不尽ですね~。


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