第1章 3話 小都市アラベスク

 東の空で金色の光が夜空に溶け出した頃。

 屋敷上空を出発したメグたちは、背中に朝の気配を感じながら空の旅を楽しんでいた。

「箒にはもう慣れた?」

 ヴェルが銀色の髪を風にはためかせながら首だけ後ろを振り返る。

「はい、とっても気持ちいいです」

 出発した時は緊張と恐怖で必死にしがみついているのがやっとのメグだったが、今ではゆっくりまわりの景色を見渡せるくらい落ち着いている。

 その様子を見て、ヴェルは内心ほっとした。

 実のところ、いたずら好きの箒の性格もあり、今まで箒での飛行練習になかなか踏み出せずにいたのだ。

 物事の「初めて」は、それに対するその後の向き合い方を決める。楽しい「初めて」は「好き」へ繋がり、つらい「初めて」は「嫌い」に繋がってしまう。

 思い切った甲斐があって、メグの初飛行体験は成功といえるだろう。


 それからしばらくして、森の中に煉瓦造りの車両基地が見えた。

「そろそろ到着だよ。」 

 最初の目的地・小都市アラベスクは、魔法都市行の列車の始発駅であり、その交通の便の良さからさまざまな人々が集まる街だ。なかでも各地から運ばれてくる特産品が並ぶ市場通りは有名で、朝から夜まで客足が絶えないという。

「わあ、お師匠さま見てください!まだ日が登ったばかりなのにあんなに人がたくさん!」

 朝日に照らされた市場を見下ろしてメグが歓声をあげる。いつも馬車で訪れている街も、空から見てみると初めて来た街のようで、心が躍った。

「この街は格別早起きだからね。市場はこれからいちばん人の多い時間になるから、また後で行ってみよう。」

「やった!楽しみです!」



 それじゃあまずは…と2人が向かったのは、街の中心から少し外れた路地にあるカフェテリアだった。この街を訪れたら必ず立ち寄る場所だ。落ち着いた茶色の屋根の店で、店脇のテラス席には白いカフェパラソルが差してある。

 ヴェルはテラス席のウッドデッキにふわりと着地すると、箒の先に掛けていたランタンの火をガラス越しに吹き消した。

「早くから助かったよ。お疲れさま。」

 メグが降りたのを確認して、ランタンを魔法で小さくしながら箒の穂を撫でる。

「また乗せてね。」

 メグも続いて語りかける。すると箒は嬉しそうに一回転して、びゅんと風を切って飛んでいった。

 よく晴れた空に小さくなっていく箒を2人で見送っていると、カラン、と音をたてて店の扉が開いた。

「おはようございます。いい天気ですね。」

 扉から顔をのぞかせたのは、白いブラウスに店の屋根と同じ色のエプロンをした店主の婦人だった。

「おはようございます。早く着きすぎてしまったかな」

 ヴェルが聞くと、婦人は微笑んで「いえ」と首を横に振った。

「ちょうど開店時間ですよ。本日最初のお客さまです。すぐ温かい飲み物をお持ちしますね。せっかくのお天気なので、そちらのテラス席でお待ち下さい。」

「ありがとうございます。」

 婦人は会釈をしてカラン、とまた店の中に戻っていった。

 2人は案内されたテラス席にふう、と腰を下ろす。箒に乗っている時とはまた違った、爽やかな朝の風が吹いてくる。

「お師匠さまは何にしますか?」

「うーん、そうだなあ…」

 テーブルに置かれた小さなメニュー表を一緒に見ていると、婦人が紅茶を運んで来てくれた。

「お決まりですか?」

 慣れた手つきでティーカップをテーブルに置きながら聞かれたが、こちらがまだメニュー表とにらめっこしているのを察したのだろう。それなら、とエプロンのポケットから一枚のチラシを取り出して見せてくれた。

「こちらの『三日月スコーン』、今度の新メニューなんです。まだメニューには載せていないのですが、いかがですか。さっき焼き上がったばかりなので、よかったら。」

「え!いいんですか!」

 メグが目を輝かせると、婦人はにっこり笑って「もちろん」と頷いた。

「朝いちばんのお客さまですからね。」

「嬉しいな。では、これを2つください。」

「かしこまりました。少々お待ち下さい。」

 少しすると、店の奥から『三日月スコーン』がバターの香ばしいにおいとともに運ばれてきた。

「いいにおい…!」

「生地に三日月の光をたっぷり当てて熟成させました。後で感想を聞かせてくださいね。」

 それではごゆっくり、と言い残して婦人は店の中へ戻っていった。

「きゅ!」

「わっ!」

 突然の鳴き声がしたかと思えば、スコーンのいいにおいに誘われたのか、メグのポシェットで眠っていた子ドラゴンが顔を出した。

「ふふ、せっかくだから君もどうぞ」

 ヴェルが自分のスコーンを小さくちぎってテーブルに置くと、小さな翼をぱたぱたさせて近づいてきた。くんくんと鼻を近づけて一口かじる。

「きゅきゅきゅきゅ!」

 余程美味しかったのか、すごい勢いであっという間に食べてしまった。

「どれどれ…」

 続いてメグとヴェルもスコーンをかじる。

「おいしい!」

「うん、紅茶ともよく合うなあ」

「きゅきゅ!」

「え、おかわり?」

 物足りなさそうな子ドラゴンに、今度はメグがおすそわけする。

 そうしてテーブルに並んだ2つの三日月は、またたく間になくなってしまった。


 朝ごはんを済ませて店を出ると、先ほどまではまばらだった人影も大分多くなっていた。魔法都市行きの列車が出発したのか、遠くから汽笛が聞こえてくる。静かな夜が終わり、街の賑やかな1日が始まる。



 次に向かったのは、高台に立っている、とある出版社。白い壁に取り付けられた木製の扉には消えかかった文字で「フルール出版」と書いてある。

 ここでの目的は、今回の旅の目的の1つである子ドラゴンを群れに返すための情報収集だ。この出版社はさまざまな種類の雑誌を発行しており、その中には魔法生物を取り上げているものもある。時偶ヴェルも取材に協力することもあり、その伝手でより詳しい情報を得よう、ということである。

 ヴェルがコンコン、と扉をノックすると、中から「どうぞー」と明るい女性の声がして扉が開いた。

「やあ、久しぶり」

 ヴェルが入口から軽く手を上げて挨拶する。

「元気そうね、ヴェル。待ってたわ。」

 入口からいちばん遠いデスクからすらりと背の高い女性が立ち上がる。髪の毛を後ろで1つにまとめ、シャツにスラックスを履いた、はつらつとした印象の女性は、ヴェルの後ろに続いて顔を出したメグを見ると、小さく手を振ってこちらに向かって歩いてきた。メグは慌てて会釈をする。

「あなたが噂のお弟子さんね!ヴェルから聞いてるわよ。」

「えっと、メグ・スラージュマンです。はじめまして。」

「メグね。ようこそ。私はリリー。ここで編集者をしているの。あら?」

 リリーはメグの肩に乗っている子ドラゴンを見て微笑み、指でやさしく頭を撫でる。

「お利口さんね。あなたのことも聞いているわ。ここで立ち話もあれだから、中に入って。あんまりきれいじゃないけど」

 リリーはオフィスを見渡してため息をつく。資料は床に散乱し、そこかしこにどっさりと資料の入った箱が置かれている。

「相変わらず忙しそうだね。」

「おかげさまでね。嬉しい悲鳴だわ。」

 ヴェルの慰めのような呟きに苦笑いを浮かべて奥へと歩いていく彼女の後をついていく。まだリリー以外はいないようで、オフィスはしんとしていた。

「あの、リリーさんとお師匠さまはお友達なんですか?」

 オフィスをきょろきょろしながら、メグは何となく気になっていたことを聞いてみた。

「うん、リリーはね、僕がアカデミーにいた頃からの知り合いなんだ。」

 ヴェルがメグと並んで歩きながら答えると、前を歩いていたリリーが顔だけ振り向いてやれやれ、という仕草をした。

「そうなの。腐れ縁ってやつね。ヴェルはずっとこんな感じよ。今日だっていきなり風手紙を寄越すから驚いたわ。」

「ごめんごめん。君なら詳しい人を知ってると思ったからさ。」

「ま、いいけど。今度ランチでも奢ってちょうだいね。さ、ここに座って。」

 リリーは自分のデスク脇にある小さな応接スペースに2人を通すと、魔法でポットのお湯を沸かしてお茶を淹れてくれた。

「じゃあ、魔法生物の担当者を呼んでくるわね。」

 リリーがオフィスから上へと続く階段を登っていく。上の階は職員の宿泊スペースになっているらしい。

 しばらくしてリリーと一緒に現れたのは、1人の青年だった。

「紹介するわね。こちらはオーティ。うちの魔法生物の取材員よ。」

 リリーが短く紹介すると、青年は「こんにちは。」と会釈をした。

「今朝ちょうどアルモワーズの観察から帰ってきたところなの。詳しい話が聞けると思うわ。私はこれから原稿を仕上げなくちゃいけないから、あとは彼に任せるわね。オーティ、終わったら声をかけて。」

「わかりました。」

 そう言うとリリーは自分のデスクに戻っていった。


「さて、ではさっそく本題に入りましょうか。」

 メグとヴェルとローテーブルを挟んで向かい合わせになる形で腰をおろしたオーティは、肩から提げていたバックから小さなノートと地図を取り出した。目の前のテーブルに広げ、ゆっくりと説明し始める。

「アルモワーズは太陽と同じ東から西へ向かって渡る習性があります。その時期は群れによってさまざまですが、毎年この付近を渡る群れはちょうど今の時期に街の近くの湖に来ているんです。」

 オーティが地図の湖の場所をトン、と軽く指差す。すると、地図の上に森の中に悠々と水をたたえた湖の幻影が映し出された。

「わあ、きれいな場所ですね。」

「この湖は魔法生物学会の環境保護域に指定されていますからね。原則立ち入り禁止なので、取材で入るときも学会の特別許可を得ています。アルモワーズは澄んだ水を好むので、旅の途中、ここに立ち寄るんです。」

 オーティは胸ポケットから水の入った小瓶を取り出し、蓋を開けた。

「これは湖から採取したものです。少しその子をお借りしてもいいですか?」

「はい」

 メグは肩の子ドラゴンを手のひらに乗せて、オーティの前に差し出す。

「ちょっと冷たいですよ…」

 オーティが小瓶を傾けて、湖水を一滴、子ドラゴンの鼻先に落とした。その鼻先に水が触れた瞬間、ドラゴンの葉っぱのような背中の鱗がきらりと光った。

「きゅきゅ!」

 ドラゴンは短く鳴くと、メグの手を離れてあたりを飛び回る。

「わ、すごく嬉しそう!」

 メグが飛び回る子ドラゴンを目で追いながら手を叩いている。隣に座っていたヴェルも同じようにドラゴンを見上げて微笑んだ。

「ほとんど植物と同じ体の構造をもつアルモワーズにとって、きれいな水は成長に欠かせないんだ。ほら、さっきよりも少し翼が大きくなっているのがわかるかい?」

 ヴェルが伸ばした手に留まったドラゴンを見ると、確かに、今朝ぱたぱたと動かしていた翼がひと回り大きくなっていた。

「ほんとだ!湖の水はアルモワーズが大きくなるために必要なものなんですね。」

「その通りです。」

 師弟のやり取りを聞いていたオーティが頷いてもう一度地図に目を落とす。そして今度は指で地図に東から西へ長く矢印を引いた。

「これは…?」

「毎年湖にやってくる群れの移動経路です。」

 メグが地図に顔を近づけて湖から伸びる線を東へたどっていくと、何かに気がついて「あ!」と声をあげ、ヴェルの方を見る。

「ここって、私たちのお屋敷がある森ですよね?」

 地図に引かれた矢印の真ん中より少し東側を指差す。ヴェルはうん、と頷いてメグを見る。

「そうだね。移動のルートから考えても僕たちの屋敷の上空を通った群れの可能性が高い。」

「アルモワーズたちが湖に降り立ったのは一昨日の夜ですから、おそらく間違いないでしょう。」

 オーティの補足に頷きながら、ヴェルが子ドラゴンを撫でる。

「お母さんやお父さんも心配してるだろうね…」

「そういえば、観察した個体の中に落ち着きのない番がいた、と他の取材員から聞きました。この子を探していたのかもしれませんね。」

 その場の空気が一瞬重くなる。まだ長距離を飛ぶには小さすぎる翼の子ドラゴンと離れ離れになった親ドラゴン。きっと心配で心配で仕方がないに違いない。

「あの、オーティさん」

 メグの声の声が沈黙を破る。

「その群れっていつ出発するのかわかりますか?」

「ええと、確か…」

 メグの真剣な眼差しに若干気圧されながら、オーティがノートのページをめくる。

「明日、ですね」

「…お師匠さま」

 オーティの返答にメグの視線がヴェルへと移る。弟子の目を見た師は何か察したように頷いて、ゆっくり口を開いた。

「アルモワーズの群れは新月の夜に飛び立つ。明日の夜がその日だ。だから明日でも間に合うけれど…今日はこのあと特に用事もない。どうするかは君に任せるよ、メグ。」

 促すわけでもなく、止めるわけでもない、落ち着いた声だった。

 メグはもう一度、子ドラゴンを見つめる。群れに返すということは、お別れをするということでもある。それはメグもよく分かっていた。昨日から今までの一緒に過ごした時間を思い返すとやはり寂しい。できることならば、時間の許す限り離れたくない、と思ってしまう。

 だけれど、それでも。

「今夜、湖に行きたいです。」

 静かな部屋に、力のこもったメグの声が響く。

「本当にいいんだね?」

 ヴェルがメグの顔を覗き込むようにして聞くと、メグは意を決したように言葉を続ける。

「少しでも早く、この子を家族のところへ返してあげたいんです。」

「決まりね。よく言ったわね、お弟子ちゃん」

 朗らかな声がして、いつの間にか応接スペースの入口で壁にもたれながら珈琲を飲んでいたリリーが近づいて来る。

「そういうことなら、私たちも協力するわ。いいわよね、オーティ?」

「ええ、もちろんです。僕にもお手伝いさせてください。」

 心強い言葉に、メグは胸がいっぱいになる。包み込まれるような温かさを感じながら、ヴェルの方を見ると、ヴェルもまたメグの方を見て、微笑みながら頷いた。

「ありがとうございます!」

 メグは精一杯の感謝を込めて、頭を下げた。



 その後、リリーとオーティは仕事そっちのけで、子ドラゴンを群れに返すための作戦会議が開かれた。決行はアルモワーズたちが眠りにつく日没になる。夕方にまた集合する約束をして、メグたちは出版社を後にした。


 ヴェルが懐中時計を開くと、時刻は昼近くを指していた。

「さて、少し時間があるけど…」

 ヴェルが不意に言葉を切ったのは、ぐー、というお腹の音が聞こえたからだ。

「…すみません」

 恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべるメグに微笑みかけて、ヴェルはこう提案した。

「せっかくだから市場を見に行ってみようか。昼時は食べ物の露店も多いし、昼食もそこでどうかな?」

「賛成です!」

「じゃあ決まり!朝ほどではないけれど、人が多いから注意してね。」

「はーい」

 次の目的地が決まった2人は、市街地を街の中心に向かって歩き出した。


 しばらく進むと、アラベスク駅が見えてくる。

「わあ!あっちにもこっちにも素敵なお店がありますよ!」

 色とりどりの露店が立ち並ぶ通りに出ると、メグが声を上げた。市場は駅を囲むように形成されているため、駅を利用する人々と買い物客で賑わっている。

「お師匠さま!早く来てください!」

「走ると危ないよ、メグ」

 ぴょんぴょんと跳ねながら駆け出していくメグのあとにヴェルが続く。

 見たことのない野菜や果物が店先に並べられている青果店から、趣のある骨董品店、用途不明の怪しげな道具を売る店までさまざまだ。2人は賑やかな通りをゆっくり進んでいく。

 しばらくすると、先を歩いていたメグが、ある店の前で立ち止まった。店先には各地で採れる鉱物を使ったアクセサリーが並べられていて、市場に差し込む太陽の光を受けてきらきらと輝いている。

 その中でもひときわ目を惹いたのは、夜空のような淡い色の水晶のペンダントだ。顔を近づけてみると、その中で小さな星のような光がきらめいては消えていくのが見える。

「いらっしゃい、お嬢さん。ゆっくり見ていってくださいな」

 店員の女性に声を掛けられ、メグがぎこちなく会釈をする。何となく気まずさを覚えて、そのまま通り過ぎようか迷っていると、後ろから聞き慣れた声がした。

「何か気になるものでもあった?」

 振り返ると、後から追いついたヴェルが立っていた。メグが見ていたペンダントを見て、「へえ、星見石か」と呟く。

「星見石?」

 メグは初めて聞く鉱物の名前を思わず繰り返した。ヴェルがそのペンダントを手にとって光に透かして見せる。

「星見石は北の国で採れる鉱石の一種で、星が降った夜、高山の岩陰に現れるんだ。」

 ヴェルの声に合わせるように、石の中で星がきらきらと光る。

「流れ星を閉じ込めたように見えることから、身に付けていると願い事が叶うとも言われています。」

 店員の穏やかな声がそう付け加える。

「夜の空がそのまま入っているみたいで、不思議な石ですね」

 メグは呟くように言って、星見石を見つめていると、

「では、これをください」

 と不意にヴェルが店員に声をかけた。メグは驚いて顔を上げる。

「え、でもこれ、すごく高いんじゃ…」

「そういうことは気にしなくていいの。師匠からのプレゼントってことにしておいてよ」

 あわてるメグの様子に、ヴェルはいたずらっぽく笑った。

 どうぞ、と店員からペンダントを受け取って、さっそく着けてみる。背伸びをしたような感じがしてどきどきしたが、動くたびに星が光って、メグの顔に自然と笑みがこぼれた。

「ありがとうございます、お師匠さま」

「どういたしまして」

 嬉しそうなメグの様子にヴェルも自然と顔がほころんだ。


「ききゅ」

「ん?どうしたの?」

 再び歩き出そうとした時、メグのポシェットで大人しくしていた子ドラゴンがもぞもぞと顔を出した。鼻をくんくんさせて、においを嗅いでいる。

「きゅ!」

 すると、あっち!と言いたげに身を乗り出した。

「あっち? 」

 メグがその方向を向くと、風に乗っていいにおいがしてきた。

 ぐー、とお腹が鳴る。市場の様子に気を取られていてすっかり忘れていた。

「お師匠さま!次はこっちです!」

 くるりと深緑のケープを翻して、メグがヴェルを呼ぶ。

「うん、今いくよ」

 ヴェルはころころと表情を変えてはしゃぐメグに何か懐かしいものを覚えながら、軽い足取りで後を追いかけていった。



続く

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