第二話 鬼まんじゅう
鬼まんじゅうってご存知でしょうか。
角切りのサツマイモで出来た、ゴツゴツした見た目の蒸した和菓子です。
地味で映えませんが、私はこの素朴なお菓子が結構好きです。
もっちりとした生地と、サツマイモのねっとりとしつつも繊維を残した食感が癖になるのです。
食べるときの効果音を付けるなら、「むしゃむしゃ」が一番しっくりきます。
今年も祖父が作ったサツマイモを大量に貰ったので作ってみました。
サツマイモをピーラーで皮をむき、小さな正方形になるようにひたすら切っていきます。
切り終わったら少し水にさらして、よく水分を切ります。
そこにどっさりきび砂糖を入れて放置します。
すると、サツマイモから水分がじんわり出てきて砂糖が次第に溶けていきます。
食べられませんが、この時点で美味しそうです。
そこへ小麦粉を入れてよく混ぜ、饅頭サイズ分ずつシートに並べて蒸し器へ入れます。
待ちます……。
串がすっと通るか確認して完成です。
出来立てより、ほんの少し冷めたぐらいが私は好みです。
表面が艶やかでぴかぴかするのです。
夫は鬼まんじゅうが好きではないので、余った分は一つずつラップにくるんで冷凍庫行きです。
暫くは私の朝ごはんとなるでしょう。
(了)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。