第3話

 届け物 そう、それは俺自身だった。

 どうやら両親には借金があったらしい。

 俺の両親が亡くなった時に手を回しユリアンが借金を全て肩代わりしたということだった。


 ユリアンは裸の少年を帰らせて俺に言った。

「今日から君は私のものだよ。服を脱いで横になりなさい」

 俺は背筋に冷たい汗をかきながら青年を見上げた。

 しかし、まさか嘘だろう。

 ユリアンの少年裸画は有名だったが自分がなるとは思いもしていなかった。

 俺はどうやら幼い頃からこの青年ユリアンに目をつけられていたらしい。


 と言うわけで、今俺はユリアンに裸に剥かれているわけだ。


「やめろ 放せ 自分で脱ぐ」


 ユリアンの手を振り払い服を脱ぎ羞恥で真っ赤になりながら一糸纏わぬ姿でソファに横になった。

 ユリアンを睨み付ければ嬉しそうに眼を細めていた。


 それ以来、俺は何度もユリアンに描かれた。

 其れにともない俺も有名になっていった。

 最近俺を見る卑猥な視線を感じることがある。

 酒場で絡まれることも多くなった。


 最近はユリアンの様子もおかしい。やたら撫でまわすように触ってくるのだ。

 つい先日、モデルをしたときも酷かったと思い出し苦虫を噛み潰したような顔になる。


 ユリアンに借金を返済して解放されるのはいつになるのだろうか。

 最近は冒険者としても稼げるようになってきたから1日でも早く返済して自由になりたい。


 そんなことを考えていたら視界の端にユリアンがキョロキョロしながら歩いているのが目に入った。

 俺は迷わずサッと身を翻しユリアンから離れていった。


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いつ解放してくれますか? 7ふぐ神 @7hugu

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